弾劾
Jan.17.99

弾劾【impeachment】

好色公職につく人を裁く事


クリントン大統領の弾劾が、始まった。証人として、モニカさんも出てくる。
しばらく、アメリカのジャーナリズムは、またこれで浮かれそうだ。

もう、この一件については、私の興味は、失われた。もう、どうでもいい。
むしろ、また大統領が、どっかにミサイルをぶち込む衝動に駆られないか、心配だ。

つぎに、脅かされるのは、北朝鮮あたりかな?核開発施設の、全面査察で、米朝合意が、まだ完全に取れていない。
北朝鮮も、したたかだ。条件として、300億ドルの金を出せとか言っている。
あれだけ、どうどうと要求すると、完全に脅迫と一緒だ。

イラクも、また反米運動で、盛り上がって、星条旗焼いたりしている。


アメリカの弾劾さわぎに、隠れてあまり話題になっていないのが、ロシア議会のエリツィンに対する弾劾決議。

弾劾理由は、なんだかわかんないけど、あれじゃいくらでも、弾劾理由はあるだろう。
でも、現行のロシアの法律では、大統領を弾劾で辞職に追い込むのは、殆ど不可能らしい。
なにせ、エリツィン自身が、大統領権限をプロテクトする法律を、バンバンつくってしまったから、そう簡単にはいかない。

こうしてみると、アメリカってのは、完成度が高い民主国家なのかな。
エリツィンは、どんなに健康が悪化しても、ふんばり続けるようだ。

大統領の権限を、絶大にしてしまった以上、自分が引退した後の、後任にどんな仕打ちを受けるかわかんないから、こわくて辞められなくなっちゃったんだろうな。

ポストエリツィンは、いまだに混沌としていて、わからない。
チェルノムイルジンの線は、後退しているが、ここにきて、プリマコフが急浮上。
ルツコフをどんどん、追い上げている。決め手を欠く、ジュガノフは、常に三番手。

たしか、共同通信のHPだったと思うが、面白い記事があった。
ロシアの元首は、頭髪の多寡で決定される、という法則がある。

歴史的な検証で、頭髪の多い人と、薄い人が順番に、交替するのだ。
初代レーニンは、薄い。次ぎのスターリンは、多い。
その後は、フルシチョフ、薄い。ブレジネフ、多い。
そして、アンドロポフ、薄い。チェルネンコ、多い。
次ぎの、ゴルバチョフ、薄い。現職エリツィンは、多い。
そうなると、次ぎの有力候補は、ルツコフだ。


アメリカのクリントンが、どうなろうと、もう任期がそんなに残っていない事には、変わりない。
ゴアがなろうが、ブッシュがなろうが、ビルゲイツがなろうが(これは、ちょっと興味あるが)、しったこっちゃない。

私が、もっと楽しみにしているのは、ロシアの後継者レースだ。