1月29日(土)◆ルイジアナ州立大◆
オルソン監督は、毎年カンファレンスゲームの合間に1試合手ごろなカンファレンス外のチームとの試合を組んでいるようで、今年の相手は去年と同様、ルイジアナ州立大。この大学を選んだ理由というのは、うちのパワーフォワード、ユージーン・エドガーソンがニューオリンズ出身ということで地元で気持ちよくプレーできるだろうということもあったのだが、その肝心のジーンは今年は登録外のためプレーできないので、あまり意味はなかった。
ルイジアナ州立大といえば、伝説のガード、ピート・マラヴィッチの出身大学として知られていて、スタジアムもその名を冠している。ハーフ・タイムの特集でも彼を取り上げ、その他に同大出身としてシャキール・オニールも紹介していた。しかし、私にとっての神様だったモックムード・アブドゥルラウーフ(クリス・ジャクソン)の名が出てこなかったのは私としては不満だった。
Photo by AP前置きが長くなったが、この試合はワイルドキャッツにとっては悪夢だった。ランク外のチームに60対86と全く予想していなかった大敗。前半10分まではいつものペースで試合が進んでいて17対15でリードしていたのだが、そこから逆転を許すとみるみるうちに点差をつけられ、それは後半も続き途中最大31点差がつき、あまりの不甲斐なさにテレビを見ながら画面を直視できなかった。
この圧倒的な敗因は一体なにか。オルソン監督は選手や自分のゲームメイキングが悪かったのではなくスケジュールが強行すぎたことを挙げた。ロスアンジェルス、アリゾナ州立大へのロードが続き、この試合は前の晩の10時に現地に着き、朝8時から練習、そして昼から試合と選手の疲労も溜まっていたに違いないのだ。
試合を見ていてもそれがわかり、ディフェンスではウッズやライトの足が動いてなく、相手にラクラク点を許し、アリウープ、バカダンクやり放題だった(LSUの選手みんなアホそうに見えて印象ワル)。特にライトはPAC10からフィジカル・プレーに関して警告を受けているため思いきったディフェンスができない。その上、この試合ではリック・アンダーソンが欠場し、実際に戦える選手はたったの6人という状態で、ファウルトラブルを避けるためにどうしても相手にイージーゴールを許さざるを得なかった。
そんなわけで負け惜しみでなくこれは実力の差ということではなかったと思う。実際ワイルドキャッツの攻め自体はそれほど悪いというわけではなかった。ウッズのシュート確率が14本中4、ガードナーは10本中1とひどかったに違いないが、他は普段どおりだったし、ウォルトンがキャリアハイとなる予想外の13点を取っている。見ていてもなぜにあれほどまでに大差をつけられているのかわからない試合展開だった(オレが鈍感なだけか?)。
でも今までの負け試合を見てみると、そのほとんどはガードナーがイケてないときだったことを考えると彼の調子はウチのチームの勝敗に大きく左右するということが言えると思う。やっぱりアリゾナ大はポイントガードにチームだからなぁ。ところで最近のアリナスくんは単純なプレーが多く、ペネトレイトしても相手にそのままぶつかっていきオフェンシブファウルを取られることが多いのだが、今日は速攻のときにゲイリー・ペイトンがやるようなスピンムーブを見せていて驚いた。彼もNBA並みの動きができたとは!試合の最後ではファウルアウトになってしまい、チームもすごい点差で負けていたし泣きそうな顔しててこれまたかわいかった(こればっか)。
試合終了直前、まだ時計は1.8秒残っているにも関わらず、アリゾナ大ボールのときに勝利を確信し狂喜する客がコートになだれこみ試合は強制的に終了。選手だけでなくファンも頭わるすぎ。その辺の行儀はちゃんとわきまえろ。
ちなみにこの26点という点差での負けはオルソン監督のアリゾナ大でのコーチ期間の中では最悪の記録らしい。
1月26日(水)◆アリゾナ州立大◆
Photo by AP同じアリゾナ州の大学といういことでアリゾナ州立大はアリゾナ大にとって最大のライバルということになっていて、この対戦カードはいつもエキサイトするらしいのだが、オルソン監督がアリゾナ大に来てからはライバルと呼べないほど両校の実力差は歴然としている。それでもASUのウェルファーゴアリーナに詰め掛けたサンデビルズファンの熱気はすごいものだった。
アリゾナ州立大といえば先日カリフォルニア大戦で、生きた伝説カリーム・アブドゥル・ジャバーがUCLAでたたき出したPAC10記録とならぶ61得点を取ったエディ・ハウスがいる。
ということで、ワイルドキャッツの今日の焦点はスコアリング・マシーンの彼をどう抑えるかだった。オルソン監督が打った手はボックス・アンド・ワン。ガードナーとアリナスが交代でハウスにつき、タイトなディフェンスで彼をたった8点に抑えた。
怒るハウスをなだめるガードナー Photo from FSNこのハウスくん、試合始めから気合入れまくりで、それにも関わらず思うようにプレーができずフラストレーションがたまり試合中ウッズやガードナーと言い争いをしていた。彼のように弱小校にいる実力者にとってアリゾナ大のような上位チームと対戦するのは将来に向けて自分をアピールするのにこの上ない機会なわけだからエキサイトをするのはわかる。同じアリゾナだし私も彼のことは応援していて今年のNBAドラフトでピックされることを期待している。2巡目中盤あたりでいけると思うんだけどな。
ハウスを8点に抑えるまでもなく、この試合はアリゾナ大の圧倒的勝利に終わった。今シーズンここまで一方的な試合はなかったんではないかというぐらいだった。前半5分を過ぎたあたりからリードを徐々に広げていき、後半では最大37点差がついた。あまりの相手のお粗末なプレーに同情するほどASUにとってはひどい試合だった。ASUのシュート成功率は33%だったが印象ではもっと悪い感じ。見ていて明らかにウッズにビビッっているのがわかり、彼のプレゼンスがやはりディフェンスにおいては大きかった。
相手のターンノーバーも22と多かったのだが、問題なのはウチはそれ以上の26をマークしたことだ。信じられないようなパスミスが多くてはっきり言って何がどうなってるのか理解ができんかった。
そんなわけでこのゲームはトランジションが激しく、乱れた試合だったが、大量リードをしていたし、まぁ見ていて面白いものだった。マイケル・ライトは前の南カリフォルニア大戦で相手ディフェンダーに肘鉄をかましたことでPAC10から警告を受けたことで、この試合気のせいか萎縮してしまっている感じで前半はまたしても0点だった。後半で8点を取ったがそれでもスランプに陥っているようで今後少し心配。あの肘鉄は私は何度もビデオで見たが明らかに不可抗力。なのにカンファレンス委員会は故意にやったと判断しているところが納得がいかん。
ウッズは今日は10点どまりだったが、強烈なブロックと速攻からの得点で目立つ働きをしていた。上に書いたようにハウスとトラッシュトークを交わしただけでなく他の選手とも一触即発状態になったし、相変わらず脳タリンな振るまいがあってイカン。
相手が弱かったからだと思うが、今日はめずらしく、ほんとめずらしくベンチ陣が活躍。こちらも完璧なシュートスランプに陥っているリック・アンダーソン、ルーク・ウォルトンともに10点を挙げた。ウォルトンはアシストが6と相変わらずパスのうまさが光った。アンダーソンは今日の試合で自信を取り戻すといいんだけど。
今日の試合を支配したのはやはり1年生コンビ。エディ・ハウスを抑えることに成功しただけでなく、得点でも大爆発。ギルバート・アリナスはキャリア・ハイとなる24点でガードナーは16点、7アシスト。今日は二人の間でのアリウープもありイケイケ復活。ジェファーソンがケガで欠場しているためほんと久しぶりのアリウープだった(ジェファーソンはよ帰ってきてくれ〜)。アリナスはまたリバウンドも8とチームハイだった。ガードナーはいつものように無理な体勢からのシュートが多々あってその度に「違う!ダメだ!」と怒鳴るも何故かそれが決まって、「まったくこの子は!」と苦笑い。今日も7つのフリースローも全部決めるし、彼は確実にシュート力もついて成長している。今日なども見ていて彼のプレースタイルはほんとスタゥドマイヤーに似ていると感じた。1年生ながら全米ベスト4のポイント・ガードとも言われるし、アリゾナ大が彼を取ったのは快挙だ。
Photos from FSNあとフェニックスでの試合ということで会場には前サンズコーチのダニー・エインジが観戦に来ていた。あとインディアナ・ポリスからはガードナーのお母さんも来ていた。エインジなんかただのアヤしいおっさんみたいだな。お母さんもなんかコワそう。
Photos from FSNアリナスくん、アリウープの後に空を2回パンチしてるとことか、勝利をほぼモノにした後のベンチでガードナーと楽しそうに話している姿など今日もやっぱりかわいかった。この試合は得点・リバウンドだけでなくターンノーバーも7とチームハイだったがそれはもうご愛嬌(アリナスにはほんとに甘いわし)。
前の試合の雰囲気をひきずって今日もヤバいんじゃないかと心配してただけにこの圧倒的勝利はほんとよかった。
1月22日(土)◆南カリフォルニア大◆南カリフォルニア大です。二階堂進が出た大学として知られてますね(知られてないって)。もとい。マイク・ビビーのとーちゃんのヘンリー・ビビーがバスケ監督をしていることで知られてます。
現在カンファレンスで無敗チーム同士の対戦だったわけですが、ワイルドキャッツは残念ながら負け。スタンフォードとUCLAとのロードゲームではどちらかを落とすのは仕方ないと思っていたのだが、その両チームには勝ち思いがけないところでの敗戦だった。といってもこの負けははっきり言えば仕方がない、あきらめのつく負け。向こうのシュートの調子がたまたまよかった、そーゆー感じ。ワイルドキャッツはいつもどおり舐めてる相手にやるゾーンディフェンスをし、やはりいつも通り途中でやばくなってマンツーマンに変えたのだが、ディフェンスは悪くなかった。センタープレーヤーの3連続スリーポイントなんてウッズだけでなく誰も予想なんてしないもん。
Photo by AP敗戦のもう一つの決定的な理由はマイケル・ライト。フィールドゴールの試投数はたったの3で成功数は0!得点はフリースローの3点だけ!しかもフリースローも半分も決められなかった。完全に不調というか自信を落としていた感じだった。それでも何度もゆーよーだけど、どんな相手のディフェンスにも変わらない結果が残せないようでは一流ではない。メディアでは彼はジョン・ウッデン賞の候補とか言われてるけどわしなどはそーゆー意味で全く資格ないと思う。しかも3点ってなんだよ、3点て。
代わりに活躍したのは通称妖怪人間ベロのジェイソン
ガードナーくん。今日も3ポイントが冴え9の4でキャリア・ハイとなる25得点。何と言ってもフリースロー7本を全部決めたのはすごい。彼は試合ごとにフリースローがよくなっている。NBAのスカウトたちの評価では彼はNBA入りするまでにあともう2シーズンはカレッジで修行を積む必要があるとのことだが、それは正しいとしても彼は今でももっと注目を浴びていい選手だと思う。
他方ガードコンビを組んでいるアリナスくんは今日もシュートの調子があまりよくなく20の7。どうも手首をいためているそうです。それでも前試合に続いて彼らしいスティールからの速攻だけでなく豪快なダンクも見られ満足。そう、オルソン監督も言っていたようにウチの攻めはそんなに悪いものでもなかった。
Photo by AP何度もグチるがどうしてうちのベンチはあそこまで使えんのだろうか。オルソン監督は得点以外の貢献を挙げて評価するが、あそこまで得点力がないのはほんと情けないぞ。全米トップ25中最強のダメダメベンチであることは間違いないだろう。今日マイケル・ライトがうまいこと抑えられたのもこれが原因ともいえる。ライトがボールを持つと当然のごとくダブルチーム。ダブルチームだと誰かがオープンになる。誰か。ウォルトンだ。ウォルトンがボールを持つ。ディフェンス気にしない。なぜなら絶対シュートが入らないからだぁ!実際今日はもろもろのフリーが何度かあったが、その全部をミスるダメダメぶり。名ばかりのピュアシューター、アンダーソンくんもウォルトンもともに6本打ってたったの1!誰かなんとかしてくれ〜。
オルソン監督も思わぬ試合展開に思わずしかめっ面(写真右)。今日はビビーのとーちゃんにうまいことやられてしまった。納得の負けとはいえ、カンファレンストップの座をそれに値しない学校に奪われたのが悔しい(今ではUSCはいいチームだと思うけど)。
私としてはスタンフォードにもUCLAにもロードで勝ったことだし全焼できるか!と期待してたんだけど、それはもろくも崩れ去ってしまった・・・。
1月20日(木)◆UCLA戦◆
Photo by APUCLAは先日ノースカロライナ大を破って現在APランキングで25位、ESPNでは19位にランクされていて一応は強豪なのだが、今日見た限りではあまりにも弱い!
3ポイントは21打って3本、ターンノーバーはなんと26!アール・ワトソンが味方の足につまずいてこけた後ボールをキャッチしてそれからパスを出すも自分の足に当たってアウト・オブ・バウンズになってしまったものとかリバウンドを取ってさあ速攻というときにカポノがまたもや自分の足にボールをぶつけてアウト・オブ・バウンズになってしまったり敵ながら情けなくなってしまった。実を言えば私は昔からUCLAファン。今日の試合を見てもそのことを再認識するほど彼らのプレーは速い!パス回しも速いし速攻ではイケイケだし見ていて楽しい。ただ今日はどうもお互いの意思疎通があまりよくなくてパスミスが目立った。ワイルドキャッツが勝ってうれしいといえばうれしいがあまりのUCLAの不甲斐なさがちょっと残念だった。 ターンノーバーの多さについて、ラビン監督はウチのディフェンス力が強いためと言っていたが、私には練習不足から来ているように見えたがどうだろう。確かにウチのディフェンス力は一級品には違いないけどね。今年のUCLAの弱さはコーチ批判となって現れているだが、私が見た限りでは選手自体もたいしたことないような見え、ラビン監督ばかり責められるのはちょっとかわいそうな気もする。どうでもいいが私のお気に入りであるサンズのトビー・ベイリーの弟(上の写真左)、エルアミンなみのボディちょっとやばくないか?
そんなわけで今日の試合はウチのオフェンスも冴えていたこともあって久しぶりに楽しく余裕に見ていられるゲームだった。
Photo from FSNウチの選手にはカリフォルニア出身者が3人。アリナスはもろにL.A.ジモティだし、アンダーソンはほとんど近いロングビーチ。ウォルトンはサンディエゴの高校だったが、お父さんがUCLA出身だしL.A.は地元みたいないもんだろう。そのウォルトンのお父さん会場まで息子を見に来てました(写真右)。アンダーソンは地元だけに気持ちよくプレーできていいはずなのに、今日も凄まじいダメぶり。最近はオルソン監督も彼に対して失望感を表している。シュートが決まらないチーム一のピュア・シューターって情けない。一方ウォルトンは今日の試合でも得点以外のところで活躍。アホなターンノーバーも少なくなってきたし、パスもゲームごとに冴えてきている。彼はこれからどんどん成長していくでしょう。アリナスくんは以前と比べてプレーに精彩を欠いていたが、今日はスティールからの速攻もあったり11本中7本18点と大活躍だった。彼が試合で活躍するのが私にとっては一番うれしい。試合前ナーバスになっていた彼だが会場に来ていたウォルトンのとーちゃんと握手して感動して緊張が解けたらしい。ウォルトンに「きみのお父さんと握手したよ!握手したよ!」と大変な喜びようだったらしい。
Photo from FSN Photo from FSN他方ガードナーくんも20点6アシストと今日も大活躍。彼は相手が強いほど燃えるタイプのような気がする。最後相手がファウルゲームに持ちこもうとするところでもうまく逃げ回っていたし、さらにリード力をつけてきたように思う。ライトくんはいつも通りの活躍だったが、ウッズは相手のセンターがよかったこともあって15本中6本14点とここ最近の成績からすると失速した感じだった。これまでのPAC10のゲーム4試合の平均ブロックは7.5だったが今日はたったの1つだった。彼には有力センターが相手のときも変わらずにプレーできる実力がまだないんじゃないだろうか。試合ではベイリーがガードナーにインテンショナル・ファウルをした後、ワトソンと言い合いになったらしくお互いテクニカル・ファウルを取られていた。
今日の完璧なプレーにオルソン監督もご機嫌で試合中にも関わらず満面の笑みを浮かべていました(写真左)。あとこの試合では行方不明中のアリゾナ大OBマイルズ・サイモンもワイルドキャッツベンチ裏で観戦してました(写真右)。残念ながら解説で彼が今何をしているのかまでは触れてませんでした。
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