注:これはフィクションです。 実在の人物、地名などとは一切関係ありません。 特に漫画家とか。 いつから──そうやって暮らしてきたのだろう? 落書きを送ったらギャグキング初代キングになってしまったときから? その時応募作品のあまりにレベルの低さにゴミクズの中のキングと呼ばれたときから? ギャグの一環として繰り返し繰り返しコピーを使ったら手抜きだと言われたときから? 10年間温めていた作品が温めすぎて腐っていたときから? 萌えキャラを描いたらアシスタントが描いたんだと決めつけられた時から? そのことで心にひどい傷を負って、ほとんど感情をなくしたようになっていたとき、 たったひとり信頼していたピエール瀧がやさしく言葉をかけてくれ──仲良く話していた時、 瀧の目つきが急に変わって、原作やらせろと言われたときから? それとも── ──みんなが少しずつ、いやはやたっぷり、画太郎から奪っていった。 漫画家としてのピークはとうに過ぎている。目もほとんど見えねーし、歯もそういればだ。 体の80%はサイボーグ、残りの30%は水と、くそ。脳にはうじがわき、記憶力は0。 本能と予知能力だけで、生きている。いやしかし── どうでもよかった。 俺は、正しい。絶対、負けない。 戻る |