であい

トレインに 向かい合わせた その人の あまり清きに 顔もあげれず

人のこと 想う心の さりげなく 我、東京で 初めて会えり

あたたかき 人の心に 触れるとき 溢れる涙 止めるすべなし

去る人を ただ傍観と 見送りて 不器用にして 愛すことなし

こいつには 愛する人は 渡せない そんな出会いも 我を強くす

オフの日に 初めて会いて ひと月に モネの絵愛す 良き人と知る

顔知らぬ 線の向こうの あの人の 心に触れて また惹かれてる

あどけなき 君のとなりに 座り込み 言葉かわせば 少しとまどい

その人の いかなる態度 あるとても それを許せぬ 我が未熟かな

秋の夢 図らず出会う 異邦人 さんごの海に 戯れしかも


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