ふつかよい
Dec.25.98

二日酔【ふつかよい】

酒を飲めない人以外は、まぁ、誰でも一度は経験した事あるでしょう。
これは、「もう二度と酒なんか、のまないぞ」と決心するほど、苦しいが、「喉元すぎれば熱さを忘れる」ってやつです。
ほとぼりが醒めると、また呑み始める。

聞きかじりの知識だが、アルコールを分解すると、体内で、アセトアルデヒド(CH3CHO)という物質になるらしい。
これは、可燃性の液体で、元素記号をみての通り、H水素が、沢山張り付いていて、酸素と反応して結合しやすい。
可燃性というのは、はやい話が、ものすごい勢いで、酸化する事だから、体内の酸素がどんどん、奪われて、その結果軽い酸欠状態に陥る。

のんで、きもち悪い事はあっても、眠りに入るまではこの症状は起らない。
じゃぁ、寝ないで頑張っていたら、二日酔は防げるかというと、酔っ払いに寝るなというのは、無理な話だ。
英語で、確かhang overというが、日本語でも「持越」と呼ぶ事もあるから、これは万国共通の様である。


江戸時代の川柳に、「二日酔のんだ所をかんがへる」というのがある。
二日酔がひどいくらいに、呑むと、たしかにどこで何時まで、呑んで、どうやって帰ったのか覚えていない事が、学生時代や、新入社員時代は、しばしばあった。

今までのひどかった例を挙げると;

=大学の部室で、目が覚めたら、コートを着て、靴を履いていたままだった。余程疲れていたらしい。

=駅のベンチで、目が覚めたら、顔が、パリパリと、こわばっていた(説明不要)。

=アパートで目が覚めたら、バイト代のお金が、すっかり消えていた。大盤振舞いでもしたのか?

=社員旅行先の旅館で、目が覚めたら、同じフトンに、見知らぬ若い女性が寝ていた。
何があったのか、思い出そうとしているうちに、もう一度眠りこけ、起きたら女性は消えていた。

さすがに、最近はそんな呑みかたは、出来なくなった。
こういうのを、世間では、「分別」と呼ぶのだろうか?