路面電車の台車なんて画一的で面白くもないですって? いえいえ、土電の台車は個性派揃い。 | |
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古典的な路面用台車です。板バネ故に乗り心地は硬いです。土電にボギー車が入ったのは遅く、戦後の昭和25年の事ですが、戦前の車輛にもよく見られる台車です。(てゆうか路面用はすぐに発達しなかったようだ) 電動機は台車間側の外(この場合右側)に装架しています。 車輛:204(土電標準塗装+エアーニッポン) | |
上と似た形の箱形板バネ台車です。でも、これは貴重な昭和18年木南車輛製です!(車体は木南ではなく東洋工機です) 車輛と同時に西鉄から流れてきた物だと思われます。 車輛:301(ビール電車) | |
昭和29年、土電開業50周年を記念して作られたPCC規格車、501の台車です。 日立製の軽量軸梁台車で、車輪は弾性車輪、当時はカルダン駆動でした(過去形)。 後に性能を生かし切れない事や整備が面倒な為200型に性能を合わせてしまいました。 当然1台車2電動機装架でした(過去形)し、電空併用制動でした(過去形)が、今は姿のそっくりな200型の中に埋もれています。 さすがにディスクブレーキでもないですし、今から見ると何の変哲もない古典的軸梁台車です(^_^;;; 車輛:501 | |
昭和30年代以降の路面では一般的な形の台車です。土電では200形と600形の多くがこのスタイルを履いています。 これがボルスタだッ!って威張れるくらいボルスタが出っ張っていて目立ちます。 両外側に電動機を装架する枠が付いています。(片側しか装架していませんが) 車輛:609(H10上半期形ゆず庵 塗装) | |
ナニワ工機(現アルナ工機)製NK-23というペデスタル台車です。上の物とかなり似ています。ただし保護枠は片側(右)のみ、電動機は確認していませんがたしか内装だったはずです。 車輛:621(国民年金もも太号塗装) | |
住友金属製FS-73という台車です。住友は形式がちゃんとプレスしてあるから明解。 構造的には上のものと似ていますが大分とスマートです。 電動機は片側外装。 車輛:218(土電標準塗装) | |
これは軸梁式のようです。形式はDK-14とプレスされています。(なんとなくエコノミカル台車を思わせるのですが・・・) 軸距は小さくコンパクトなのに電動機は内装です。更に、ブレーキも片押しです。しかも弾性車輪だそうです。 車輛:216(土電標準塗装) | |
これはどういう理論で作られているのでしょう?大学の元住金の坂本教授に見せましたがこの意図はわかりませんでした。一見エコノミカル台車に見えますが、よく見ると釣り合い梁的要素を持った台枠があり、どうも電動機は内側に装架しているようです。それでいながら路面としてはでっかいボルスタが付いています。 車輛:605(デジタルツーカー四国H10塗装) | |
下関の三洋電気軌道から来た700/800形の台車です。構造を簡単にし、軸距で乗り心地を稼ぐ構造ですな。 でも、なんで路面台車ってほとんどペデスタル式軸守なんだろう? 電動機は左側に内装でしょう。軸距があるので両軸に装架できるようです。 車輛:701(トータルファイナンス・ニッシン塗装) | |
車庫を襲いましたが維新号は大切に仕舞ってあって台車が見えない・・なら同じブリルを履いた荷電1号です。 これがあの有名なブリル21Eなんです。簡単な構造で軸距、ゲージとも替えやすく世界中で愛用されました。 車輛:1(作業用として茶塗装) | |
これは日本にはない形の古典台車です。銘板には1909と彫ってありましたが溶接構造やベアリングなどから正直に1939年製だとしておきましょう(車輛そのものが1939年製なのでこう推測しちゃいます) 車体は全アルミ製リベット止めです。これも斬新(一応戦前車輛なんだから) 車輛:198(ノルウェー・オスロ) | |
これが近年のヨーロッパに多い単車連接構造の台車です。一見軸距の長いボギー台車ですが、車体に対して回転しません。車輛全体が人に優しい先進的構造ながら1965年製! 軸受けはペデスタル?電動機はどこだろう?床下からシャフトでつながってたのは電動機かそれともブレーキか? 車輛:735(ドイツ・シュツットガルト・2軸車体連接) |
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