近頃外食率100%の外食評論家、ムラカミです。近頃行った店、行ってみたい店をまとめてみました、ご参考にどうぞー。
■イタリアン
□mensa* PONTE VECCHIO (イタリアン、梅田阪急百貨店4F)
噂には聞いていました。ここのパスタがおいしいって。
本店であるPONTE VECCHIOは、気合の入ったイタリアンレストランとして有名だそう。そこのカジュアル版です。
昼に行くと2000円のプリフィクスのコースのみ、ただし選択肢は多いので気になりません。この料理内容とインテリアではかなり抑えられた価格設定で、お得感たっぷり。ですからして、店内はアンテナ感度のいい女性方でいっぱいです。
コースはパスタ、メイン、デザートから構成され、パスタは生パスタで、ウェイターもよく持ってきたなと思うくらいに熱く温めた皿に盛って出てきます。
料理に使っている塩が美味しいです。ちょっと効きすぎてたりもするみたいだけれど。
また、このお店では、水は提供されませんので、ドリンクかミネラルウォーターを別途注文しなければなりません。ミネラルウォーターは同一銘柄のガス入りとガスなしの二種をおいてあり、ガスなしはヨーロッパらしく硬水で少し飲みづらいのですが、ガズーズは思いのほか飲みやすく、おいしい。ガス入りがお勧めです。
http://www.ponte-vecchio.co.jp/
□PINOCCHIO (ピザ、スパゲティ 山手幹線沿い、トアロードとの交差点の少し東)
mensa* PONTE VECCHIOのあまりに広いダイニングルームと、たくさんのお客さんのざわめきが少し苦手だとおっしゃる方には、隠れ家的な小さなレストラン、ピノッキオをおすすめ。1962年オープンというと、日本人のほとんどが「ピザ」なんて知らなかった時代でしょう…。
いつ来てもおいしい、安心感のあるお店です。シンプルだけれどたっぷりのチーズが美味しいピノッキオ・ピザ、イカスミのスパゲティなどがおすすめ。トマトとモッツァレラのサラダも幸福な味。
□Giovanni (イタリア家庭料理 阪神芦屋駅北側、芦屋警察署の斜め向かいのビル1F)
芦屋税務署に確定申告に行ったついでに近くのこの店で昼食をとりました。
1500円のランチ:前菜・パスタ・デザート・カフェのセットです。
前菜は公魚のカルピオーネ(甘酢野菜漬け)。バルサミコ酢が効いた野菜サラダが添えられて、バジリコのソースも美味しい。私、酸味をうまく使った料理ってとても好きですわぁ。
パスタは浅蜊と岩津葱の白ワインソース。岩津葱を使うのが面白い。兵庫県朝来町特産の、青い部分までおいしく食べられる白葱です。デザートは八朔のゼリー。バニラソースが添えてあって、うまい。
敢えてイタリア「家庭」料理と銘打って、気取らない食事の場を提供してくれています。
■和食
□花家 (和食:魚料理 阪神御影駅を北にすぐ)
美味しいお店ですねー。特徴的なのはその盛り付けの繊細な美しさ。突き出しの小皿からずいぶん気合が入っていて、嬉しくなってしまいます。
「ポン酢醤油でいただく」鯛の薄造り、「焼け石で軽く焼く」生牡蠣など、魚料理が美味しいのはもちろんのこと、ここのお店は野菜料理がおいしい!。四種の煮物の盛り合わせはぜひにも試してみるべきですし、この季節、「菜の花のからし和え」にもオドロキ。菜の花の苦味が芥子で消されて、だしの風味が生き、たいへんおいしい。デザートには変り種「南高梅のアイスクリーム」はいかが。
□茶飯(さはん) (創作日本料理 三宮町2-3-1)
先日たまたま通ったときに見つけまして…場所はケーニヒス・クローネNEXT店(手提げ袋の写真に使われているお店ね)の南隣。大通りには面していないわけですが、そのファサードのデザインで異彩を放っています。バーに見えるような洒落たお店ですが和食店、実はー、まだ行っていないです。今度行ってみます。
■フレンチ
□Vis a Vis (フレンチ 栄町)
「異彩を放つ」シリーズ。古く新しい栄町にあって異彩を放つ、コジャレ系フレンチのお店。ランチアワーに通りかかったときに立ち寄ってみたら、残念ながら満席。いつもはお客さんも少ないのですが、ランチタイムは人気があるのかも知れません。
□Chez Mori (フレンチ 芦屋の打出)
「ありつけなかった」シリーズ。自宅から徒歩5分のところにあるフレンチのお店で、土曜に休みが取れた日にランチに行ってみたのですが、予約でいっぱいだと丁重に断られてしまいました。住宅地の一角にあるのに、人気があるのですね。多くの地元の人に支持されているとしたら、よいお店なのかもしれません。
http://www.chez-mori.com/
□レストラン・ミチノ ル・トゥールビヨン (フレンチ 豊中)
豊中にある雰囲気のよいフレンチの店。サンクンコートを降りたB1にあり、天井が高く快適。ただ、幹線道路に面しているので、時折救急車両の音が聞こえてくるのが玉に瑕ですがー。
目にも美味しいアミューズのあと、時期はずれに無理を言って用意していただいた生牡蠣を前菜に。
魚はクエとム−ル貝、春野菜のマリニエ−ル、肉は子羊をチョイス。魚料理と肉料理の間の口直しに供されるミントのソルベがおいしい…フレンチってこういう時間的なサーヴィスがうれしいですね。デザートは金柑のコンポ−ト…苦味と甘みのバランスがグー。
http://www.michino.com/
□Orfeu(オルフェ) (フレンチ 旧居留地45番地 ザ・フォーティーフィフス 10F)
震災前には大興ビルがあった場所ですね。現在は新しいビルが建って、GAPや無印良品が入っています。その10Fにあるフレンチのお店。エレベーターを降りると、イームズの名作「ラ・シェーズ」が迎えてくれます。雰囲気重視の方に…デート向き。鯛のパイ包みがおいしかった。
■アジアン
□LOIS CAFE (アジアンモダン 旧居留地45番地 ザ・フォーティーフィフス 5F)
同じビルの5Fにあるこのお店は、バリ島リゾートの雰囲気。「アジアン・モダン」と店では呼んでいます。
店内に設えた水庭…ビルの5Fなのによくやるよなぁ…に落ちないように注意しながら、手づくりのインテリア楽しみましょう。家具調度類も楽しい。
気分を変えて食事したいときにどーぞ。
■中華
□小小(シャオシャオ) (福建料理、中山手通3-4-15 昌徳ビル1階)
華僑の方の多い地区の路地にあるこじんまりとした店。
中国は大変に広い国ですからして、地方によって当然料理にも差異がありますね。私たちが中華料理としてイメージするものが実は限定されたものなのだなーということは、北京に行ったときにも感じたことです。
ここは「福建料理」なのだそう、紅糟(ホンシャオ、米麹で作った調味料)海老油(シャシユー、海老の香味油)など珍しい調味料を用いた魚介料理が中心で、あまり目にした口にしたことのない味わいです。オーダーすればサソリなどの珍しい食材も出してくれるようです。
いただいた5000円のコースはかなりの分量で、最後に出てきたあんかけチャーハンはかなりの美味だったにもかかわらず、あまりの満腹で食べ切れず…。
■パティスリー/カフェ
□グレゴリー・コレ (パティスリー 元町通商店街、三越の向かい)
以前書きましたがここのケーキを初めて口にしたとき、おろろきました。
昼は盛り付けも美しいランチが天井の高いリッチな空間で1500円でいただけるとあって、例によって女性たちでいっぱい。2Fはシノワズリな内装になっています。午後ティーの時間にもサンドイッチなどがいただけます。
□8番館 (喫茶 旧居留地8番地。15番館の向かい、神港ビルヂング1F)
地震にも耐えた神港ビルヂング(1939)にある喫茶店。内装は更新しています。昼の日替定食が580円、珈琲をつけても680円と格安で、ボリュームもたっぷり。
こんな建物に入るにつけ、Uniqueな建物が現存して残っているということ、価値のあるものだなーと思いますね。代替不可能性の大きな価値。
□ハクサン (喫茶 栄町)
古き善き栄町にあって、70年代から時間の止まったような喫茶店。当時にしてはがんばってインテリアしつらえているかんじ。椅子も古いのにほつれてもいない、りっぱ。定食も昔風、質実剛健。
チキンカツ定食を皆で頼むと、いつもあと2つくらいで品切れなのが、謎。
□旧居留地珈琲庵 (コーヒー LIB LAB WEST南隣のビルのB1)
かなりお勧めのコーヒー専門店。髭面のマスターが丁寧にドリップしてくれる式の古風な店、薄暗い照明、古くシックな内装、壁には色褪せたフェルメールが掛かっていたり、ベートーベンがこちらを睨んでいたり。一度訪ねる価値あり。
■その他
□吉兵衛 (かつ丼、 三宮センタープラザB1)
久しぶりに行くと、まだ12時前だったのに、ずらっと行列していてびっくり。相変わらず人気ありますね。
同じフロアの、現在は自販機が3台並んでいるだけの、猛烈に狭いお店で商売していた頃と同様、カツ丼の調理は一貫して主人が一人でこなしています。まるで葱を刻むかのようなスピードで切られるとんかつ、一食ごとに玉子を割るスピードも芸術的です。ご飯も自らよそおって、出来上がった現在はL字型のカウンターに14席となった客に次から次に提供されていきます。
この気持ちのよい手際のよさと、忙しい中でも客への礼と笑顔を忘れない愛想のよさが、この店の人気の秘密でしょう。
□HUBムーンライトビル店 (イングリッシュパブ 東急ハンズの斜め向かいのビルのB1)
キャッシュ・オン・デリバリーのシステムで、気軽に飲めるお店。ドリンク500-600円、フードも一皿500円程度でとてもリーズナブル、それゆえか土曜日の晩とかに行くと外国人の姿も多し。
二人でつまめる量のフィッシュ&チップスも500円。ケチャップやタルタルソースとビネガーにつけて食べるとうまい。店内には相手の声が聞き取りにくいくらい大きな音で音楽が鳴ってる元気系のパブですので、静かに飲みたい方は別のお店に。
□VEGETERIA (野菜ジュース そごうB1F/丸井1F)
その場で搾る式のジュース・バーが増えていますね。こちらはロックフィールド社が展開するジュースバーで、野菜中心。曰く、「サプリメントを摂るよりも、たっぷりの野菜を…」。グリーンの野菜ジュースを飲むと、確かにカラダに良さそうな気がしますね。でも生野菜・生果実のジュースって、それだけで胃腸にも刺激がありますし、カリウムも処理しなきゃならないし、それが飲めるというだけですでに健康体かもしれません。一杯250-400円と高めの価格設定ですが、美味しいですよ。
□ままかり (岡山県特産おみやげ)
出張のさいパーキングエリアでゲット。「ままかり」と呼ばれる小魚の酢漬けです。
「となりのご飯を借りるほどにおいしい」の意だそうで、そのあたり「酒盗」と似てますね。
しっかりした身、甘酸っぱい味付け。「まんま」というよりは…日本酒に合うのかしら、結構いける。
頭と内臓は落としていて、酢漬けなので、全部ぱくっと食べられます。
こんな小魚をさばく手間を考えたら、ひとパック650円はずいぶん安いですね。
■そして
ムラカミの外食たんけんはこれからも続く…。
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