アーシング実施 作業日2003年02月23日 |
ここ数年、「アーシング」がブームになっています。車の電気は、ほとんどが直流で、そのマイナス側については、ほとんどの場合が車の車体を通してバッテリー(またはオルターネーター)のマイナス端子に返されています。しかし、車の車体は導電性の低い金属である場合が多くそのため、ロスが発生しているという理論から、このマイナス電気を銅線のケーブルを通じてバッテリーに返してやろうとするものです。
効果としては、燃費の向上、ATのスムーズ化(私のレガシィはMT)、トルクアップ、ライトの照度向上、オーディオの音質向上。。。など先人により、多くの効果がうたわれています。
そこで、購入から約2年経過したレガシィB4RSK C型についても、このアーシングを施してやることにしました。以下はそのレポートです。
まず、アーシング経路の検討です。レガシィについては、先人の方の多くがトライされており、Webページにもその例がたくさん掲載されています。それらを元に、アーシング経路を検討した結果、次のとおりとなりました。 その中で、長さ(cm)が書いてあるのは、ケーブルの長さですが、実際は現物合わせで作りました。6系統のケーブルを接続します。うち、2系統は、デイジーチェーン式(いもづる式)で接続します(BとD)。 @ −端子→67cm→フロントグリル A −端子→48cm→左ストラット B −端子→87cm→ヘッドバルク→21cm→インタークーラー C −端子→67cm→オルターネーター D −端子→47cm→インマニ左側→49cm→インマニ右側 E −端子→200cm→右ストラット |
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完成したエンジンルーム無いです。作業にあたっては、図で赤矢印で示した部分にボルトが2本ありますので、これを外して、エンジンカバーを取り外します。 | ![]() |
アーシングのケーブルとしては、ミラリード社の「アースチューンGT-1000」を2つ使いました。一つあたりの値段は、1,880円でした。なお、GT−1001と言う色が赤色のものがありますが、「プラス」を表すことが多い赤色は適さないと思い、青色のGT-1000を選択しました。 | ![]() |
同製品の内容は右の写真にあるように、ケーブルの両端に金属端子がついていますが、必要に応じてケーブルを切断し、端子を専用工具で取り付けました。 なおケーブルの太さは8sqというもので、工具もこれに合致したものを使いました。 1セットだけでは、足りませんので、2セットを使ってやりました。なお、1セットあたりのケーブルの長さは、2m×1,1m×2、70cm×2です。あとは、金具類が入っています。 |
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コネクタの圧着に使用した圧着工具です。ホームセンターで、4,500円のもので、8sqまでのケーブル端子をかしめることができます。 | ![]() |
最初にケーブルの加工です。6系統8本になりました。 | ![]() |
系統@については、フロントグリルに接続しました。ほんとはライトの近くにしたかったのですが、適切なボルトが無かったのと、ヘッドライト部分を取り付けているボルトを使用すると、光軸がずれてしまう可能性がありますので、図の位置のボルトを利用しました。 | ![]() |
系統Aについては、左側(助手席側)ストラットタワーの純正アースと共締めをしました。ケーブルは、ウォッシャー液タンクの下側を通しました。 | ![]() |
系統Bは、ヘッドバルクとインタークーラーの上部のねじに接続しました。 バッテリーのマイナス端子→ヘッドバルク→インタークーラーの順になっています。 |
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系統Cは、オルターネーター。。。にしたかったのですが、適切なボルトが見つかりませんでした。そこで、できるかぎり近いところということで、向かって右側のコンプレッサー(?です)の上にボルトのねじだけが出てきていましたので、ここにナットを取り付けて、接続しました。 | ![]() |
系統Dは、インマニの上部(左右)を接続し、バッテリーマイナス端子に接続しました。写真は、左側です。既存のボルトを利用して、接続しました。 | ![]() |
系統Dの右側です。ここも既存のボルトを利用しました。 | ![]() |
系統Eの右側ストラットタワーバーです。純正アースがありますが、それの隣のボルトを利用しました。 | ![]() |
さて、肝心の効果です。本来は、バッテリーマイナス端子を外して作業するべきものなのですが、そうしてしまうと、ECUが学習するまでに時間がかかってしまうということで、外さずに作業しました。 ・まず、始動性。。。あまり変わらないような気がします。 ・トルク。通常の加速時は、そう変わらなかったのですが、今まで3速だったところが4速で、50キロ平地5速は難しかったように思ったのですが可能に。。。もしかしたら、気のせい? ・ターボの谷間。レガシィシーケンシャルツインターボは、4000rpmの手前に、プライマリとセカンダリのターボが切り替わるタイミングでの、いわゆる「谷」があったのですが、それがほとんど感じられなくなりました。1速、2速で試してみましたが。これは、きっとそうなんでしょう。つながりがなめらかな感じです。でも、やっぱり、気のせい? ・ライト。これも明るくなると言われていましたが、う〜ん、やっぱり少し明るいような気が。もともとHIDですから、かなり明るいのですが、更に明るくなったような気がします。暗示のせい? ・燃費。CAMPにより、使用ガソリンが0.1リットル単位、走行距離が0.1キロ単位で計れるのですが、郊外がほとんど(でも急加速も何度か)で、9.4キロ/リットル。燃費については、もうすこし状況を見守ってみることにしましょう。 (以上、2003年2月23日記す) |
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