忘年会でウサ溜り(泣)の巻(いつもの長すぎ前振り編)
今年も残すところ、あと少しになった。クリスマスと大晦日の間の5日間、こいつは俺達、黄金聖闘士にとっては、12宮を行儀の悪い青銅のガキどもが大騒ぎしながら走っていくのと同じ位ストレスが溜まる5日間であるのだ。なんしろ俺達は、イベント大好き、パーティー大好きな女神に仕える事に運命付けられてしまった可哀相な星の下にある。ハローウィーンの痛手からも立ち上がってないのに、クリスマス、そして大晦日〜新年と、立て続けのパーティー三昧・・・ほんと疲れるっぴよ(溜息) 女神は毎年、クリスマスには日本の城戸邸で盛大なパーティーを催す。そこには俺達も全員タキシードで参上しなければならない。単に美青年を回りに侍らせた自分の派手派手ドレス姿を「People」誌やら「女性セブン」やらの巻頭に飾りたいってのはミエミエなんだ。その証拠に、老師は「他に重要な任務がある」って呼んでもらえないし、アルデバランは大抵ドアの門番。そして、女神より断然!!!美しいアフロディーテはサンタさんの仮装を毎年命じられるんだ。それも、女神を差し置いて、アフロディーテが People 誌の表紙を飾って以来だもんな・・・ちょっと小綺麗で女顔のカミュはトナカイの仮装だ。真っ赤な髪のトナカイさんは〜ってなもんで、こいつはそれで似合ってるけどな。女顔といえば、瞬に至っては裏の調理場でケーキ作り。まぁ、お菓子作りが趣味らしい本人は大いに楽しんでるから、それはそれでいいんだろ。 だいたいギリシア神の女神が、なんだって自分よかずーっと後から沸いて出たキリストなんて野郎のお誕生日会をするのだ!?なんていう事は決して口にしてはならない。 どかーん!ぶすぶす・・・ 焦げちまった・・・ともあれ!このくたびれる期間に、皆で集まって忘年会を開き、ボヤきまくるのが、女神出現以来、俺達の年中行事になっているっぴ。全くあの年は大変だったぴ・・俺達、みんなで少なくとも一度は死んだし・・・はあー・・死ぬのもラクじゃないんだぜ はっ! 去年の幹事はアルデバランだった。実家の牧場から担いで来た牛の丸焼きと純正テキーラで、大いに盛り上がったものだ。流石はお祭り好きのブラジル漢、宴会ってものを心得てるアルデバランのおかげで和気藹々ないい宴会だった。もっとも、全員食いすぎて、今度は毎年ポセイドンが地中海に浮かべた豪華ヨットで催すニューイヤーズ・カウントダウンのパーティーで、俺達全員げっそりという失態を晒しちまったけどな! 今年の幹事は、くじの結果、カノンと決まった。なんで黄金聖闘士じゃないカノンが混ざってるかと言うと、その事を指摘したら、またサガが泣くからだ。すると、シャカの野郎が点を稼ごうとして、「同士の諸君、カノンと我々は一時は袖を分けた仲とはいえ、元々はうんぬん」と演説を始める。知っての通り奴の説教は長い・・・千年説教ってくらい長い・・・ってんで、みんな黙ってるんだ。それに、ミロと並んでお天道様頭なカノンは宴会にゃぴったりだし・・・カノンがどんな料理を出してくるか、結構、楽しみだっぴvv |