喜多郎ミュージック・ガイド
Young Persons' Guide to KITARO Music #2

KRPA / クリパ
AURORA / オーロラ
HIKARI NO MAI / 光の舞
FUJI / 富士
FULL MOON / フル・ムーン
RESURRECTION / 復活
FROM ASTRAL / フロム・アストラル
HEAVENLY ILLUSION / 天の幻影
NEW LIGHTS / ニュー・ライツ
all songs written and arranged by KITARO
この2ndアルバムと前作デビュー・アルバム「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」は、いろんな意味で傾向が似てるね(「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」の紹介も見てね)。「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」が好きな人はこのアルバムも好きだろうし、このアルバムが好きな人は「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」も好きだと思う。音楽的には相変わらずの“何でもあり!”の世界で、目を閉じると“トリップ”しちゃいそうな内容(笑)。相変わらずpop感覚とは縁の遠いところにある音楽で、演奏はやっぱりほとんどがスピリチュアルなimprovisation(即興演奏)。だけど、全体としては「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」よりはいくらか憶えやすいメロディがある印象だけど、後のアルバムと比べると、まだまだメロディを憶えやすいとは言えないね。そもそも、このアルバムのチャーム・ポイントは前作と同じように“世界観”(ヴィジョン)であって、メロディで勝負してるアルバムではない。繊細さと独創的なアンサンブルが産み出すダイナミズムは、前作と同じようにサウンドに目映いばかりのコントラスト(色彩感)を与えているよ。
細かい話をすれば、確かにこのアルバムは「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」よりは“こじんまり”としてるけど、「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」では聴くことが出来ない音楽性が顔を出してて面白いし、"AURORA / オーロラ" のような、後にKITAROさんが得意とする“シンプルで美しいメロディを持ったバラード”のプロトタイプとも言えるような曲が収録されているのは何とも興味深いね。どこが曲間なのかも「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」よりはわかりやすくなってきていて、その結果、これ以降のほとんどのアルバムで感じられるようになる“KITAROさんらしいアルバム全体の流れ”を一番最初に感じとることができるアルバムになった。
こういったコトからも、このアルバムはKITAROさんのキャリアの中でも重要なアルバムの一枚だと言える。「"TEN KAI" ASTRAL TRIP / 天界」と同じように、KITARO Musicファンになっちゃったなら遅くならない内に聴いておくべき一枚。刺激的な音楽が好きな人は、最初にこのアルバムを聴いくのも悪くないね。
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