喜多郎ミュージック・ガイド
Young Persons' Guide to KITARO Music #5
PEACE / 静けさの中で(はるかなるタクラマカン砂漠)
TAKLA MAKAN DESERT / 流るる砂
ETERNAL SPRING / 生命の泉
SILVER MOON / 絲綢之路〜黒水城の幻想(SILVER MOON)
DANCE OF SAND / 神秘なる砂の舞(ローラン)
YEAR 40080 / 40080年
TIME TRAVEL / 時空間
REINCARNATION / 再生(かぎりない塩沢)
DAWNING / 夜明け
TIENSHAN / 天山
all songs written and arranged by KITARO
再びNHKのTV番組「シルクロード」 のオリジナル・サウンドトラック盤で、前作「SILK ROAD VOLUME 1 / 絲綢之路」の続編。前作は、それまでのKITAROさんと比べると、どことなく迷いが感じられるようなアルバムだったけど、TV番組「シルクロード」における自分自身の音楽の表現の仕方が見えてきたのか、半年も経たないインターヴァルで発表されたこのアルバムでは、前々作「OASIS / オアシス」あたりの“作品としての強さ”が戻りつつある(完全に戻ってるカンジはしないけどね)。印象的な曲は「SILK ROAD VOLUME 1 / 絲綢之路」より多い。個々の曲の強さも「SILK ROAD VOLUME 1 / 絲綢之路」のレベルより強さを増してる。Arrangeの凝り具合もチョット戻ってきてるせいか、表現のvariation(多彩さ)やサウンドの色彩感は明らかに前作よりもこのアルバムの方が上。そして“KITAROさんらしいアルバム全体の流れ”が戻ってきてるのもウレシイところ。
"SILVER MOON / 絲綢之路〜黒水城の幻想(SILVER MOON)" の前半は前作収録の番組テーマ曲 "SILK ROAD / 絲綢之路" のvariation(変奏曲)で、普段liveで演奏される "SILK ROAD / 絲綢之路" のarrangeは、むしろこっちに近い。"DANCE OF SAND / 神秘なる砂の舞(ローラン)" は初期のKITAROさんのliveではクライマックスに演奏されることが多かった重要なレパートリー。そして何と "DAWNING / 夜明け" ではvocoderを通した(電気処理された)KITAROさんのvocal(スキャット?)が聴ける! チョットだけだけど、言葉を歌ってる!
前作「SILK ROAD VOLUME 1 / 絲綢之路」よりは聴きごたえがあるけど、その後のKITAROさんの活動を考えれば「まだまだこんなモンじゃあない!」と言うべきアルバム。これからKITARO Musicを聴こうとしてる人が一番最初に聴くアルバムではない。
"PEACE / 静けさの中で(はるかなるタクラマカン砂凵j" と、liveアルバム「IN PERSON / イン・パースン」収録の "PEACE / 静けさ" は、英題は同じだけど別の曲です。また、KITAROさんの代表曲 "AQUA / 無限水" は英題が "ETERNAL SPRING" になってる盤もあるけど、このアルバム収録の "ETERNAL SPRING / 生命の泉" とは英題は同じだけど別の曲です。
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