障害児 海外輸出

朝鮮日報 2003.08.22(金) 18:59

減らない海外養子 昨年2365人

 海外に養子縁組される子ども数が依然減っていないことが分かった。

 保健福祉部によると、昨年、海外で養子縁組された子どもの数は2365人、国内では1694人。これは5年前の1998年の養子の数(海外の養子縁組2443人、国内1426人)とほとんど変わっていない。依然、毎年2300〜2400人の子どもが異国の地に送られていることになる。

 保健福祉部関係者は「国内や海外で養子縁組される子どもの数は、ここ数年間変わっていない」とし、「養子縁組に対する否定的な認識が変わらないため、海外に養子縁組される子どもの数が依然多い」と説明した。

 このような認識のためだろうか。最近、米国の人口統計局が実施した養子縁組の実態調査によると、米国内で養子縁組(20万人)された子どものうち、韓国出身の子どもが4万7555人と最も多かった

 経済協力開発機構(OECD)会員国家の韓国が「乳児輸出国1位」という汚名を国際的に確認したことになる。米国内で養子縁組(外国人)された子ども数は、韓国に続き、中国(2万1053人)、ロシア(1万9631人)、メキシコ(1万8021人)、インド(7793人)の順。

 養子縁組に対する否定的な認識は、身体障害児になると更にはっきりしてくる。身体障害児が韓国の家庭に養子縁組されるケースは97年12人、98年6人、99年14人、2000年18人にとどまっている反面、海外への養子縁組は97年784人、98年917人、99年825人、2000年634人だった。

 へソン児童福祉研究所の朴仁善(パク・インソン)所長は「国内で養子縁組されるケースが徐々に増加してはいるものの、まだ海外での養子縁組に依存している率が70%におよぶ」とし、「国内での養子縁組の活性化、シングルマザーに対する養育支援などにより、海外での養子縁組の数を減らさなければならない」と話した。

 建国(コングク)大学・社会福祉学科の許萬亨(ホ・マンヒョン)教授は「韓国は韓国で産まれた子どもに対する責任感がないように見られている。恥じるべきことだ」とし、「米国のように養子縁組に対する認識を変える持続的な努力が必要」と話した。

金南仁(キム・ナムジン)記者