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うちの研究室でテクトロニクスのロジアナを買いました。テクトロの計測器はオシロスコープに続き2台目です。オシロスコープを購入したのは私が今の研究室に入る前(1998年以前)なので、そのころのものに比べ、ずいぶんと測定器も進化をしていました…。
今回買った品物がまだ納品されないので、この写真は一時的にやってきている代替機です。
まずは電源を入れたところ
しばらくすると「ピッ」と、どこかで聞いたことがある音が…次の瞬間。
おっ! なんだこれは!?
注:いくら私が、Photoshopで画像を加工するのが好きだとはいえ、決してハメコミ合成したりしてませんよ。
前からあったテクトロのオシロスコープは、起動するとDOS風の画面が現れました。表示している画像をBMP(ビットマップイメージ)にして、フロッピに保存できたりするので、「便利だなぁ〜」と感じていたのですが、今やWindowsが丸ごと入っているとは。 ここに入っているのは英語版のWindows98 Second Editionでした。
なんかものすごく変な感じがしますが、「測定器の格好をしたパソコン」と考えるのが、一番自分を納得させられます(笑) どう操作するかというと、液晶画面の右にいっぱい並んでいるボタンを使います。このボタンは普通のキーボード配列と同じで、Windowsキーもちゃんとついてます。ただ、これはさすがに使いづらいので、別にマウスとキーボード(PS2
or USB)を接続できるようになってます。
Windowsから専用のソフトを起動することで、はじめて測定器として動いてくれるのです。(それまでは普通のパソコン)
今までの測定器とは違い、普段からパソコンを使っている人なら、本当にすぐ使えます。本体のつまみでも操作できますし、マウスをつないでいれば、それで操作することもできます。その点は、Windowsが導入されて、格段に使いやすくなったと思います。 設定の状態や取り込んだデータは、Windowsのファイルとして保存できるので、次に使うときにも、それを呼び出すだけでいいのが非常に便利です。 この液晶は800x600なので、少々狭いものがあります。しかし、中にビデオカードが内蔵されているので、パソコンモニタを接続するだけで、すぐに1280x1024などの解像度でも使用できるようなります。Windows98から、ビデオカードを2枚さして画面を分割できる機能がつきましたが、こういうときに便利ですね。今まではこんな機能、何に使うんだろうとか思ってましたが。 画面の広い外部モニタには、測定用のソフトを表示して、ロジアナ本体の液晶には、すぐファイル操作ができるように、エクスプローラなど表示しておけます。
Windowsが入っているので、もちろんこんな事もできちゃいます
標準でLANが入っているので、ネットワークにつなげばすぐ使えます。背面を確認すると、その他にパラレルポート(プリンタポート)、COMポート(シリアルポート)、USB、PCMCIAからサウンドカードまで(笑)、思いつくインターフェイスはすべてそろってます。
まだ本格的には使っていませんが、かなり使いやすそうです。ただ、もう少し欲を言えば、液晶がタッチパネルだともっと便利だなと思いました。現にロジアナと一緒にデモをしてくれたオシロ(やはりWindows)は、タッチパネル式でした。 途中で、ちょっとだけ触れましたが、Windows98ということで、OSが落ちたりしないかが心配です…。まだ、それほど使い込まれていないので今は平気ですが、使用時間に比例しておかしくなりますからね、Windowsは。測定中にいきなり固まらるのだけは困ります。 PCMCIAにPHSのデータカードを差してみたのですが(そんな事するためのWindowsじゃないのはわかってますが)、カードを取り出したあと、Windowsが突然お亡くなりになりました(笑)。余計なことをしてはいけないことを、改めて実感しました(^^; WindowsNTベースならもっと安定性が増すと思うのですが、いかがなものでしょう。 |
後日談:
WindowsNTベースなら、安定性が増してよいのでは?と書きましたが、後日正式に納入された測定器は、OSがWindows2000(英語版)に変更されていました。Windows2000ベースになったバージョンの安定性が気になるところですが、あまりさわる機会がないまま、私が大学を卒業してしまったため、確かめられませんでした…。(まあ悪くなっていることはないでしょうね) 2001年3月 |
[200011.5]