で、今年はこりに懲りまくった。というのも、息子が夏休みの間、アートサマーキャンプにいきたい、といっていたのだが、これがもー、お高いのなんの。たぶん、たいしたことはしないとおもうんだけど(まだ小さいからねー)午前中いくだけで、フツーのキャンプの一日分の料金を取るんだもの。しかも遠いし。
で「アートバースデーパーティーを開いてあげるから、それで手をうってくれない?」などと大阪商人のようなことをいって、息子をまるめこんだ。息子がいうバースデーパーティーの条件は次の通り。
1.自宅でやること
2.なにかクリエイティブなアトラクションがあること
3.柱で支えられた二段重ねのバースデーケーキがあること(彼は絵本「バムとケロのそらのたび」をもってきて、ラストにでて くるおじいちゃんの80歳のバースデーケーキを指差して、これつくってほしい、とのたもうた………)
4.プリスクールのお友達には全員、招待状を出すこと
自宅でやるということはま、荷物を公園などに運ばなくていいということだし、これは楽かな?と思った。が、我が家はそこそこの庭はあるものの、プリスクールのお友達全員に招待状を配った場合(全部で40通近くあったぞー)最大30人くらいの子供たちが集まるのではないかと予想されるため、そこにみんなわー、と遊ばせるというのにはあまりに狭い。しかも日本人のお友達も10人ほど呼びたいというし。
結局招待状は50通つくり、結局その半分の25人が出席、という返事をもらった。プリスクールのお友達の場合、「いくわね」とひとこといわれただけでは、はっきりいって、子供と親の顔が一致して覚えられていないので(母だけかもしれないが)リターンカードをつくって、それに名前をかき、それをかえしてもらうようにしておいた。
クリエイティブなアトラクションはなにがいいか、と息子とふたりで考えた。まず彼はプリスクールで一度つくったことのある「バタフライスーツ」をもう一度作りたいというので、スーパーでくれる紙袋を友達にねだりまくって集めた。ひとり二枚必要なのだ。それを一枚はベスト状にカットし、一枚は切り開いて蝶々の羽の形にカットしておき、そのベストにくっつけておく。プリスクールではここでペインティングをしたのだが、パーティーでそれをやるとあまりに汚れるので、なにかはりつけるだけにしよう、ということになった。そこで変わった形のマカロニとか、モールとか、いろんな形にカットした折り紙とか、ティッシュペーパーで作った花とか、シールとかを用意した。
で、パーティーショップに買い物にいったとき、息子が「風船で尻尾をつくろう」というので、細長い風船屋さんがクリエイトするあのふうせんを買い求め、ついでに空気さしも買った。風船屋さんを呼ばなくても、ま、自分たちでつくろうというのである。しかし、これは当日、なかなか難しいことが発覚。結構いっぱい空気をいれると、ねじったとたん、破裂してしまうのだ。
じゃあ、スーツつくって尻尾つけたら、やっぱり頭にもなにか欲しいんじゃない、ということになって、新聞紙を丸めてつくろうか、と思ったのだが、これだと大変。テープをくっつけたりなんやかやして、親のほうが一生懸命つくらねばならぬので、結局新聞紙でかぶとを折った。ジャパニーズトラディショナルヘルメット、というやつだ(笑)こういうとき、アメリカにいると、たいしたことではなくても、子供たちが喜んでくれたり、親がおもしろがったりするので便利ですな。
が、結局これらのクリエイティブゾーンにはあんまり人気が集まらなくて、(というより、風船つくりは結局一緒にきてくれたお姉ちゃんががんばってつくってくれました。写真に写ってる、美人の彼女がそうでーす)バックヤードにこしらえた、お父さんの力作、会社から失敬(といってもちゃんと担当者には承諾を取り、しかもトラックまで出してもらったのだが)してきたビックスクリーンテレビジョンの箱55インチ3箱をつかった段ボールハウスが鎮座しており、ここにクリスマス用のチェーシングをつけ、闇の中で光りを吸収して光る蝶々の飾りなんかもくっつけて、トンネルでつないであった。しかも息子のガールフレンド(年齢はふたつ上)がいらなくなったからといってくれたプーのスクールハウスなんかもあったし、お父さんは隅っこにキャンピングテントもたててくれたので、なかなかアクティブゾーンとしては楽しかったようである。
そして、ママの力作は本来ダイニングルームとして使っている空間を開けて、そこいっぱいに厚紙をはりあわせてつくった「トミカシティマップ」。市販の小さいのは売っているけれど、あれじゃつまらない、ということで、交差点とか飛行場とか池とかパーキングロットとかを書き込み、そこに手持ちのトミカやトーマストレイン、プーハウスなんかを配置してミニカーやミニチュアトレイン、フィギュアをつかって遊ぶという趣向。これが結構人気。土曜の午後いっぱいかかってふたりでつくっただけのことはあったね(笑)
問題はケーキだった。二段重ねはスポンジケーキでは絶対に無理。柱を立てなければなんとかなるかもしれないが、柱を立てるとなると、下の土台のケーキはバターケーキでなければ無理そうだった。で、まずはバターケーキを試作。(つくったことなかったんだもの)ご試食は日本人のお友達のママさんたちに手伝ってもらう。なかなかおいしくてこれはいける、ということになった。堅くて重量感があるので、小さくきっても食べ応えもあるし、人数きても大丈夫だろうと。
しかし子供だけで25人。少なくとも50個くらいには切り分けねばならぬのである。18センチのスポンジケーキじゃ、やはりちいさすぎるなー、と25センチ型を購入。30センチ型を土台に、25センチ、18センチの二台のスポンジを乗せることに。このさい余っても仕方がなかろう、ということなのだ。どうせ、みんな見るだけで食べやしないし(笑)
これがまた、ゴーカというより、度肝を抜くという感じになっちまった。前夜、生クリームを塗ったくったのだが、そうすると冷蔵庫にはいらなーいっっ。土台と二段目はもう重ねておいて、一番上だけシャンパングラスに段ボールを乗せてテープで固定した即席ケーキ台の上にのせ、冷蔵庫へ。他のものはみーんなクーラーボックスへ避難させられました………(笑)そして家族のみんなに「冷蔵庫はそーっと開けてそーっとしめることっ」と厳命。
ガレージ前のポーチでは最後、シャボン玉遊びやチョークでお絵かきなんかもして、みなさん、12時半から4時までみっちり遊んでお帰りに。しかし、日本人のお友達の中には「これから夜、ボーリングに行くのよー」なんておっしゃっていた方が………。みんな元気ですなー
翌週。息子はプリスクールにもバースデーケーキを持っていきたいというので、先生の了解を得て、ホールケーキを持たせた。カップケーキじゃないとダメ、という学校もたくさんあるのですが、どうやら彼の学校はどうでもいいらしい(つまり、派手にやってもいいっていうこと。派手にやってもいいし、やらなくてもいい、という個人主義を貫く学校なんですな)。ので、カップケーキは文字通り、めんどうくさいのね、焼くのが。ひとつずつカップに注ぎ分けて、しかも生クリームいっこずつデコレートして、というとはっきりめんどうくさいので、ホールケーキを持たせました。大きさは上の写真のまんなかのスポンジケーキの型。たぶん、23センチか25センチくらいだと思うんですが。
それにスポンジ台を焼いて、イチゴショートにしようと思ったのですが、この数日のうちにイチゴが完熟してしまっていて、ジュースになるんじゃないか、とおもわれるようなやわらかさ。なので、ちょっとぐしょぐしょになりそうなので、メロンのスライスをはさみ、上はさくらんぼとみかんのかんづめにしました。息子は「いいよ」といったくせにあとから、「どうしていちごじゃなかったのー」と叫び。だっていいっていったじゃーん、というと、言ったっけ?などととぼけまくっておりました(怒)
で、それがこの映像。
いかがなものでしょうか………?
レシピは@nie'sのひろあにさんのものです。
ひろあにさん、どうもありがとうございました。
でもこれからもよろしくおねがいします。(ぺこり)
ふふ。
画像が荒いので、ごまかしがきくわー。とっても上手に見える………