linkbanner Updated on July 24, 1998

 

Special Column:
Getting Away from Blues

ブルースから逃れて ―ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ

Additional Notes (by Musashi)

 

 

恒例になった目まぐるしいメンバーチェンジ

ロジャー・ディーンの解雇に始まって、メイオールはバンドのメンバーを容赦なく変えることで有名になりましたが、そのせいでメンバーに対して専横的だったようにも伝えられています。例えば、エリック・クラプトンによれば、彼らがヴァンに乗って各地に移動していた際に、メイオールは車の中に自分用の寝台を入れてそこで寝ていたのに対して、メンバーは残った狭い空間でぴんと座っていたようです。

性格が冷たいかどうかはさておき、こと音楽に関しては譲れない信念があることは確かなようです。本人は頻繁なメンバー交代について、「しばらくやってるうちに、もう波長が合ってないなと思うプレーヤーも出てくる。あるいは、彼らの方が、俺のバンドを自分のキャリアの足場に使うつもりでいることもあるし。俺にとっては、いつもビジネスさ。」と述べています。ロジャー・ディーンに関しては、メイオールは「エリックがヤードバーズを辞めたのは、ロジャーにとっては非常にかわいそうなニュースだったね。エリックが出てこなきゃ、まだ何年もバンドに残れたかもしれないから。でも、俺からすれば音楽が第一さ。」と説明しています。また、後にエインズリー・ダンバーを辞めさせたときも、ある晩、まだダンバーが在籍しているときのライヴにフリートウッドを呼んでおいて、演奏を見せた後、その夜ダンバーを解雇するという方法を取りました。

 

 

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