松本元
幸せとは状態にあるのではなく、自分の欲求が
充足される方向に働くときに感じるものである
幸せとは、状態の中にあるのか、変化の中にあるのか、実はわたしは
わからないでいるのです。人間の欲望はとどまるところを知りません。
それは明らかに、求め続けるところにあります。そして、それがかな
い続ける中に喜びがあり、それは幸せなのかもしれません。それは変
化の中にある幸せです。しかし、それは求め続けなければならない幸
せです。わたしの記憶の中にある幸せは、「もう終わってもいい」と
いう感情なのです。一瞬は永遠となり、永遠は一瞬となり、果てしな
い安らぎが訪れます。その感覚が、あまりにも素晴らしいため、もう
それ以上、何もいらない、もうそこで死んでもいいような幸せなので
す。それは状態の中にある幸せなのです。