RIE2


  WHISPERS   体制を立て直す間もなく 重なる波に足をすくわれ 水と地の接点で 無様に転げ回るのみ   いっそのこと 全ての努力を放棄すればいいのに 半ば砂に埋もれ 目を閉じてしまえばいいのに 止まらない矢印に  いつか 追いつけるわけでもないのに   だけど 指と指の間から垣間見える青が 「呼吸せよ、生きよ」と囁くから   囁くから
   OPEN YOUR MIND   この胸にあふれる思い 告げればあなたを苦しめる そうやって今までどれくらい 自分を   ごまかして 偽って きたというの   まぶたの裏にあふれる涙 見せればあなたに笑われちゃう そうやって今までどれくらい 自分を   否定して 我慢させて きたというの   空を自由に飛び回ってた 小鳥をカゴに閉じ込めたら 一週間たたずに死んじゃった   だから   胸のカゴを開け放して   自分に 微笑んで 優しくしてあげて もう二度と 泣かないでね
   「A little stream」 音楽は要らない なぜなら 彼女のHeart Beatそのものが 音楽なのだから もうすぐ 虹が消えてしまう まだBag Packも できていないというのに 手をつないで 君と僕が乗った 疾走のNightrainは 前後左右につながる「瞬間」と ありとあらゆる全ての万物の「涙」を 孕んでいる
   「Darlin’」 Darlin’ 私の持ってるもの全部と 私そのものを あなたに差し出すから Darlin’ あなたの持ってるもの全部と あなたそのものを 私にちょうだい    いつかの窓枠の絵    曇り空と五月雨    濡れた桃の木とカミソリ    錆びた刃は私の心を Darlin’ 伸びて 伸びて 私の足はあなたの足に やがてからまるから Darlin’ 世界地図の国境みたいには どこからが私で どこからがあなたか きっとわからなくなる
   「永遠の森」 追われる兎のように 駆け抜けていく 聞こえない足音と 息使いに脅えながら 擦り剥いたひざの痛みと 青空を切り取る黒い木々を感じながら 何に脅えているのか わからなくて わからないから 脅えている 永遠に 永遠の森を 駆け抜けていく
   「夏の苦悩」 夏の苦悩 素肌に張りつく羽虫 黒い雲の金色の裏打ちも 今は信じられず ひまわりの凝視 ぼけた太陽のけだるく歌う 陽炎の向こうのあなたに 今は微笑みも返せず    長い長い長い長い瞬間と    長い長い長い長い影と    長い長い長い長いため息に    耐えられなくて    今ゆっくりと    溶かされていく
詩の部屋へ戻る ホームページへ戻る