注:これはフィクションです。 実在の人物、地名などとは一切関係ありません。 特に漫画家とか。 ぱん、ぱん、と乾いた音が二度鳴り、澤井の右こめかみに二つの穴があいた。 画太郎「おまえほんとバカだよなぁ、澤井。どうしてわかってやらなかったんだ。」 「うすたさん、ひさしぶり。・・・満足した?大好きなギャグ漫画家といっしょに死ねて。」 画太郎は折り重なった二人の死体を見下ろし、そう言った。 ふたりの持っていた武器(・・・といってもうすたはよくここまで生きてたなと思うほどよくわからないガラクタばかりポケットの中に持っていた。) その武器をてにいれるために足を進めた。 その時、画太郎はばらららら、という 古びたタイプライターのような音を聞いた。 すでに充分な念弾を受けていたにもかかわらず、しかし、画太郎は振り返った。 男が立っていた。 襟足がいささか余計な程に長い落ち武者のような頭、万年寝不足そうな顔立ち、 ただ、その瞳だけがさえざえと冷たい男、冨樫義博が・・・ 戻る |