オトトイ来ヤガレ

May.14.99

オトトイ来ヤガレ【翻訳不能】


連休をドイツで過ごしている。

今日、デュッセルドルフで、日本食スーパーで買い出しをしてきた。

欧州在住の方なら、馴染みがあると、思うが、「週刊ニュースダイジェスト」という、週刊の日本語新聞がある。

レストランや、スーパーなんかに、置いてあり、国内ニュースや、コンサート情報あり、就職情報から、生活情報などが載っていて、在住生活者には、非常に重宝するメディアです。

戸田光太郎さんの、欧州の路上でシリーズも、ここに連載されている。

いつもこのエッセイを、楽しみにしているのだが、今週号を開いてびっくり。

なんと、「オトトイ来ヤガレ」というタイトルで、私の事が書いてあるではないか!
エッセイのネタにされてしまうとは、なんとも恥ずかしいというか、くすぐったい気分である。

プロの文筆家がかいたものなので、ここで引用できないのだが、機会があったら読んでみてください。

私がビジネスで経験した話を、戸田さんと飲んだときに、話した事が書かれているのだが、「壁に耳あり、障子に目あり」の教訓話。


どんな話かというと、初対面のビジネス相手が、オランダ人やドイツ人の場合、通常英語で話が始まるので、私もそのまま、茶目っ気を出して、ずっと英語で通す。

そのうち、相手がこそこそと、内輪の話をオランダ語や、ドイツ語ではじめたりすると、愉快だ。

私は、そんな時には、ボーっと横を向いて、耳をダンボにして先方の会話を聴取する。

商談の最後に、先方の言葉で、感想を述べると、相手は仰天するのだた、その時の動揺ぶりが、顔が真っ赤になったりして、面白い。

「どうして、最初から話せると言わなかったんですか?」と相手は聞くが、

「別に隠すつもりはなかったのだが、あなたは、私がドイツ語を話すかどうか、質問をしなかったでしょ。
ところで、あなたは日本語を話せますか?」と聞くと、商談はたとえ成功しなくても、次回に会うときには、すでにこちらが交渉の優位に立てる。

逆の立場で、似たような経験をした、英国人の話と、一緒にエッセイになっていたが、こちらの方が面白かった。

ネタ提供料として、戸田さん、こんど、ロンドン行ったら、SOHOの「大ちゃん」で、寿司おごってね。