NHKが、戦後まもなく開始した、大晦日の歌番組。
かつては、非常に権威のある番組で、好視聴率を誇ったが、最近は低迷しているらしい。
今では、ヨーロッパ各地では、JSTVという、有料だが、衛星放送で年末に紅白や、ゆく年くる年が見れるようになった。
10年前あたりは、そんなものもなく、一月になってから、日本から届く録画ビデオかなんかを、ありがたく拝見していた。
情報が不足していた頃は、これを見て、日本に一時帰国したときに、カラオケが出来るように、練習なんかしたもんでした。
もはや、そんな、けなげな、努力もしなくなってきて久しい。
新しく出てくる、出場者は、しらないのばかりで、安心して、楽しめるのは、五木ひろし、北島三郎とか、小林幸子なんかに落ち着いてくる。
昔は、演歌なんか聴かなかったのだが、長年日本を離れていると、大体そうなるもんだ。
映画でいえば、やはり「男は、つらいよ!フーテンの寅さん」なんかが、断然楽しみとなるのと同じだ。
たった、30分間の番組なれど、日本の良さが凝縮されていて、大好きです。
全国各地の神社仏閣から、キリスト教会にいたるまで、津々浦々の紹介は、郷愁を誘う風景です。
日本の正月は、本当に楽しい。
ヨーロッパの新年は、夜中に花火を鳴らすだけで、なにもない。そっけないつまらないもんです。
かれこれ、11年間、日本での正月を迎えていない私は、「ゆく年くる年」をひたすら、待ちわびています。
今年は、また地恩院か、清水寺が見れるかな?あるいは、東大寺、浅草寺、大浦天主堂、善光寺、明治神宮、伊勢神宮が、放映されるか、楽しみです。