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小麦

三大穀物の一つ。二大食物の一つ。

原産地は西アジア。欧米人の主食。生産量は年間5億トン。

と異なり、涼しく乾燥した所に適す。温帯、亜寒帯が適す。台地状の水はけの良いところが望ましい。

最適降水量は500〜750mmで、あまり多すぎない方が良い。

と異なり、商業的側面が強く、全生産量の二割弱が貿易に使われる。

「小麦地帯」と呼ばれる「新大陸」と「旧ソ連の黒土地帯」での生産が中心で、「世界の穀倉」と呼ばれる。 生産トップはやはり中国だが、輸入トップでもある。輸入二位が日本であるのも重要。

小麦といえば欧米のイメージがあるが、全生産の四割はアジアであり、ヨーロッパの三割より多い。

企業的小麦栽培地域では、生産力が大きいため、常に生産過剰の状態であり、輸出による在庫管理に苦悩している。そのため、アメリカ合衆国カナダは政府が支持価格を設定し、政府が生産を支援している。

カナダの耐寒品種、ガーネット種が重要。ガーネット種は100日程度で収穫できるのも特徴。

旧ソ連のヤロビ農法が重要。

大規模な小麦栽培を行う企業的農業地域は、

  1. 北アメリカ:プレーリー
  2. 南アメリカ:パンパ
  3. オーストラリア:マーレー川流域
  4. 旧ソ連:黒海北部〜シベリア西部
である。 小麦は乾燥に強いので、これらの地域の年間降水量は500mm程度。肥沃な黒色土(チェルノーゼム・プレーリー土)が分布している。

集散地としては、アメリカ合衆国のカンザスシチー(冬小麦)・ミネアポリス(春小麦)、カナダのウニペグが重要。

冬小麦:秋にまき、初夏に収穫する小麦。世界の小麦の大半がコレ。冬を越えて生育するから「冬小麦」という。

春小麦:春にまき、秋に収穫する小麦。冬が寒く、越えられない 亜寒帯で栽培される。

小麦の生産
中国
インド
アメリカ合衆国
フランス
ロシア
カナダ
オーストラリア
ドイツ
小麦の輸出
アメリカ合衆国
カナダ
フランス
オーストラリア
アルゼンチン
ドイツ
ハンガリー
イギリス
小麦の輸入
中国
日本
ブラジル
イタリア
エジプト
インドネシア
アルジェリア
イラン


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