爆破テロ【how to survive in Moscow】
今日、モスクワで、昼過ぎに、中心街のホテルで、爆弾テロがあり、11人が負傷した。
場所は、赤の広場から、歩いて行ける目抜き通りにある、インツーリストホテル。
このホテルは、ソビエト連邦の時代から、外国人観光客に利用されていた結構古いホテルだ。
いまでも、従業員の愛想は悪いし、設備も老朽化して、シャワーのお湯は、赤錆でにごっている、シーツが、ごわごわで、ベッドも小さい、窓の立て付けが悪くて、開かない、お世辞にもまともな設備ではない。
但し、場所的には、一等地なので、私は出張の時に良く利用するホテルだ。
最近は結構いい加減になっていたのか、去年の11月に利用したときには、昼間は誰でも出入りができるフリーパス状態だった。
以前なら、宿泊客以外は入れなかった。
二年前くらいからは、ロビーでは、娼婦がいっぱいたむろすようになり、エレベーターに乗って振り向くと、女の子がニッコリと、2、3人立っているような状況でしたから、警備もいい加減になっていたのは確かだ。
今日の爆発は、手榴弾か、時限爆弾を利用したものらしく、20階のエレベーターホールで発生。
そういえば、私は18階の部屋に、泊った事があるな。
実は、来月モスクワに出張する予定を立てていて、このインツーリストホテルを予約しようかと、考えていた矢先の事です。
チェックインして、部屋に入り、窓の外を見たら、ホテルの前に駐車してある、自動車が爆発して炎上するのを見て、外に出るのが恐くなった経験があります。
しかし、今度は建物の中で、爆弾さわぎとは、さすがにこのホテルはもう使えなくなった。
今では、西側資本のホテルも、マリオットや、ケンピンスキーなんかが、モスクワに多く進出しているが、このホテルは、ソ連時代から、共産党幹部が利用していたホテルです。
設備とサービスの良さでは、ボリショイ劇場の前にある、Metropoleが一番よさそうですが、いかんせん値段が、めちゃくちゃ高いので、私のような清貧ビジネスマンには、使えない。
プレジデントホテルは、いまでは、民間人も利用できるようになっていますが、あまり商業的に熱心でないのか、タクシーの運転手でも結構しらなかったりする、穴場的ホテルです。
ここの、警備はすごいです、敷地内は高い柵で囲われていて、侵入は容易でない上に、出入り口は、機関銃を持って防弾チョッキを着た警備員が、3人ぐらい、ドーベルマンを連れて、常時見張っています。
宿泊客であっても、ホテル側の予約証明のバウチャーがないと、入れてもくれません。
そこで、パスポートを提示して、ボディーチェックを受けて、初めて敷地内に入れます。
ホテルの建物に入るところでも、また警備員が立っていて、二重三重の警戒体制を敷いているあたり、さすが共産党幹部ご用達です。
場所的には、すこし中心から離れたところにあるので、観光にはオススメできませんが、ビジネス利用には、なかなかおすすめです。
モスクワの街に来る度に、安全というのは、お金で買うもんだ、と実感します。