注:これはフィクションです。 実在の人物、地名などとは一切関係ありません。 特に漫画家とか。 「澤井・・・待ってくれ、澤井」 うすたがそう叫んで澤井を追いかけた。 だが、今の澤井にはこう聞こえていた。 「澤井のクソ、待ちやがれゴルァー、逝ってこーい!あぼーんっ(゚Д゚)☆▲□!!!」 澤井(やらなきゃ、・・・やられる。) 引き金を引いた・・・うすたが仰向けに倒れた。 澤井「と、とどめを・・・」 澤井は銃を下に向けて構え、さらに引き金を・・・。 「逃げろ、澤井!」 澤井の指が止まった。 「えっ・・・!!!?」 うすたがかっと目を開き叫んだ。 「逃げろ!誰かが銃声を聞いたかもしれない。」 ようやく澤井の頭の中に状況が認識された。 「うすたさん・・・うすたさん・・・ぼく、なんてことを」 たしかに、うすた京介はいろんな意味で怖い感じのするギャグ作家だった。 セクシーコマンドーだとか、笛部だとか・・・ 自分の漫画以上に不条理なうすたのギャグに澤井は戦慄を感じていた。 そう、漫画家が間違いなく死につづけているこの状況で うすたは澤井にとってもっとも恐ろしいギャグ作家だった。 うすた「・・・いいさ。どうせもうネタ尽きてたんだし・・・」 澤井「・・・えっ!!!?」 今はじめて澤井はうすたがネタに苦しんでいたことを知った。 澤井「いっしょににげよう、うすたさん」 うすた「おれはもういい。」 うすた「・・・おまえに会えたんだから、満足だ・・・」 澤井「え・・・!?」 (なんて、なんていったんだ?) 澤井「そ、それどういう?」 うすた「俺、澤井のギャグ、好きだぞ。ずっと、とても・・・好きだったぜ。」 澤井は理解できなかった。 澤井「うすたさん・・・だって・・・なみえが天才だって・・・」 うすた「俺はおまえのギャグが面白かったんだ!」 消え入りそうな小声でうすたは答えた。 澤井「うすたさん・・・あ・・・あああ」 それきり、うすたはなにも言わなかった。 澤井「わああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」 澤井は地面にひざまずいたまま、 うすたの体に覆いかぶさって、泣いた。 うすた京介 打ち切り 戻る |