喜多郎ミュージック・ガイド
Young Persons' Guide to KITARO Music #11



TENJIKU
天竺


released 1983

THE MIST / 朝もや
CARAVANSARY / キャラバン・サライ
MOUNTAIN STREAMS / マウンテン・ストリーム
PRAY / 祈り
GANGA / ガンガ
SUNSET / 砂漠の残照
LINDEN / 菩提樹
MOON〜STAR / ムーン〜スター

all songs written and arranged by KITARO

TV番組「シルクロード」のオリジナル・サウンドトラック盤の第4弾で、TV番組「シルクロード」関係のモノとしては最後のアルバム。半分以上の曲がimprovisation(即興演奏)がメインになってるという点では、スタジオ録音アルバムとしての前作「QUEEN MILLENNIA / 1000年女王」や前々作「KI / 氣」よりも、「TUNHUANG / 敦煌」以前のアルバムに近い雰囲気がある。だけど、アルバム全体としては次作「SILVER CLOUD / 飛雲」の路線に近いし、それに、liveで今でも演奏され続けている最重要レパートリー "CARAVANSARY / キャラバン・サライ" のような、pop musicみたいに憶えやすい曲構成と親しみやすいメロディを持った曲も収録されてるあたりは、「KI / 氣」「QUEEN MILLENNIA / 1000年女王」といったアルバムを発表した後のKITAROさん、というカンジがするね。

"MOON〜STAR / ムーン〜スター" は普段のliveでのKITAROさんの演奏のようなダイナミズムにあふれたdramaticなarrangeの曲で、KITAROさんのスタジオ録音のアルバムでは初めてこういうsymphonic rock的なarrangeが登場した、というワケ。そして次作「SILVER CLOUD / 飛雲」以降「GAIA - ONBASHIRA」までのほとんどのアルバムで、「ここぞ!」という場面でこういうsymphonic rock的なarrangeが顔を出すようになる。そういう意味では、紛れもなく「シルクロード」期の音楽性からそれ以降の音楽性へと移っていく時期のアルバムと言えるね。

興味深い曲はあるけど、全体としては印象的な曲は少ないので、どうしても "CARAVANSARY / キャラバン・サライ" のoriginal versionが聴きたいというのでなければ、急いで聴く必要はない。アルバム「SILVER CLOUD / 飛雲」が好きな人は気に入ると思う。




「英題がちがう」と思ったらKITARO Music 英題“同じ曲”表


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