国の一年分の、家計簿を大蔵大臣が議会に、諮る下書きを、予算原案と呼ぶ。
昨日22日の報道で、1999年度の日本の国家予算の原案が、発表された。
ものすごい、予算です。
何がすごいかというと、大盤振る舞い。金借りまくって、景気刺激の為に、どんどん金使おうというポリシーが感じられる。
81兆円もの金を使おうというのは、日本国にとって、過去最大の予算です。
景気刺激の為には、打てる手はなんでも打ちたいという、気持ちが伝わってくる。
ただ、これしか手がないのも事実。歳出の使い道には、こまかい点で不満はあるが、、
一番、問題にしたいのは、国債の大量発行に踏み切ったこと。
以前、私は、日本国の大借金体質を、エッセイの中で批判したが、もっと状況はひどくなる。
本当は、税金の収入で81兆円の、財源を確保したいのだが、景気刺激の為に、増税は逆効果。むしろ減税しなきゃならない。
財源不足により、そのうち31兆円を、国債の発行でまかなう(要するに、国の借用証書ですな)。
計算すると、財源の37%を借金に頼る、予算内容だ。
この結果、99年の終わりには、こうした国債による借金の残高は、300兆円になるという。
こうなってくると、天文学的な数値になるが、数字にすると、
300,000,000,000,000円だ。オブチ君へのクリスマスプレゼントは、15ケタ電卓にしよう。
これを、日本の人口、約120,000,000人で割り算すると、
国民一人あたり、2,500,000(二百五十万)円に相当する、金額が、足りなくて、国が借金している。
この計算は、赤ん坊も含んでいるから、四人家族をモデルとして、計算すると、
一世帯あたり、10,000,000(1千万)円だ。
こう考えると、恐ろしいでしょ。
今は、景気刺激の為に、超低金利政策をとっているので、年率1%を遥かに、下回る金利で住んでいるが、今世界的に、まともな先進国の金利は、3%から5%のレベルだ。
あんまり金利が、低いと投資家も買ってくれない。すると、日本国債の価値が相対的に落ちてくる。
なにしろ、1%としても、一年に、政府は、3兆円の金利を払う事になる。これが、3%くらいまで上昇したら、ぞっとする。
宮沢大蔵大臣は、「財政には後がない。『大魔神』を1回から登板させるようなものだ。」と台所の苦しさを、告白した。
なんだか、最初から負けゲーム宣言みたいだ。もうどうしようも無い、状況に追いつめられてしまった。
そうなったら、打線の援護で乗り切るしかない。
イチローと、松井と、マクガイアと、ソーサを集めて、ドリームチームでも編成しないと、負け確実だ。
でも、それだけの選手を集める、金もない。もう、どうにもならん。底無し沼に、入り込んでしまった。
という事を、書いた矢先に、私と似たような事を考える人がいて、面白いものを、Javascriptでプログラミングした。
コピーしても、いいと言うことなので、頂戴いたす。
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