喜多郎ミュージック・ガイド
Young Persons' Guide to KITARO Music #24



PEACE ON EARTH


released 1996

JESU JOY OF MAN'S DESIRING / 主よ、人の望みの喜びよ
SILENT NIGHT / 聖しこの夜
ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH / あらののはてに
JOY TO THE WORLD / THE FIRST NOEL / もろびとこぞりて
LITTLE DRUMMER BOY / リトル・ドラマー・ボーイ (*)
JINGLE BELLS / ジングルベル
ROSA MYSTICA / ローザ・ミスティカ
IT CAME UPON A MIDNIGHT CLEAR / ひとにはみめぐみ
GOD REST YE MERRY GENTLEMEN / ほしかげさやけき
A LA NANITA NANA / アラ・ナニタ・ナナ
O HOLY NIGHT / 聖夜
THE GREAT SPIRIT / ザ・グレート・スピリット

arranged and conducted by Keith Heffner

additional musicians:
Annamaria Karacson: violin
Gyongyver Petheo: violin
Daniel Flick: viola
Kevin Johnson: cello
Kristen Stordahl Kanda: flute
Pamela Eldridge: harp
Massito: guitar
Derek Zimmerman: percussion
Keith Heffner: keyboard
Gary Barlough: synclavier, keyboard
David Holton: vocal solo on (*)
International Peace Choir: childrens choir

KITAROさんによるクリスマス・アルバム。お馴染みのクリスマス・ソング、しかも世界各国のクリスマス・ソングが並んでいて、普段は自作曲を演奏することがほとんどのKITAROさんのアルバムとしては異色中の異色作だと言える。とはいえ、アルバムのつくりは実にKITAROさんらしい。楽器の音色やアレンジなどなど、この時期の典型的なKITAROサウンドがたくさん詰まったアルバムになっている。

基本的にはいつも通りinstrumental(歌ナシ)だけど、"ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH / あらののはてに"、"LITTLE DRUMMER BOY / リトル・ドラマー・ボーイ" では、ところどころvocalも聴こえる(歌詩を歌っている)。"O HOLY NIGHT / 聖夜" の一番最後のelectric guitar soloは、シンプルでありながら、実に美しい。最終曲 "THE GREAT SPIRIT / ザ・グレート・スピリット" のみがKITAROさんによる作曲で、なんとも霊妙で荘厳なサウンドをバックに、男の子によるナレーションが全編にわたって聴ける曲。(実は、このナレーションで語られる言葉(詩?)は、オリジナル・ア泣oムとしては前作にあたる「MANDALA / マンダラ」の初回発売盤のブックレットに、すでに載っていた。)

これからKITARO Musicを聴いてみようとしてる人が一番最初に聴く一枚じゃあないけど、“クリスマス・ソングのレコードを探している人が、このアルバムを切っ掛けにKITAROファンになる”っていうのは、充分あり得るハナシ。そう思えるほど、サウンド的にはこの時期のKITAROさんそのものだね。

なお、このアルバムの日本盤の初回発売盤には、アルバム・タイトルに日本語表記がありませんでした。これは明らかに制作側の意図的なものと思われるので、ここでもそれを尊重して日本語表記をしていません。




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