双生児
Feb.3.99

双生児【sausageそうせいじ】


今日、マクドナルドに行った。
注文する前に、行列が出来ていた。私の前には、赤いジャケットを着た、ブロンドの女の子が並んでいた。

彼女が、注文したビッグマックは、品切れで、次ぎの焼きあがりまで、席で待っていてくれと、レジの店員が説明していた。

私は別のものを、注文して、テーブル席で食べ始めたが、しばらくして、ビッグマックが出来てきた。

さっきの女の子が、それを取りに行ったのが見えたが、??あれ、黄色いジャケットに着替えている。
変だな、と思って、良く見ると、もう一人、まったく同じ顔の女の子が、色違いの、同じ赤いジャケットを着て、テーブルで待っている。

なーんだ、双子だったのか。

確かに、ジャケットの色が同じだったら、そのまま気がつかなかっただろう。
この双子の姉妹は、おそらく、いままで何度も、取り違えられて、うんざりした結果、服で判別できるように、心がけているのだろう。

双子の確率というのは、どのくらいか判らないが、誰でも一組くらいは知人のなかに、双子はいるだろう。
勿論、私がここで話題にしているのは、一卵性双生児の事である。


どうして、まあ此処まで似ているんだろうと、思うほど、背丈も体格も、大抵同じように育つ。
食べ物の好みも似ているし、何も打ち合わせしていないのに、同じ色の服を同じ日に選んだりすると、私の知人の双子も言っていた。

こういうのを、見ていると、人間は生まれた時点から、どのような風貌で育ち、どのように変っていくのかが、あらかじめプログラムされているんじゃないか?という仮説に突き当たる。

通常は、一人しかいないので、気付かないだけで、本当は皆、決められたDNAプログラムにしたがって、大きくなり、決められた通りに、皺ができ、決められた通りに、目が悪くなり、決められた通りに、腰が痛くなるのでは?

そう考えると、一所懸命ダイエットしたり、エステや、フィットネストレーニングに通っても、なるようにしかならないのかも?と疑問が湧く。

私の知る限り、体格や風貌が、著しく異なる、双生児に会った事がない。