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MSBAプログラムについてちょっと解説:基礎科目は所謂MBA同様にマーケティング、ファイナンス、生産管理等々ひととおり全ての分野をやります。一方、選択科目が通常MBAプログラムの場合4科目程度であるのに対してMSBAの場合は9科目(プラス修士論文)となっており、特定の分野を深く掘り下げたい人向きです。私の場合は実質的にはMaster of Science in AccountingとMaster of Taxationを足して2で割ったような内容です。【興味ある分野】
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米国財務会計はconceptual frameworkがしっかりしていて、学問的には(当然の帰結とは言え)Finance, Economicsに接近している点がきちんと認識されているのが面白いですね。貸方、借方…? …仕事では必要でしょうが簿記には興味ありません。[4]
大学院のTaxの授業は法律と判例中心でbusiness schoolというよりはlaw schoolという感じで(←税「法」だからあたり前か...)、(テキストを見れば一目瞭然ですが)どちらかと言えばAccountingの延長のような雰囲気のある学部のTaxの授業とは大違いです。判例を読んでいると、税金を通して「人の生きざま」が垣間見えて面白いです。人間というのは「欲」のかたまりですよ、ったく… ひとつ例をどうぞ・・・[
5]1995年の夏には日豪(オーストラリア)経済委員会の主催する「若手ビジネスマン交換研修プログラム」というので、2ヶ月程オーストラリアのCRAという巨大資源コングロマリット(注:その後英国のRTZという資源コングロマリットと合併し更に巨大化した)傘下の各社を訪問し、多くのmanagerとリエンジについてディスカッションする機会を得ました。この研修を経て強烈に感じたことは(独断と偏見を承知で言えば)、一般論として日本企業での(特にホワイトカラーの職場での)リエンジニアリングが米国企業で見られたような顕著な成果をあげなかったのは、(社会的制約といった諸要因もあるでしょうが)ひとえにリエンジによる「変革の推進」と「人事評価」を表裏一体化させる組織システムの構築をないがしろにしたからだろうと思います。もっと言えば最初からリエンジが成功するような組織システムが組まれていなかったということでしょう...。もう1人挙げるならば、
大前研一さんでしょうか。この方の著書(企業参謀、ストラテジック・マインド、新国富論等、1970年代〜80年代末ころまでのもの)からは多くの新たな視点を学びました。大学は
上智大学の経済学部経営学科で学びました。しかし日本の大学で学ぶ経営学の大勢は「経営」を学ぶのではなく、アメリカの「経営学」を学ぶという意味で「経営学々(けいえいがくがく)」でしたし、自分で経験も無いものを勉強して知ったような気になっていてもなぁ、という思いもあり「円高下の日本企業の国際行動(ゼミナール)」と組織論は興味もちましたが、あとは経済情勢でもわかる方が役に立つと思い、マクロ経済学を好んでやりました。途中、念願叶っての米国への交換留学 (University of Wisconsin-Eau Claire)でももっぱら経済学をやりました。1989
年に卒業してから7年余り新日鉄(界最大最強の鉄鋼メーカーです)でオーストラリア・インド・ブラジル・南アフリカ・カナダといった国々からの鉄鋼原料の買い付け(売買契約書作成、契約条件交渉、海外資源プロジェクト管理、投資の採算性検討、マーケット分析等)を担当しました。余談ながら、鉱山への出張にも時折行きました。西オーストラリアではアスファルトも敷いていない整地しただけの
偉大なる大地の上にチャータープレーンで降り立ち、インドでは鉱山開発当時はトラが徘徊していたというデカン高原奥地まで車で片道延々14時間の砂埃まみれの旅等、通常の旅行ではまず経験できません^^;。 とりあえずのキーワードは
"RISKY TO CHANGE, RISKIER NOT TO CHANGE."
私の好きな言葉です。