音楽のレヴェルについて
音丸ホラーク・ミハル(音楽家)
2000年5月10日
編者評(伊神満)
2000年12月1日
生煮えである。ようするに論の足腰がよぼよぼなのだ。
ホラーク氏による各音楽の「レヴェル」の根拠は、その音楽がつくら
れる際の「考え抜かれた程度」=「意味」におかれているのだが、この
説明要因自体はまったく説明されていない。また、「他のどの音楽」も
クラシックの手法を「土台に生まれた」という記述は明白に史実に反する。
そして最大の問題は、「クラシック音楽」の定義である。
以上の三点を固め直した上での再執筆を求めるところである。
音楽は純粋に楽しめれば良いものだからレヴェルなんてありえないっていうのは僕はナンセンスだと思う。やはり音楽にはレヴェルがあって常に高みに行こうとしていると思う。
音楽全体でみても、一つのジャンルに分けてもその中にはやはり絶対的なレヴェルが存在している。ただ、同じ、或いはとても近いレヴェル内でそれを絶対的に(例えばAの曲は210点、Bの曲は205点だからAの曲の方が良いという風に)決めるのもナンセンスだ。しかし、明らかに「意味のある音楽」「意味の無い音楽」というものは存在している。ある老ピアニストは「バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、一流作曲家はこれだけ。後は2流。」などと言ってのけたし、90近い老人がある日突然泣いていて「どうしたの?」と聞くとベートーヴェンのあるソナタの解釈がやっと今分かっていかにそれが美しいか感じることが出来て泣いている、という話も聞いたことがある。神がかりだ。一番神の音楽に近いの言われているのはバッハらしいが。
果たしてそんな「高み」に何人到達出来るのか知らんが今の僕には全く謎の世界だ。かなりの暴言だがあえてかかせてもらうと、ドイツ系フリークと、僕とでは根本的な「音楽」が違うと思う。なぜなら、心地よく感じれない、という点で僕も彼らも共通してるからだ。あと、民族的な威厳(偉そうとも言う)が他のものを寄せ付けない時に叩いてる様にしか思えない。最初にも書いたがある一定のレヴェル以上の物を比較して点数をつけるみたいにするのはちょっと賛成出来ない。ある意味本当にそう思っているのなら可哀相な気すらする。他の音楽を聴いても「安い」の一言で片づける様になるなら、僕はあまりその世界には行きたくない。不感症みたいだ。それから時代的な拘束が強すぎて(作曲家、というより時代と地域限定みたいな感があって)、続きが見つけられるのか謎だ。続くのか?
まあいい。失言の連続でした。話を戻そう。
今現在、僕の中で思っている事だが全体的にみてクラシック音楽が全ての音楽の上に立ってると考えて問題ないと思う。今の所。一番考えられた音楽、意味のある音楽、というのは間違い無くクラシックだろう。長い時間(といっても3、400年だが)色々な人が考えて出来上がったもの。やはり他のどの音楽もそれを土台に生まれた。例えば和声的な物にしても、メロディにしても。そもそも1オクターヴを12個にわけるやり方もクラシックのそれだ。では、今ある音楽に存在意義は無いのか、というと僕はそう思わない。何がクラシックと違うかというと、その1つに「音」があげられる。音色はどんどんふえている。特に機械を使うようになってからかつては絶対に聴けなかった様な音が出てきている。また、クラシック音楽は今現在「演奏」が主流だ。「作曲」に関しては行く所までいってしまって戻りつつある上に、作曲家同士の自己満足大会みたいになってきていて、一般人は愚か、クラシックの演奏者のなかにも「あれはちょっと・・・」みたいな反応を示す人もいる。
これはものすごい奇妙だと思うのだが、「クラシック」の中に「モダンミュージック」のジャンルがあるのは変じゃないのか?どうせモダンミュージックは行くとこまで行ったのだから何故クラシックの枠からでないんだろう。結局、クラシック音楽の枠自体を曖昧にしてるとしか思えないのだが。クラシックをちゃんと勉強して、考えた人間がもっと続きを探す必要がある筈だ。昔の演奏や曲を再生させるためだけに芸術があるなら全く意味が無いと思うのだが・・・。誰かの真似なら誰でも出来る。(10/28追記:誰でもまね出来るというのは嘘だな。やはり出来る人と出来ない人がいる。でも真似は真似だ。)
そういう僕自信もクラシックをやっているし、今現在作ってるものは威張れるようなものじゃないけどとりあえず今現在クラシックを無視してそれより高みに行く事は無理だと思うし、やる必要はあると思う。テクノミュージックなんかはある程度逸脱しようとしてる傾向にも取れるが、ものによっては異常に安くなるし、果たして何処まで作り手が理解してるのか不明だ。テクノミュージックはレーベルや聞き手にちゃんとした耳が備わってないと大変な事になる危険な状態だと思う。先ずは12平均率を使わない音楽を使う必要が有りそうだ。なんとも偉そうな上に暴言の連続のページになってしまった。とりあえずここまで。