愛ってなんだろう? −その2−

『愛と性の智恵』第9号(1999/09/25発行)より
愛と恋ってどうちがうの?

 恋、愛、性愛……人によっていろんな<定義>があるだろうけど、その三つが 同時ってことは滅多にないと思う。またその必要もないしね。
 ここんとこを混同してて、かえって話がややこしくなってるケースがよくある。  たとえば、セックスしてる最中にこれは愛なんだろうか恋なんだろうかと考え るのはなんかヘンだし……。

 僕は、恋というのはいちばん自己投影が激しい感情だと思う。
 自分の理想とか、夢想とか、憧れとか、安らぎ感とか、逆に不安とか、そうい うのを相手に思い切り投影しちゃう。
 早い話、恋って、特別な愛情とかなくても芽生えるし、結構続くよ。
 僕の場合、今までいちばん長く続いた恋は、東京ラブストーリーの葉山リカみ たく人を振り回す性格の子との恋だった。女の子だって、そういうケースよくあ るでしょ。逆に、女の子の心を振り回してちょっと不安にさせるような男とか、 のめりこみやすかったりしない?

 恋愛心理学みたいなのによく書いてあるけど、恋したい相手とはジェットコー スターとかお化け屋敷とか、そういう心臓がドキドキするような経験を二人で一 緒にするといいっていうのも、アドレナリンが分泌された時いっしょにいる相手 にそのドキドキ感が転嫁されやすい(必ず転嫁されるとは限らないけど)という 理由かららしい。(~-~;;

 そんなこんなで、「いい人ね」っていうのは、恋の対象にはなりにくいとか。 安定してて、意外性がなくて、ドキドキハラハラすることが少なすぎて退屈にな っちゃったりとかね。
 恋って、絶えず相手の心を揺さぶるところがないと、急速にしぼんぢゃう。だ から<恋愛マニア>の人は男女問わず次々にちょっぴり冒険が必要だし、その冒 険の演出をよく心得ていたりする。

☆・・……

 愛がなまぬるいものになるのは当たり前といえるかもしれない。
 そこへ性愛の刺激が時々あるとベターだけど、恋愛みたくしょっちゅう期待や 揺さぶりは、ま、ないというか、ない方が自然じゃないかな。
 恋愛依存症っていうことについてまた改めてお話しする予定だけど、これは何 年も一緒に暮らしていながら恋愛関係が続く。ただし、破局的なことの連続です ね。暴力沙汰なんて日常茶飯事だし。そういう「刺激」が<必要>なんです、恋 (らしき)感情を活かし続けるには。。。そういうカンフル剤みたいなのでって ことも多い。なんか本末転倒というか、愛とはまったく関係ない「恋愛」バトル みたいな。。。そういう例も増えてる。愛とか恋とかセックスっていうのは、と にかくやりゃいいんだって人が多いんでしょうね。。。やれやれ。(-_-;;;

☆・・……

 僕は、愛というのは船旅に似てると思う。
(飛行機で飛び回り、チャーターバスで遺跡名所めぐりをという忙しく充実タイ プは、「飽きるヒマがない」という点では恋ににてるかもしれない。)
 日本人も今ようやく船旅なんかをゆったりと楽しもうという心の余裕が出てき てる。退屈ですよ、船旅なんて、たとえ数日でも。だからパーティなんかやった りとかするけれど、それより大切なのは船上のあの退屈でかったるいのんびりし た時間の流れですね。パーティーとかは愛の生活のなかの性愛みたようなものか な? これはまた恋の最中のむさぼりあうような性愛とはひと味違う味わいだっ たりする。優雅な性愛……かな?(^^ゞ

フロントページに戻る   「愛の智恵」のページに戻る