IT大国のインターネット犯罪:文書偽造団

「書類偽造します」ネットで宣伝 文書偽造団を摘発

朝鮮日報 2004/10/15 19:29

 インターネットに“文書偽造デパート”を開設し、様々な公・私文書を偽造・販売してきた犯人グループが摘発された。

 警察庁サイバーテロ対応センターは15日、中国や東南アジアなどの国際組織と連携し、インターネットで依頼を受け、住民登録証、運転免許証、印鑑証明書、医療保険証など110種余の文書を偽造した疑いでイ某(35)容疑者ら2人を拘束し、9人を書類送検した。

 警察はまた、タイにいる募集責任者と中国にいる偽造責任者を検挙するため、国際刑事警察機構(ICPO)に協力を依頼した。

 イ容疑者らは今年4月はじめ、インターネットに「書類を偽造します」という広告を出した後、電子メールで依頼を受け、1件あたり10万〜450万ウォンを受け取って依頼人が要求する各種の書類を偽造した疑いだ。

 警察の調査の結果、キム某(53/無職)容疑者は自分を「名門大学を卒業した資産家」のように見せかけるため、数百億ウォンの残高のある通帳とS大学の卒業証明書の偽造を依頼した。

 また、Y大学の大学院に在学しているムン某(女性/26)容疑者は英語の成績を上げた成績証明書を、チェ某(26/公益要員)容疑者は兵役を逃れるための病院の診療記録を偽造したことがわかった。

 犯人らは偽造防止用のホログラムが必要な住民登録証、運転免許証は中国・北京の偽造工場に発送して偽造した後、国際宅配で受け取っていたと警察は説明した。

イム・ミンヒョク記者 lmhcool@chosun.com