痛みのない手術のポイント(クイックしてください)

(1)適切な麻酔
前立腺肥大症の手術は基本的に下半身麻酔で行います。これは腰椎麻酔といわれて腰に針をいれて麻酔液をいれるものです。
でもこれだけでいいわけではないと思います。重要なのは、患者さん自身のことです。患者さんはいろいろなタイプに分かれます。
自分でモニターを見たい人
モニターなど血など一切見たくない人
ただただ怖いので寝ていたい人
それぞれにあわせた麻酔が必要です。


(2)寝ている間に手術がおわること
多くの人の希望は、寝ていたいということです。少しでも痛いのは嫌です。ちょっとでも怖いと感じるのも嫌です。これは人間の心理です。よく「もうまな板の鯉だから、、」といわれますが、それは自分自身で暗示をかけられているケースが多いと思います。
ですから、(1)で聞くように、本人の希望に合わせた麻酔をしつつ、いつでも嫌な思いだけはしないように眠れる準備をします。
ある程度までモニターをみて納得するのもいいし、最初からねているのもいいです。とにかく疲れず、あっという間におわったと感じることがその後の回復にも影響します。

(3)循環器科との連携
循環器科と連携することは重要です。なぜなら手術の成功の鍵は心臓が握るからです。循環器科の診察がうけられることはとてもよいことです。

(4)術後麻酔の重要性

術後痛い思いをしては回復にも支障をきたします。手術後ハーバードでは麻酔を追加してすこしでも痛くないようにサポートしていましたし、これは是非日本でも行いたいものです。