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The Cold Light of Day
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| ドイツのカルト俳優 Heinz Ruehmann 主演でつくられたヴァホダ作品 Es geschan am hellichten Tag (It Happened in Broad Daylight, 1958) や、ジャック・ニコルソン主演のショーン・ペン監督作品 The Pledge (2001) (2001年カンヌ映画祭出品作)も同じ話を元にした映画だが、このリチャード・E・グラント作品は、オランダとイギリスの共同制作によるものである。『羊たちの沈黙』と比べられることも多い、サイコ・キラーもの。派手なつくりではないが、それだけにリアリティのある秀作だ。役者陣の演技もいい。 | ||||||||||||||
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| 少女誘拐連続殺人犯を追う元捜査官ヴィクター・マレック(リチャード・E・グラント)。3人目の被害者が発見されるところから話ははじまる。被害者はいずれも小学校低学年程度の少女で、レイプ跡はないものの、必ず裸で発見されている。地元の警察署長の政治的理由から、前科はあるが今回は無実のアレクシ・バーカが犯人にしたてあげられ、このバーカが留置所で首を吊ってしまうことで捜査終了となるが、ヴィクターはどうも納得がいかず、サイコアナリストである友人ステファン(ヒースコット・ウィリアムズ)と相談しつつ、被害者の友人の証言や、被害者の書いた絵から、犯人を分析する。そして次の被害者になりそうな少女アナをみつけると、彼女をおとりにつかうことを思いつく。 “殺人犯の心理を理解する為には、次の被害者を選ばなければならない。それも犯人よりも先に!”という売り文句からは、REGお得意の狂気が見られるんじゃないかな、という期待が生まれるのが、残念ながら余りそういう狂気の凄みは感じられない。犯人の性格づけもどちらかというと地味でありきたり。ハーヴェイ・カイテルにちょっと似ている(とわたしが勝手に思っている)ヒースコット・ウィリアムズ演じるステファンの方がキレてたりする。 逆にいえば、この作品のREGは抑えめの、地道な演技で見事にヴィクターをつくりあげていると言っていい。多くの作品において、やや過剰ともいえるキワモノ性が売りのキャラクターを演じているREGだが、ストレート・プレイにおいてもちゃんと“見せる”ことができる才能をここに知らしめているのだ。いいかげんな警察仕事に腹をたてる、正義感の強い捜査官。犯人をつかまえるという目的のために、人間としての倫理を一瞬忘れて手段も選ばず囮作戦を実行にうつす。そして一緒に生活するうちに少女アナの母・ミレーナへ愛情の芽生えるひとりの男。ヴィクター・マレックの様々な顔をひとりのリアリティのある人間として存在させているのは、REGの的確な演技のおかげである。 REGファンには彼のハンサムな顔立ちもボーナスだ。作品冒頭で、殺された少女の元へと雨の中歩いていく警察の一団。レインコートのフードの下にはREGの端正な顔。パストラック夫妻に娘の死を伝えに行くREGの悲しみをたたえた瞳。バーカを撃ち殺しに来たパストラック氏をとめ、階段にたつREGの今にも語りかけてきそうな表情。他の誰も信じないこどもの証言を笑顔で聞き、こどもを信じるREG。アナに「眼をみればあなたがいい人だってわかるわ。」と言われ、くしゃっと顔を崩した笑顔も、嬉しそうにステファンとパティケイクするところも皆かわいい。ちなみに、白いブリーフをはいているキャラが多いREG、今回はめずらしくトランクス。(笑) 蛇足ながら、REG以外の役者陣もいい。ミレーナ役のリンゼイ・バクスターは美人で色っぽいし、アナ役のこどもも愛嬌がある。犯人の性格づけはありきたりだと上に書いたが、彼が髭を剃ったあとに下半身をも神経質に剃るところは、彼の倒錯性がよく顕れていて効果的だ。アナが“森の中”へいき、出てきた時には“もうこどもじゃない”と言うようになるのは、余りにベタなステレオタイプ(おとぎ話には、こどもが森の中へ行き、大人になって帰ってくるという伝統的なパターンがある)だし、彼女の性的目覚めというラインは不必要ではないかとも思うので、アナのナレーションによるエンディングとミレーナとヴィクターのロマンスがやや全体の色調から浮いているように思うが、それ以外においては全体的によく出来た作品である。 ◆ この映画に興味のでてきた方は、エアジンさんの『異常犯罪心理捜査』のページへもどうぞ! このページは2001年7月30日に UP しました。 Richard E Grant 《TOP》 [MURASAKISPACE] [REG TOP] [AFTER 5] [CARDS] [らくがき] [BBS] |
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