トルコ水コ伝/古山寛(マンテン)

僕は大学院の研究生、今日は研究室で開発していたロボット用音声認識装置の打ち上げでちょっと酔っています。 こういう時はちょっとエッチしたくなるもんですネ。でも飲みすぎでお金がたりないなぁ。 そこへ変なポンビキおやじさんが現れ、「いい子がいるよ、タダだよ」というので古びたアパートに行ったんです。 そこにはかわいいぃ女の子が寝ていました。 おやじさんは女の子を起こすと、僕になにをやっても構わないというんです。 しかし、あんまりかわいいのでむすこが言うことを聞きません。 すると女の子がいきなりむすこをパクッ。それから、上になったり後ろからと僕は女の子に溺れていきました。 酔いも手伝っていつのまにか眠ってしまいました。

翌朝、起きると女の子はベットに冷たくなって寝たまま動かないんです。どこを触っても反応がないんです。 殺したんじゃないと部屋から逃げようとするとおやじさんがトイレから現れ、 「聖子は人間じゃないんだよ。お人形なんだよ。」と言って背中のパネルを開け、体温と動力源の乾電池を取り出しました。 「驚いたかね。水道橋くん」と僕の名前を呼んで、ぜひ僕に音声認識装置のことを教えて欲しいと言うんです。 おやじさんはお人形作りの名人で聖子はその傑作だそうです。酔ってたとはいえわからなかったほどの出来でした。 僕は研究成果はみんなのものだと迷いましたが、人間そっくりのお人形を作ることが僕たちの夢だったので、 おやじさんに協力することにしました。

聖子麗子

それから人間そっくりなお人形作りが始まりました。僕にはもう一つ協力する理由がありました。 彼女がいるんですが、すごいブスでわがままなんです。合コンをした後、ストーカーのように付きまとっていました。 そうする内に2年の歳月が流れ、試作品が完成しました。さっそくおやじさんに見せようとおやじさんのアパートをたずねました。 おやじさんは体の調子が悪くなっていましたが、 試作品を麗子と名づけて反応や感触を味わっていました。 麗子もそれに答えていっしょにクライマックスに達した時、おやじさんはこの世を去りました。

それから僕は麗子の改良をし、大手企業に売り込んで量産のめどが立ちました。 これらかは変な女と無理してやらなくてもいつでもかわいい女の子とできると。 最終チェックを麗子としているときにあのブスが僕のアパートを探し当てナイフを持って乱入してきました。 麗子に切り付けた後、僕に向かって来て、むすこを切り落としてしまいました。 これであのブスとも切れたと思いました。その後、僕は自前の才能を生かしてサイボーグむすこを開発し、麗子と幸せに暮らしました。

人間そっくりなお人形、めざすところはいっしょ。 お人形の物語では、ほとんど幸せな結末にはならないんですが、めずらしくいい終わり方?です。

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