心打たれた曲に自分勝手な感想をつけてみた


#チャイコフスキー弦楽6重奏曲(だったかな?)”フィレンツェの想い出”とかいうもの
脅威の出だし、完全に狂ってる、
”いきなりクライマックス”(という漫画があった)を迎える、
どう聴いても”フィレンツェの想い出”などという感じではない、
どうしても”フィレンツェの想い出”としなければならないのなら、
彼はフィレンツェで空前絶後の衝撃体験をしたことになる、
これを真面目に演奏したら、あとで精神的リハビリが必要に違いない、
3楽章のあまりに田舎ξメロディーが、くさやのように舌にこびりついて離れなくなって病みつきになって大変だ、
とくに切れたヴァイオリンには手がつけられない、


#バッハ 無伴奏パルティータ2番シャコンヌ
これを題材にした映画を見て泣かされた、
いい映画だったがこれは反則だと思った、
音楽だけで泣けるのだから、
深夜、深い山の中でカーラジオでこの曲が流れたことがある、
リクエストした女の子は”死んで天国に一つだけ音楽を持っていけるとしたらこれを持っていく”と言っていた、
ロケーションと曲とコメントのマッチングに埋没した、


#ショパンピアノ協奏曲1番
2楽章のメロディーが3楽章に入る前に最後にかかるシーン、
ヴァイオリンがメロディーを奏でる、
ピアノはそのうしろで階段を降りたり登ったりしている、
途中でヴァイオリンのメロディーが途切れる、
ピアノだけが動き続けるが、その音は不本意にも静寂を刻む、
この血も凍るほどのlenbin、


そして訪れた3楽章終わり頃のコミカルな(まぬけとも言える)ホルンは、
人生の喜劇的本質を暗示しているかのようだ、


#ホロヴィッツのショパンスケルツォ1番
これについてのみ、演奏者を限定したい、
聴いたのはライブ録音のテープだった、
聴いたのはショパンのスケルツォではなかった、
それはホロヴィッツのショパンスケルツォだった、
表皮が鳥類に先祖返りした、


#シベリウス交響曲2番
白々と晴れ渡る氷の海、
暗く深く粘性のある氷の海、
心を重苦しく締め付けると同時に解放する、
という矛盾によって生まれる苦痛と快感、
という矛盾によって生まれる快感と苦痛、
という果てしなきいれこ構造(ああ意味不明)、


#シューベルト交響曲7番”グレート”
ahokusai出だし
=素晴しい構成


#ベートーベン交響曲9番
3楽章の透明感がなんとも言えず


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