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日記より・その1

2台、朝日新聞社の車で、前の車に研二が乗っていた。
ずーっと追っかけて、変な、小田急線かなんかの方に行っ
ちゃったら前の車が止まったのでこっちも停まったら
記者風の人が降りて交番に行って道を聞いた。

どうやら道がわかんなくなったらしかった。
そしてまた追いかけたら「加藤」っていう表札のところの、
大きい家の前で止まって中に入って行くので、私達は
どうしようかと迷って見ていた。一見、何かの施設みたい
だった。そばを通った男の子に聞いたら、テレビに出る人の
家だと言う。あぁ、加藤大助じゃないか、と思って待っていた。

タクシーの運転手さんが、待ち料を段々上げてアタマに来たので
降りて見ていた。そこはMY
(女優さん)の家だった。
何かの写真を撮っていて時々、フラッシュが光るのが見えた。
研二、時々こっちをのぞくようにして見るので
そのたびに隠れてずっと待っていた。

このとき、
まだお互いの存在すら知らない3人の少女が
三十数年後に、インターネットを通して
巡り合う運命にあるとは・・・・

一人(←私)はジュリーを追って、
ある家の塀の外に、

そしてもう一人(↓)は、
ジュリーと一緒にその家の中に・・・
私達、タイガース追っかけファン6人は
前日、
池袋ドラムでタイガースのステージを見た後、
タイガースが住んでいたマンション・目黒ハイツの
1階にあった深夜スナック「ベン」で夜を明かし
翌日、タイガース出演の
新宿ACBに行ったが
タイミングを逃してチケットを買うことが出来ず
仕方なくまた目黒ハイツに逆戻りして
マンションの入口で待っていると、
なんとジュリーがエレベーターで下りてきたので、
カズコ、ジュンコ、私の3人は、そのままでタクシーで追跡・・・・
それは1968年6月16日・・・

そして、
この二人の少女とは遠く離れたところにもう一人、
このとき撮られていた写真(グラビア)を
その後35年間、保存することになる少女が居た。


この3人の少女達が世紀を越えて遭遇することになろうとは

神様さえ予想出来なかったに違いない。

週刊誌に載ったグラビア写真

日記より・その2

そろそろ帰りそうだと思って、私だけタクシーを拾おうと見に行った帰り、走って戻ってきたら
研二が外で写真撮ってて、こっち向いてるので、ビックリして走るのやめて、ゆっくり歩いた。
MYの姪達がこっちに来て少しおしゃべりした。

それからいよいよ撮影が終わって帰るとき、
研二、MYに深ーくお辞儀をして車に乗り、わざわざ私達の居る路地を通って行き、
ちょっと行って止まったら、MYが「何してるのかしら?」。すると、おじさんが「電話、
かけてるんじゃないですか?」、MY「あら、ウチでかければいいのにねぇ・・・」
それから私達に向かって「あなた達、行かないの?」って言うから「行きたいんですけど
車がないから・・・」って言ったら、「アラ、それじゃこの道を真っすぐ・・・」とかなんとか
親切に道を教えてくれた。それからMYにお礼を言って別れ、研二が居る方に少しずつ
歩いて行ったら、研二が車に乗るちょっと前に私達に手を振ってくれた。うれしーい。

だから私達も研二に手を振って、そして研二の車は新宿ACBに。
私達も、追いかけようとはせず、ゆっくりタクシーを拾ってACBに。行く途中、新宿駅の近く
まで来たら、ジュンコが「あ、研二の車だ!」って言うからビックリして見たら、
本当に研二が乗っていた。またもや、真後ろで追いかけた。ACBの前で降りるかと思ったら
止まらずにずっと行った。その間、研二は車に寝て隠れていた。駅前広場の辺で研二が後ろ向いた。
眠いのか、怒ってんのか、しかめっ面してた。怖かったー。しつこいと思ったのかしら。

しばらく行ってACBのそばに来たら女の子がいっぱい。でも、研二には気が付かない。
知っているのは私達3人だけ。そのうち、女の子がキャーキャー言うので何かと思ったら、
私達の後ろの後ろに、ピー、サリー、タローちゃん、
コウジくん(ボーヤ)が乗った車が!
なんという偶然だろう! 研二は楽に楽屋入り。タローちゃん達も。
サリー、あんまりよく見えなかった。そのあと「モナミ」
(サリーのおばさんのお店)へ行って
葛餅を食べた。ジュンコに事情
(ACBのチケットを買いそびれてしまったこと)を話して
(チケット代として預かっていた)お金を返し、再びACBに。
コウジくんを呼んで話したが、ACBの後のスケジュールは教えてくれない。−略−
このあと「主婦と生活社」〜「主婦と生活分室」〜六本木とタクシーで回ったが
タイガースの居場所はわからず帰って来たのだった。


というわけで、ジュリーは南田洋子さんの御宅にてグラビア撮影。
一緒に写っている子供達は、私が言葉を交わしたはずの、南田さんの姪御さん達。

そしてジュリーと2ショットで写真に写っているのは
現在、「
ヴィレッジシンガース応援団」BBS主宰者・キンギョさん。

ジュリーとキンギョさんが、
家の中で仲良く2ショットの写真を撮っているなどとは露知らず、
は、ジュンコ、カズコという2人の追っかけ仲間と3人で
南田さんの御宅の周りをウロウロしていたのでした。

そして東京から離れた所に住み、追っかけすることも出来ないまま、
ただひたすらタイガースを愛し、一生懸命、グラビアを集めていた少女は
資料(グラビア)を提供して下さった
もるさん。
彼女とは2002年にタイガースのオフ会で初対面を果たしました。

35年前の3人の少女達がこんな風に巡り合うなんて・・・人生って面白い。
キンギョさん