クラプトン参加の歴史的1枚
最近のインタビューで、エリック・クラプトンは、このブルースブレイカーズでのアルバムについて語っています。
―あの演奏のタフさは、どこから来ているのですか?
「本当の怒りと欲求不満と傲慢さの組み合わせだよ。俺は自分だけが音楽を分かっているつもりだったし、他の連中は勝手に俺の保護者づらをしたり、俺を利用しようとしていると思っていたからね。覚えているのは、レコーディングの準備が始まったときに、俺はマイクを1本も俺のアンプのそばに置かせなかったんだ。『一体何様のつもりだ?
アルバムの録音の仕方を指図するなんて。』という雰囲気が、スタッフには漂っていたね。俺はヤードバーズでちょっと経験があったけど、本当はほとんど何も知らなかった。でも直感的に、マイクをそんなに近づけておいたら音がよくならないと思ったんだ。俺は自分の意見を曲げなかった。で、その気持ちが演奏に表われたんだね。子供のときはよくある心境だと思うけど、その分野で専門家と言われている連中を前に意見を通すには、しっかり構えてなきゃいけない。それがギターを手にとって演奏したときに、音を通じて表われた。あれは怒りと確信さ。」
―メイオールはこのことについてはどうでした?
味方になってくれましたか?
「うん。それが助けになったと思うよ。だれか味方がいなきゃ、ああいう状況じゃびびってしまったと思うからね。俺は出ていったか、弾けなくなったか、あるいは彼らの方法に従ってもっと怒りとフラストレーションを抱えてたかもしれない。彼は最高さ。ジョンはあの頃はちょっと父親みたいな存在で、ジョンもそれを分かっていたと思うよ。彼の助けで、わずかな期間にずいぶん成長できたね。」
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