沙舞梨奈1996


出かけようよ!   腐った モノサシを捨てたんだ 人の心を謀ることしかできないつまらないヤツさ   君が入り易いように 壁はすべて取り払おう 意地やプライドなんて必要ないんだ   家に閉じこもっているとさ まるで 広い地球に1人きりなんて心が誤解しちゃうよ   僕も君も けして けして 一人じゃないさ   だから今日、新しい靴を買った さぁ これを履いて何処かへ出かけよう   春風が新しい出会いを運んでくるよ   素敵な誰かと 素敵な時を過ごせる予感   胸が躍るね
「深呼吸」   普段通りが1番なのに 認めて貰いたいなんて思うから 精一杯背伸びして でも それでも 君は振り向いてくれない いつになったら 憧れの自分になれるんだろう   神様でもなんでもないんだ   そう言い聞かせる   普段通りでいたいのに 皆に好かれたいなんて思うから 誰もかれも 何もかもに 愛想笑いして でも それは 真実じゃない いつになったら 本当の笑顔で笑えるのかな   神様でもなんでもないんだ   そう言い聞かせる   心の奥まで 吸い込んで 息を 掃きだせばいいんだ 憂鬱なんて この季節が終われば きっと気分も楽になる   見栄と意地という 仮面を破がして 本来の素顔に今  戻ろう 素顔が1番 可愛いんだから ね?
「テレビ」   つまらないの テレビのブランカン 見つめあって ドラマの1シーン 「抱きしめて欲しい 寂しい・・・」 彼らが言ってること 私みたい   ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち   チャンネルを変える つまらないの こんな状態まるで  私みたい   衝撃の映像 とんでもない事故 笑いながらみる 司会者と私 判ってない 選民意識の固まり 被害者は一体 どうなっただろう   ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち   チャンネルをかえる つまらないの 私も 一緒に変わりたい こんな状態嫌だ   「消そうか」それも良いかも知れない でも 消すほど勇気もない 「寂しがりやだから」
「酔い」   酔いが ほんの一寸 回ったかな程度の ほろ酔い気分が好きなのに   余りに美味しすぎて みっともないほどに泥酔してしまったね   身体の限界まで 痛み付けられた 心の傷に まだ 気づかない   酔いがとけた途端   痛みに耐えきれなくなる   ボクは君に酔いすぎた
「おもちゃ箱の中で」   壊れかけた人形  その身体には 掴む手もなく 追いかける足もなく 話す口もなく この耳からは 貴方の声さえも聞こえなくなった   彼奴が死に 貴方が生まれ 時は流れる 少しずつ 街が変わり 世界が変わり 貴方もやがていなくなる 貴方も死に 私は独り   時は流れる 一瞬で 街も変わり 世界も変わる 貴方がいなくなってさえ でも    地球は回る  永遠に   残っている目も  暗闇の中では必要なく 唯、残っている記憶のネジを 巻き戻して また最初から 思い出を辿っていくのみ   おもちゃ箱の中 壁越しに 今年もジングルベルが流れてる
「ウィークエンドの愛」   ウィークエンドの愛に  君は何を望んでいたの?   長い間見つめていたのに     君を 醒めた夢の 片隅も思い出せない だけど でもそれでも 夢を思い出して  懸命に また 再びなんて 考えながら・・・   ウィークエンドの愛に 君はなにを望んでいたの?   全身に残るたしかな感覚も    幻で もう 何も思い出せないんだ   だけど それでも 夢を思い出して    懸命に 捲るめく情熱が 頭までも犯してる   ウィークエンドの愛なのに 月曜日も何故か君がいる     僕の中に だから狂ってしまうんだ     きっと   全てが夢で          でも現実で 君は僕が見た幻なんだ     だけど・・・   ウィークエンドの愛
「大きな木、泣いている」   大きな木 泣いている   道 切り開く 美しい自然の中 軽快なドライブ 心地よいビートに酔いしれて   大きな木 泣いている   嘗て 大きな木が居た 場所 大勢の人間 塊が動く   西へ 西へ   大きな木 泣いている   身勝手な 人間に 生き残った木は思う 「彼奴と 僕は一体何が違うのか?」   道 切り開くため 多くの自然 命 泣いている 叫んでる 死んでいる   嘗て 大きな木が居た 道 軽快なドライブ 心地よいビートに乗せて 今日も、明日も、明後日も、 人間は行く   西へ 西へ   多くの命 代償に 道 殺戮に彩られ 延びる 果てしなく
「聖夜のパーティ」   たださえ明るいネオン街の中で 負けじと働く クリスマスイルミネーション   愛し合う者同士を気取ってみたり 確かめあうように 繋いだ手 寒い夜には あまりにも温もりが暖かすぎて なにかそれだけで この高揚感 今日の 私は絶対にオカシイ これからはじまる パーティーの始まりに過ぎないのに   明るすぎる街の 広場 巨大なツリーにサンタが2人 明日は消える運命なのに  はしゃいでみせる 笑顔でね 彼奴らは 世界中で誰よりもバカで滑稽だ   やがて パーティーが始まり 一番の道化師は私だとも気づかずに 此の身を貫く 快楽に任せて   踊る 踊る   お姫様は別の人で お姫様は一人しかいない お姫様に憧れる 惨めな道化は イブの奇跡を待ち望み 王子様を待ち焦がれ (でもこない ずっとこない)   道化の元に王子様がくると思ってるのか? 繋いだ手も いつもまにか離れ 街にサンタがいなくなる頃 私は月にでも帰ろう 今夜は満月 絶好のチャンス   此処に残る意味はナイ
「人生」   見上げても 視界届かず 這い上がっても 上は見えない 人生に頂点なんて存在するのだろうか?   息荒く 虚ろな目をして でも登る君 一体何の為なの?答えなんてある?   隣にいる彼奴に足をかけて 上にいる彼奴の手を掴み それじゃ まだ 駄目 全然足りない 邪魔者は 全員 いなくなれ!   血を流し 安堵して 死んでいく君 土に還り でも そんなことでは 何も感じないんだ
「お姫様は 残酷なショウが お気に入り」   土から また新しい生命が誕生する頃 私は どうなっているんだろう 今も過去も未来も その存在さえも分からないや   今、何が我慢できないって 読みかけの本 編みかけのセーター 枯れた花束 中途半端な気持ち いい加減な自分 残酷な行動 私を弄ぶ 貴方    要するにすべて 全部   混沌とした世界  生も死も 悪も善も 君も僕も私も総て総て混ざり合い 粘土細工の様に 新しい何かを創造できるのか? 私は 創造主じゃないよ   登れ 登る 一歩 一歩 騙され だましあい これがこの世界 人生   私はそれでも 生きていきたいよ   「悔い改めるつもりは ないね!」
「青空と似てるね」   心地よい日差し のどかな気分 真っ青な空 澄んだ空気   それに似てる 恋する自分   見上げて見てよ ほら? 今夜はきっと 満天の星空だね   見つめて見てよ ねえ 私の中に 貴方がいるでしょ?   天気予報では 明日も晴れ
「織り姫の如く」   溢れるほどの愛を注いでくれる 貴方 それなのに この不安な気持ちは 何故?   大嘘付きは 私の方です   逢えないでも 愛し続ける織り姫の如く きれいになりたい 貴方だけを 純粋に愛したい   貴方が 毎日抱きしめてくれるのなら 少しは 私の嘘つきが 完治するでしょう   いやだ きたない私 きれいになりたい   きれいに きれいにきれいになりたい きれいに きれいにきれいになりたい   天の川は今日もみえません 明るい 眩しい 都会の夜   此処から見える 高速道路 まるで現代の 天の川   次に逢えるのは いつでしょう?
「見送り」   ベルと同時に 無情にも列車が 人々を吸い取っていくね   するりと抜けた 貴方の腕 まだ残る ぬくもりと思い出 硝子越しの何ともいえない笑顔   寂しい私を癒やしてくれるはずなのに 余計 悲しくなるのは 何故?   やがて 列車はいなくなり また 貴方のいない生活が始まる   貴方がいない毎日が 当たり前の自分が 我慢できない   またベルが鳴り 列車が大勢を吐き出して でも 貴方はここにはいない
「ある駅の1日」   灰色の朝 憂鬱な朝  今日の天気は曇りのち雨 灰色の街 灰色の空 空との境は何処なんだろう?   早足で歩く それでも駄目 駆ける   それでも駄目みたい   みんな急ぐ 何処へいくの? 天国? 地獄? 満員電車が ガタガタガタンと ホームから 人を吸い込んでいく   そして誰もいなくなる   暗闇の夜 憂鬱な夜 外は土砂降りの雨 雨 雨 漆黒の街 沈んだ心 次第にそれは溶け合って・・   早足で歩く ゴールは何処? 駆ける   なんだ行き止まり   みんな急ぐ 何処へいくの? 天国? 地獄? 終着電車が ガタガタガタンと ホームへ 人を吐き出していく   ああ 今日もなんとか生き残れたみたいだ   ある駅の平凡な一日のできごと   「なんかもっと 刺激的なことないわけ?」 もっと もっと もっと こうさぁ!
「ぐたぐた」   ぐたぐたぐたぐたぐたぐたぐた うるさいんだよ 君の説教 君の存在 「つまらない」「面白くない」 こんなの単なる自己満足だからさ その ぐたぐた 聞きたくないわけ 君の良いストレス 発散になってたり 僕の行動 僕の全て   ぐたぐたぐたぐたぐたぐたぐた そんな僕のこと嫌い?僕を殺したい? 「いなくなってやろうか」「そんな気分」 こんなの単なるお遊びだから あんたの僕の為 頼んでないわけ 君の思い違い 大いな迷惑  僕の重荷  僕の負担    「ん?君の何処に僕が惹かれたか?」 顔と 胸と 馬鹿な性格 「ん?君の何処が気に入らないのか?」 それ以外全部 「ん?君は僕のこと好きなわけ?」 散々に打ちのめしといて 今頃? 「ん?僕はどうか?って?」 だから 嫌いだっていってるじゃん (でも案外 好きだったりね)
「壊れた電話」   なんて役立たずなんだろう 私の前の鳴らない電話   1分経過 変化無し 2分経過 変化無し 3分経過 変化無し   もし私が カップラーメンだったら出来上がってる   10分経過 変化無し 1時間経過 変化無し   「・・・・・・・・」   大嫌いだ!私の部屋の電話なんて 大嫌いだ!「かけるね」って約束した筈の貴方   電話はきっと壊れてるんだ 電話の前の私みたくね
「燃える秋桜」   ただいまと 帰ってきて目に付いた 昨日の秋桜 何処 消えた?   (燃えている 燃えている) (めらめらめらと 焼却炉)   その代わり 綺麗な百合が まるで 我が物顔で ボクの花瓶を 独占してる   (燃えている 燃えている) (めらめらめらと 焼却炉) (灰になる 灰になる) かつてボクを魅了した秋桜   ワタシモソウイウ風ニ捨テラレルノカナ?   月曜日 燃えるゴミ 水曜日 燃えないゴミ 金曜日 生ゴミ 土曜日 わたし   街角の小さなゴミ捨て場 ボクの家の直ぐ近く
「昼下がり」    悪魔のしっぽを持った人間が 平気で街を歩いているんだ   コン  コン   コン   鍵を落としてしまった天使が必死に 天国の扉をたたいてるのに   トン トン トン トン トン   そして 其れを眺めている 醒めた自分が鏡越しに見える    いつも通りの生活 何気ない昼下がり    ソレガガマンデキナイ!
「心の病」   「精神病」という名前をつけられた 一人の まだあどけなさを残す少女が   思い通りに決していかない 我が身を呪いながら   ようやく 他人が 今の自分に   目に見える札を貼ってくれたことを   内心 ほっとしてたりもする   あんなに長い時間 思い悩んだことを   目の前の 鉄格子と薬がにこりと微笑んで 自分が 世間から取り残された理由を   簡単に納得させてくれる   病院の一室 鉄格子の中 彼女の心の扉は閉じたまま 静かに 早く 全てが流れ 虚ろな目で 過去の楽しかった部分だけを 見つめ直し 未来を止めた   暖かい場所へいこうね 南の風にとけようね 破裂した心 癒やして またいつかの私に戻ろうね   過去を除去し 未来を消去し   (だったら今の私は何?)   もう 時は永遠に流れないんだ   (私を愛してくれたあなたの隣には 別の人)   いつか   もし 生まれ変われるのであらば 暖かい日溜まりのなかで ずっと貴方とじゃれていたい   猫になりたいな
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