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St. Ives / All for Love

Directed by Harry Hook
Written by Allan Cubitt
Based on the story by Robert Louis Stevenson

Little Bird Production (UK), 1998
90 minutes

スウォッシュバクラー・コメディ・ロマンス・アドベンチャー
St. Ives というスティーヴンソンの小説は、彼の死によって未完のままであった。この映画は彼の小説を元に、新たなキャラクターを増やし、その後の話をつくりあげて完成させたものである。原作通りとは言わないが、独立した映画として成功している。
Jean-Marc Barr
Miranda Richardson
Richard E. Grant
Anna Friel
Michael Gough
Jason Isaacs
... Jacques St Ives ナポレオン軍の軽騎兵
... Miss Susan Gilchrist 旅行経験豊かな女
... Major Farquar Chevening 英軍収容所を管理
... Flora スーザンの姪
... Count ジャックの祖父
... Alain ジャックの兄
リチャード・E・グラント中心主義的あらすじ

ジャック・サンティーヴはナポレオン軍の軽騎兵。34歳になっても生きているほど運がいい。傍若無人で女遊びもスムーズなので決闘を申し込まれることも多い。あまりのやんちゃぶりにとうとう降格、揚げ句の果てに戦争捕虜になり、スコットランドの収容所に連れられてくる。(ここまで12分間くらいなんだけど、当然リチャードは登場しないの・・・。)

毎週土曜は収容所の一般開放日。その日にジャックはフローラと会い、あっと言う間に恋に落ちる。だけど、どうやら収容所の管理をしているファークア・シェヴニング(リチャード・E・グラント)も彼女に気があるみたい。(っていうか、彼は身近な若い娘にドキドキしているだけとも言う。)

ファークアは、フランス人は恋に関してはうわてだと認め、ジャックに女を口説く時の口の利き方を習うことにする。それを扉の向こうで聞いてしまったファークアの部下・ビガスタッフはファークアがゲイだと思い込む。(ぷぷぷ)ビガスタッフはファークアがスーザン達が住んでるスワンストンに夕食に呼ばれて召かしこんでいるときに、すりすりと擦り寄ってきたりする。おまけにオーデコロンなんかつけて色気づいてるの。するとファークアが「ホモっぽい!」って怒るんだよね。

ジャックの名前を知ったフローラは、インヴァレスクに住む老いた伯爵と彼が血縁だと気づき、ジャックを収容所から脱走させ、伯爵に会わせる為に協力すると言うが、ジャックはフローラの提案に乗り気でない。
スワンストンでの夕食のとき、ジャックに習った甘い言葉でフローラを口説こうとするファークアだがうまく行かない。ファークアの意図に気づいているスーザンは姪を口説くときの心得をファークアに教えるが、女慣れしていないファークアはスーザンにも惹かれかけてしまう。(自分の気持ちが分からないほどウブなのよ。)

そんな頃、ジャックが脱走。やっぱり本当は自分の祖父のことが気になっていたのだ。伯爵は死期が近いことを悟っており、自分の後継ぎがジャックの兄であるアランになってしまうことを嘆いている。アランはすっかりアルコール依存症なのだ。そこへジャックが現れたので、伯爵はワインを飲ませ、彼が本当に自分の孫なのか確かめる。

伯爵は遺言書を書き換え、全ての財産をジャックに遺すことにする。自分の継承権を奪われたアランは逆上し、ジャックを偽物だと言い張り、殺してしまおうとする。ジャックは逃げるが、そのときにアランを止めようとした伯爵が死んでしまう。逃げてきたジャックをフローラがかくまう。

脱走兵が逃げた場所にあたりをつけるファークア。咳き込んだ彼の肩には愛情たっぷりのビガスタッフの手。(もちろんファークアはその手を振り払う。)その間にスーザンはジャックから事情を聞いており、彼に協力することにする。それでジャックを逃がす為、スーザンはスワンストンに捜索に来たファークアにお色気作戦で迫り、動揺したファークアは逃げ出してしまう。ちなみに、ジャックを逃がす手伝いはしたものの、スーザンはまだフローラとジャックの恋愛に賛成したわけではない。
昨晩は焦ってしまったものの、ファークアはすっかりスーザンを意識しはじめていて、翌日スワンストンにやってくる。次の土曜の仮面舞踏会に誘うためだ。(誘い方がへたっぴなリチャードがかわいい。)

仮面舞踏会で関係を深めようとしているのはファークアとスーザンだけではなかった。こっそりフローラに近寄っていくジャック。そこへ現れたのが伯爵位を継いだアランだった。伯爵の死を知ったジャックは自分を捕まえようとするイギリス兵たちと戦いながら逃げる。そして舞踏会の呼び物のひとつであった気球に逃げ込む。ギリギリのタイミングでファークアはこの気球に乗り込む。

気球に乗ってどこまでも飛んでいくジャックとファークア。その間に友情なものが生まれる。地についた二人はなんとフランスに着く。立場が逆転し、ジャックはフランス兵のところに戻り、ファークアは命からがらフランス兵から逃げ、イギリス軍キャンプへ。

フランスにいるファークアから手紙をもらったスーザンとフローラはフランスに行くことに。それを陰で見ているのはアランの腹心の部下。フランスで今後のフローラの動きを相談しているとき、ファークアは背後から襲撃され、スーザンとファークアは捕まってしまう。一方、フローラはジャックを呼び出す為の囮として別のところへ。敵はもちろんアランだった。戦いのあと、死ぬ間際にアランはジャックを初めて弟だと認め、「会いたかった」という。
負傷しながらもジャックはファークアとスーザンを助ける。そしてジャックが怪我している間に戦争が終わる。4人は平和にスコットランドへ戻る。

気づけばファークアはロマンティックな口の利き方を習得しており、しかもスーザンのリードがあってか、婚約も成立している。ジャックの方は女遊びは得意でも結婚の申し込みはしたことがないということで、今度はファークアがジャックに手ほどきをするのだった。

そしてダブル・ウェディング。焦る余り、結婚式でスーザンの言うべき台詞を言ってしまうファークア。でもま、終わり良ければ全て良し・・・かな?
あくまでリチャード・E・グラントは脇役で、主役のロマンティックな恋物語に対して、ちょっとコミカルな要素を加える役回り。それが結果的にはリチャードのかわいい部分を演出していてとっても楽しめます。ジャックの祖父は革命のときにイギリスに逃げてきたという設定なので、そういう意味で、この作品もフランス革命ものである「紅はこべ」とリンクしますよね。リチャードって本当にコスチュームものもよく似合う!ちなみに、原作では収容所はエジンバラにあるということになっているけれど、撮影はアイルランドとドイツとフランスで行われたとか。
このページ2002年10月25日に UP しました。
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