10代少女が街頭で会った米国人に突然叫んだ「ゴー・ホーム!」 朝鮮日報 2004/05/31 18:19 先月27日午後、メイヨー(60)さんは犬を連れてソウル・東部二村(トンブイチョン)洞のマンション周辺を散歩していた。25年前、韓国人の妻と結婚し、89年から主に韓国で暮らしながら雨の降る日以外は毎日散歩に出ていた。 近所を一周し、マンションの入り口に近づいた頃、ベンチに座って話をしていた十代の少女4〜5人に会った。メイヨーさんは「ハイ!(Hi)」と笑って挨拶した。顔見知りではなかったが、メイヨーさんにとって挨拶は習慣だった。 1人の少女が近づいてきて英語で「米国人ですか?」と聞いたので、「そうだ」と答えた。「米国のどこ出身ですか?」、「ミズリー州だよ」と答えるや否や、その少女は冷たく言い放った。「それなら、米国に帰ってください(Go home)!」 メイヨーさんはあまりにも驚いて返す言葉を失ったという。まずその少女がなぜ自分にこんな無礼な発言をするのか全く分からなかった。メイヨーさんは家に戻り、妻(49)にこの話をした。腹を立てたのは韓国人の妻の方だった。「幼い子どもが目上の人に向かってどうしてそんなことを言うの…」 しかしメイヨーさんは「韓国文化が変わったため、4〜5人の少女たちがそんな行動を取ったとは思わない」と話した。「16年間韓国で暮らしてきたが、誠実で目上の人を敬う暖かい心を持った韓国人の姿を見てきたから」と話す。 今回のような事が起こるまで、「反米感情」というものは新聞で読んだだけだったとも話した。 しかし韓国人の妻は「やるせなくなった」と話す。先日、本紙に送ってきた電子メールには、「米国という国に対し、どんな見解を持つかは各自の役目だが、自分になんの危害も与えない人に無礼な行動をして感情を害させるのは理解できない」と書かれていた。 この夫婦は来月米国に帰る。永久帰国だ。 イ・ジヘ記者 wigrace@chosun.com |
「一つの憎いことに執着したら、他の良い面まで認めない態度」
韓国人の民族性がよく理解できる記事だ。