アジア様式
3番目のホストファミリーの家には、アジアを感じさせるものがたくさんあった。
この日の夕食もご飯とチンジャオロースみたいなもので、2人とも箸を使って食事をしていた。これがまた僕と同じくらい上手に箸を使いこなしていた。さらに、これらが盛られている器にはラーメンの器にあるような模様が描かれていた。(わかるかな?)
後から聞いたことだが、この夫婦は昔シンガポールやタイや台湾に住んでいたことがあったらしい。それで家のあちこちにアジアの民芸品のようなものがあったのだ。
話を夕食の事に戻すと、このチンジャオロースらしきものは、オーストラリアバージョンにアレンジされていた。どういう事かというと、極限まで甘辛にしたような味だった。僕はそんな事とは知らず、とても腹が減っていたため皿にたっぷりととってしまった。一口目は結構おいしいと思ったけど、三口目ぐらいでもう舌がおかしくなりそうだった。しかし、今回は今までと違ってご飯がある。僕はご飯とおかずを交互に食べながらすべて食べきる事に成功した。昔、「料理というのは、一口目でおいしいと思うものよりはちょっとうす味かなと思うものがいい。」というのを聞いた事があって僕もその意見に賛成だったため、今回の食事には大変てこずった。別にまずいといっているわけではないんだけど…。
オーストラリアには「うす味」という言葉が存在するのだろうか?