ゆたか2002-3
人づてに聞いた あなたは旅行にでかけたって あなたには、わたしと会う時間がない そう、いつも忙しいから だけど、他の人と会う時間はあるし、 旅行に出かける時間さえある そう、そんなことはわかっていたさ すべては、あなたの気持ち次第 あなたの言っていることはすべて本当 あなたには悪気の欠片もありはしない ただ、あなたはわたしに会う気持ちがないだけ 寂しいね 悲しいね 世界はわたしを独りにして静まりかえる わたしはすべてに嫉妬している そして、わたしはそんな自分を見つめている 気持ちがすべてを形造っている 気持ちがすべての現実を作り上げている ならば、気持ちがすべての不可能を可能にするだろう あなたに話し掛ければ 明るい声が返って来る 何も知らない無邪気な子供のように あなたは喋り、笑う そして、わたしも笑う くるくると変わるあなたの気持ちを眺めながら 自分の気持ちが弾むのを感じながら わたしの悲しい気持ちは置き去りにして わたしがどれだけあなたのことを愛しているか あなたには考えも及ばないだろう でも、わたしはそれについては何も言わない 今のあなたには、それを知る必要はないから 2002/10/05
あなたは約束したとおりにやって来た そして、疾風迅雷のように去ってゆく あなたとの再会を心待ちにしていたわたしは もう少しだけ、あなたを引き止めておきたいけれど あなたは去ってゆくのだと言う あなたはありふれた会話を始める その表情、仕草に あなたの心の起伏が手に取るようにわかる あなたを見つめる その表情、仕草に あどけなさが見え隠れする この人は、こんなに幼かったっかな わたしは、こんな人を好きになったんだなあ あなたを見つめながら、しみじみと思う わたしがどれだけあなたを愛しているかなんて あなたは知りもしないで 無邪気に笑う そんなあなたの他愛のない喜びが わたしの心を微笑ませる あなたは、ただ、自分の欲しいものを求めて生きている それを手に入れるのに、一生懸命だ それでいい わたしは与える、あなたが欲しいというものを わたしは与える、わたしが持っているものを あなたは、いつか知るだろう わたしがあなたを愛していたことを わたしもまた、いつか知るだろう わたしも同じように愛されていたことを 2002/10/09
知り合いから連絡があった 人は困った時に連絡してくる この人から連絡があったのは何年ぶりだろうか 誰かを紹介して欲しいと言う 友達と言っていいかと聞く 同じ街に住んでいながら何年も連絡の無い人を わたしは友達とは呼ばない 2002/10/10
あなたの行動に不自然さを感じている あなたの言葉に不自然さを感じている あなたの考えに不自然さを感じている 考えすぎかも知れない ただ。。。 何かがおかしいような気がする。。。 あなたの心から不安を感じ取っている わたしを信頼してないのかな それともそれは。。。 あなたの心の傷なのだろうか 好きにするがいいさ あなたが快適なら、わたしはそれで満足だ 2002/10/20
静かな裏通りの並木道 木々はそれぞれに色を纏い 落ち葉の絨毯を敷き詰める 風景は緑、黄、赤、茶、白 さまざまな色の織り成す錦 行き交う人もなく、 穏やかで、風もない 音も立てずに、葉が落ちる 久しぶりに会って、二人で並んで歩く あなたのことを見つめる 懐かしいような、新鮮なような。。。 わたしの視線に気づいているのか、いないのか あなたは他愛もない話を始める あなたは自分のことの心配ばかり わたしは、ただ相槌を打って聞いている 話していても、いなくても。。。 ただ、二人でそうして歩いていることが あまりにも当たり前のような気がして わたしには、静かで平和な幸せ 日常から切り取られた美しい写真のように それは、現実的でないけれど。。。 あなたのいる風景はすべてが美しい あなたはすべてを美しく変える魔法使い でも、わたしは知っている その風景を見ているのはわたしだけ だから、本当は。。。 わたしがすべてを美しく変える魔法使い 2002/11/10
あなたの中の怒りが今日も爆発する まわりの人はあなたを恐れ、疎む あなたの気性を少女の癇癪と呼ぶ 変わりやすいムードの象徴として あなたの怒りは、恐怖から来るもの あなたも認めているとおり。。。 あなたは因果関係について考えず、 何を失っているかについても考えない あなたは一方的に説教をするだけで、 人の話を聞こうとはしない あなたは、多くのものを失っている 聞くことで、多くのものを得れるのに それは、わたしに、 人の話を聞くことの大切さを教えてくれる そんな、あなたでさえ、 わたしに貴重な教訓を教えてくれている 2002/11/10
あなたは思いきり笑った わたしのことを面白い人だと そうかな? わたしには、これが普通だよ ただ、一生懸命に頑張っているだけだよ だって、あなたのように、 優雅に美しく振舞うことはできないのだから わたしはあなたを誉めた 自分と比べれば比べるほど、あなたが素晴らしく、 自分が不甲斐なく見えてしかたがなかったから わたしは、あなたのように賢くない わたしは、あなたのように朗らかでない わたしは、あなたのように人々を笑顔にできない 「そんなこと言うもんじゃない わたしはあなたよりも経験を積んでいるだけ」 あなたは静かにそう言った わたしは気づいた 自分の言葉の中に自虐的な響きがあったことに わたしは声を聞いた まだ覚めやらぬまどろみの中で 「明日の朝、雄鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを否定するだろう」 わたしは自身を失う中で、最高の自分まで否定していた あなたがいつも朗らかでいられるのは、 自分を否定していないからかも知れないね。 わたしも、もう自分を否定したりはしない ただ、未熟なことは未熟だと認めるだけだ 2002/11/??
パーティーのゲームで一等賞が当った 信じられなかった どうしていいのかわからなかった みんながわたしに何かを求めているような気がした (それは、わたしの喜んだ姿) 喜んでいる振りをして、みんなの期待を演じている自分がいた それは自分の本当の気持ちとはかけ離れたものだった 本当の自分は戸惑っていた みんながどう思うかを恐れていた 自分のようなものが、それを貰うことを恐れていた 目立つことを恐れていた 与えられることを恐れていた 自分はそれに値しないと思っていた 人々がそれについてどう思うかを恐れていた 自分は愛されていないと思っていた 愛されていないものが、祝福されてはいけないと思っていた わたしは自分に価値がないと思っている自分を発見した 素直に喜べるだろう誰かのことを考えてみた わたしの中にある覆い隠された自己否定が複雑な感情を生み出し、 わたしを自然な感情から遠ざけているのだろうか わたしの心は随分と癒されていると思っていたけれど、 まだまだ癒しが必要なのかも知れないな 朝のまどろみの中で、すべての謎が解けてゆく 2002/12/21
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