B級メタルへの誘(いざな)い パート2


(序文その2) 『この1年を振り返って.....』 (-_-;

しかしなんだなぁ、我ながら良くもまぁ飽きずに書いたもんだよなぁ。 (^^; もし読者の皆様の励ましのお便りや罵倒(笑)がなかったらここまでは続かなかったでしょう。 この場を借りてお礼を申し上げます。 また、本ページのおかげでまっとうなメタル道を踏み外してしまった人もいるとのこと。 お悔やみ申し上げます。 一応、警告は書いておいたので、PL法には引っかからないと思うのですが。(^^;
たった1年という間ですが、かなりの数のアルバムも再発が進んで入手がしやすくなったと思います。 SORTILEGEやH-BOMBまでが再発されるとは思いもしませんでした。 Aeturnus 'Zineでは、『ドドマイナーメタル図鑑みたいの誰か作って』と言ってますが、私も期待します。 私は、ドは1ケで止めておきたいと思います。 (^^;;;
じゃぁ、また景気良く行ってみっかぁ! (-_-;;

Sangre Joven / SOBREDOSIS ('84)

学校の机の上で、小学生がフライングVを弾いて、それを見ていたミニスカちょケバ先生(いね〜よそんなの ^^;)もビックリという、ほとんどTWISTED SISTER状態のジャケットながら、どこか見かけはごっつい(^^;)ムーチョメタルバンドの2nd。 通称、スペインのM.S.G.。 ということで、"Doctor Doctor"をカバーしていますが、このボーカル氏、日頃から風呂に浸かりながら、『♪あ〜ドクタ〜ドクタ〜プリ〜ズとくらぁ』と鼻歌交じりに歌っていたおかげでサビはバッチリながら、その他の部分の英詩をほとんど覚えていなかったのか、一応英語で歌っているように聞こえるものの、ほとんど聞き取り不能。 (-_-;; しかしながら憎めないバンドではある。 (^^;;;

難易度:C \1580


Garde A Vue / DEMON EYS ('87)

『お〜い、こっちゃ来いやぁ、世界制覇も夢じゃないでぇ(大嘘)』とEBONYレーベルの口車に乗せられ、あの悪名高きEBONY studioまでの交通費を契約金代わりに、勇躍イギリスへ飛んだフランスのバンド。 しかし、現実はキビシく、デーモンのつもりがブタっ鼻にしか見えないアルバムなんか作っちゃったせいか(バンドに罪はない)志半ばにして失意のうちに故郷に帰るメンバーであった。 『やっぱり俺たちゃ、ざーますメタルだ! 文句あっかぁ?』とばかりに開き直り、フランス国内レーベルから発売されたこれはおそらく3rdアルバム。(これは、2ndアルバムで、"Out Of Control"のほうが3rdにあたるようです。 (_ _) ) 前置きが長い。 (^^; このバンドは、元々リフのセンスが良かったが、さらに開き直りが良い方向に働き、ざーますメタル大全開で良し。 しかも、なんと! ラストには、HOMMAGE (Seek and Destroy)を、すでにカバーしてしまっている!! オリジナルに敬意を払ったアレンジだが、タイトルコールを除き、残りの部分はざーます語。 (^^;; しかし、'87の時点ですでにこれをやったというのは、かなり評価に値するのだ。

難易度:A? \不明


Pacific Metal Project / V.A. ('87)

シアトル滞在記念レビュー。 ワシントン州および、その下に位置するオレゴン州のバンドを集めたオムニバス。 オムニバスにしては珍しくB!でも絶賛されました。 たしかに、まだQUEENSRYCHE化していないころのHEIR APPARENTのアルバム未収録曲をはじめ、PHAZE、MISTRUSTあたりもなかなかの出来で、 一歩間違えばメジャーデビューも夢ではなかったかも。 というわけで、これらのバンドの足跡も探してみようとも思いましたが、現地でも跡形すら発見できませんでした。 無理もないか。(^^;;;
その後の調査によると、MISTRUSTのボーカルは、なんと! ex.CULPRITでした! それがどーした? (^^;

難易度:C \1980


Hey You (Heavy Metal Heroes) / OZ ('82)

下記、SACRED STEELの項でコケにされていたので、名誉挽回とばかりに登場。 これはデビューアルバムでしょうか? はっきり言ってどーってことありません。 (-_-;; しかも、どちらが正式タイトルなのかいまいちわかりません。 このアルバムはメンバー写真がありませんので、この当時での進行度(^^;)ははっきりしません。 しかし、このバンドもB級一筋で息の長いバンド。 "Roll The Dice"(92年ごろの作品、激ツマ -_-;)を出してからというもの音沙汰がありませんが、 まだ現役なのでしょうか? 草刈正雄なみの三段増毛リバイバルを希望します。 全然、名誉挽回になってないような..... (^^;;;

難易度:B \1980


Self Titled / STEEL WARRIORS ('??)

また出た! 覚えられないバンド(笑)。 なんだかコンピレーションのような題名ですが、れっきとしたニューヨークあたりのトリオバンドの12インチシングルです。 ジャケットはほぼ完璧。 ね〜ちゃんを助けたのか、さらって行くところなのかはわかりませんが。中身も説明の必要もありません。 すべてのフォントがEnglish Gothic系なので、読みにくいったらありゃしない。 (^^; (裏面) どなたか、このバンドの素性についてお知恵を拝借ください。 ちなみに、Warrior Recordsからのリリースです。 全然ヒントにならんような気もする。(笑)

難易度:B \2800


Self Titled / HARDLINE ('8?)

METALUCIFERの『壁面ジャケット自慢大会』(^^; でもおなじみの、おそらくスウェーデンのバンド。 ガイコツがピストルを向けてるまではいいのですが、このガイコツ君、なぜか涙を流しています。 まったく意味不明。 (-_-;; 中身のほうは、NWOBHM的な疾走ナンバーが揃っておりなかなか。 特に、"Out In The rain"はなかなか泣かせる名曲。 GLORY BELLSのメンバーがプロデュースにからんでいるので、スウェーデン出身で良いと思うのですが、なぜかあの百科事典には載っておりません。 Mausoleumからのリリースだけど、本国では出てなかったのかなぁ。 そういえば、OZも載ってなかったし...... 我が良きライバル(^^; まっちゃんのページにもレビューがあります。

難易度:C \1580


Self Titled / MAD DOG ('85)

おそらくMOTORHEADを心の師匠と仰ぐオヤジバンド。 みかけは、どちらかというとZZ TOP系かもしれない。 (^^; いきなりMOTORHEAD風ナンバーで景気良くスタートし、2曲めで早くも大団円を迎える。 この"Jonny Cyclops"なる曲、シンプルなリフながら、"Ace Of Spades"と互角に張り合える名曲。 この曲を聴いても何も体が反応しなくなったとき、そのときはメタルオヤジを辞める時であると、ココに今高らかに宣言するものである。(ををげさ ^^;) なお、2曲目で大団円を迎えてしまったので、その後..... (-_-;;;;; しかし、いままでイギリスのバンドは敢えて避けて通って来た気がするので、このバンドが映え有る第1号か。 果たして今後、イギリス裏町フーリガン軍団の怒涛の反撃が開始されるのであろうか..... (^^;;;

難易度:C \1280


Burning Ambition / CHARIOT ('86)

というわけで、反撃開始!(笑) 全国5000万のCHARIOTファンのみなさま、お待たせいたしました! ロンドン裏町フーリガンの星、いよいよ満を持して登場!
荒々しい疾走感を出そうとしつつも、どこかに哀愁が漂ってしまうのは、イギリスならではのダシの効いた味わい。 現DIRTY DEEDSというのは、みなさま先刻御承知だとは思いますが、内容は当時とそれほど変わっていません。 なんと不器用なことよ。 (^^; DIRTY DEEDSのウェブサイトを探そうともしたのですが、このキーワードでサーチすると、イケナいサイトばっかりヒットするので止め。 (-_-;;; なお、このCHARIOTが動くビデオってのもオフィシャルで(Shades名義?)存在するそうです。 う〜ん早く見たい! (^^;; 5000万ファンが待ち望むこのアルバムの復刻(これは2nd)、AXE KILLERさんあたりがやってくれることを祈りましょう。(98年6月23日現在)

(編集後記)
DIRTY DEEDSのオフィシャルウェブサイトは、http://www.dirtydeeds.co.ukでした。(笑)
*.com じゃなくて、*.co.uk ってのが泣かせますよね。 (^^;

難易度:B \3500


Pilglimage / ZED YAGO ('89)

VELVET VIPERを紹介しましたので、ついでに、Jutta嬢(おばはんと言ったほうがBetter? ^^;)の前身バンドを。 これはセカンドアルバムと思われますが、路線はほとんどVELVET VIPERと同じ。レーベルも同じRCA。編成も同じ。 いったい何でバンド名変えたんだぁ? と思うも、メンバーが総入れ替えになってました。(笑) と思ったら、ロゴデザインはまったく同じ。(笑) 何やってんだか。 (^^; Jutta嬢の適正を考えてか、このアルバムもスローな曲("Holy Diver"系 と言ったら誉めすぎだ)が多いのですが、 曲の練成度が、VELVET VIPERほどではないのが残念。 ただし、ジャケットはGate Fold仕様で、しかもアートワークは、 ドラクロアの名作と言った感じで、これだけでも元が取れます。

難易度:C \800


Out Break Of Evil / METALSTORM ('85)

このバンドもおそらくは、サイコロころころなバンド名(笑)に違いありません。 ちょいとダミ声がかったヴォーカルのドイツ産イケイケ突進メタル。 低予算のためモノクロジャケットですが、 それがまた良い味を出しています。 ところどころで、ををっ!とする場面もありますが、それも多くて2曲。(^^; 覚えたてでよほどうれしかったのか、よせばいいのにタッピングソロをやっていますが、 前後にまったく脈略がありません。 (-_-;;; なぜか、ドイツ盤とブラジル盤がリリースされています。 ブラジル盤のほうが入手が容易のようです。

難易度:B \3500(ブラジル盤)


Self Titled / EGYPT ('88) *

イギリス裏町フーリガン第3の刺客。 Aeturnus 'Zineに掲載されるまでは、何ひとつ情報がなく (掲載されても有益な情報があったわけではない ^^;)謎につつまれていたバンド。 オヤジひとりに、普通のにーちゃん2人、ルックス担当1人(笑)という4人組。 おそらく、KING KOBRAとおなじで、このオヤジが『陰で糸引く鵜匠』役 (-_-;; をやっていたのだと判断できます。 Ozmonds(このころはまだ Ozmond Brothers名義だったかも?)の"Crazy Horses"をカバーしていますが、 これがなかなかの出来。 そーいえばTANKとかMAT SINNERもやってたような..... ちょっとだけスラッシュ風味の曲や、いかにもエジプトっぽい曲もあって結構聞けます。 Inner Sleeveもついていていい感じです。 なぜか、Paul "NWOBHM関係者のポールさんはみな薄幸 (^^;" Samson がプロデュースをしていますが、 よほど生活が苦しかったのでしょうか? 最近では、ANGEL WITCHのライブ音源なんかをHigh Vaultageに売って食いつないでいますしね。 ご多幸をお祈りしたいと思います。 (^^;;

難易度:B \????


A Race With A Devil / VANADIUM ('83)

"ミラノの紫" (DEEP PURPLEじゃないよ ^^;)こと、VANADIUMの2nd。 このバンドはかなりの枚数のアルバム(6枚?)を残していますが、私的にはこれが1番かな。 3rdにも、ニマニマ系の名インストが入ってるけど。 ミラノという大きな都市で『一村一DEEP PURPLE運動』ってのもみょ〜ですが、好きなモノはやめられない止まらない。(笑) Vocalは普通としか言いようがないほどフツウのオヤジ。バンドのトレードマークはなぜかスパナです。(笑) スパナってバナジウム鉱使ってんの?(^^;
タイトル曲の持って行き方、なぜかMAIDENにKey.が加入したかのような名曲 ".....忘れた(-_-;;"と飽きさせません。
2年ほど前に、突如復活してアルバムを1枚リリースしています。 とは言っても、世界征服の野望はとうに潰えて、地味にイタリア語で歌っています。 (^^;;;;

難易度:C \3000


Heavy Metal Sampler / V.A. ('83)

まずは、ジャケットをご覧ください。 なんと!83年にして、THUNDER, OVERKILL, VENGEANCE と今をときめく(?)3バンドのデビュー以前の音源を収録しています!




なーんてことはあるはずもなく、3つとも同名異バンドです。(笑) シュトュッツガルトあたりの、ドローカルバンドを5つ収録しています。 バンドロゴはどのバンドもなかなかですが、アル中オヤジが、ビアホールで騒いでいる曲(-_-;;)があったりもします。 しかしながら、BEAST OF PREYあたりはなかなかのkiller trackになっています。 この中で、その後、少なくともTHUNDER(ロゴのアタマに、Heavy Metalの文字が ^^;) だけは、アルバムをリリースしています。 この3つのバンドのうち1つでもメジャーになっていたら、その後のメタル史の系譜を少なからず変えることになったかもしれないと思うと、感無量であります。 ないない。(笑)

難易度:B 価格不明 (実買価格は、\300 ^^;)


The Etruscan Prophecy / DARK QUARTER ('8?)

イタリアのバンドの2ndと目されるアルバム。 Doomyな雰囲気の中にNWOBHMの残り香もチラホラ。 B面に入ると、いきなりなぜかタッピングの大自慢大会。 (^^; しかしながら、この "Devil Stroke"がなかなかの出来。 なんとなく宗教クサいところや、おとなしく4分くらいでやめときゃぁいいのに、 いたずらに+2〜3分引っ張ってしまうのは、イタリアのバンドの伝統(あるいは性)か。(笑) なんとなく地味なジャケットのため、プログレのコーナーに置かれていることもあったりするようです。

難易度:A \5800


Characters In Time / DRIVE ('88) *

92年に、2ndアルバムの "Diablero"が輸入市場でベストセラーを記録した西海岸のバンドの、これは1stアルバム。 "Diablero"では、ラテンっぽいリズムなども取り入れていましたが、この1st時代はもっとストレートで(結構展開しますが)メタル度高く、こっちのほうが好き。 中でも、2曲めの "Kamikaze"は、出色の出来。 なんとなく『か〜まいか〜ぜ〜!』と聞こえるのがアレですが。 (^^;; Vocalやバックの実力も申し分なく、メジャーデビューしてたらいい線までいったかも。 なぜか、Eric Singerがドラムで参加しています。

難易度:C \800 (CDもありますが難度A)


Symphonies Of Steel / EXXPLORER ('85)

メリケン出身、元祖プログレメタル(もどき ^^;)バンド。 ピアノを大胆に導入したりしてタイトル通りの大仰路線を歩みたいのでしょうが、いかんせん実力不足。 しかも、曲の練成不足。 (^^; と書くとどうしようもなく思えますが、"Run For Tommorrow"や、 バンドのテーマソング "Exxplorer"あたりはそれなりの出来。 その後、90年代に再結成され、しぶとくアルバムを出し続けてており、なぜか国内盤も出ていますが、 売り上げすこぶる不振。 (-_-;;; このB級ダリのような意味不明なジャケットの他に、Metal Bladeから下品なジャケ違いも出ていました。

難易度:B \3000 (Black Dragonから再発されたCDもあります)


Make It Move / BB ROCK ('8?)

スウェーデン出身の、いわゆるバイク物ハードロックバンドのおそらく唯一のアルバム。 バイク物というと、通常真っ先に思い浮かぶのがSAXONだと思いますが、筆者の場合、真っ先に思い出すのは、あまりにもジャケットの印象が チープ・チーパー・チーペスト(-_-;)だった、ROADSTERなるNWOBHMのバンド。 メンバの面構えBB ROCKとほぼ同じ。 (画質わろし。 (_ _) ) なぜバイク物はこうもみなおっさん臭いんでしょうか? (^^;; なお、ご存知VARDISは、100mph (miles per hour)でかっ飛ばしましたが、ROADSTERの場合、バイクもチープな中古だったため、45mphしか出なかったようです。 (^^; なお、BB ROCKのアルバム自体は、E.F.BANDあたりをリリースしていた、Ewitaレーベルからのリリース。 バイク物だと、SWORDの1st(Canada)なんかなかなかカッコ良かったですよね。 って、おそろしくまとまりのないレビューになっちまいました。 え?今に始まったことじゃねーだろ! って? ごもっとも!(笑)

難易度:B \6800


Rocking At The Speed Of Light / FAIR WARNING ('87)

いまや、日本でも飛ぶ鳥を落とす勢いで人気のメロディアスハードロックバンド、 FAIR WARNINGのメジャーデビュー前の、幻の音源がコレだ! トミーハートが、V2加入前の'87年に、すでにこのバンド名を使っていたというのは驚きであります。 3曲入りの12"シングルで、良く分からないレーベルからリリースされています。 曲のほうは、ボーカルスタイルもまだかなり野暮ったく、ドスも効いて、現在とはかなり異なった感じです。





というわけで、かなり驚かれた方もいると思いますが、一部のド腐れ読者はすでにお気づきと思いますが、これまた同名異バンドシリーズです。(笑) (色調を落としてバレにくくしてあったり、芸がこまかい!! ^^;) イギリス出身のマイナーバンドで、最末期NWOBHMとしてとらえられることもあるようですが、 さすがに'87じゃぁ無理があるような。 だいたいが、ヘタにNWOBHMの仲間に入れられてしまうと、中身はどうであれ市場価格が上がってしまう傾向があるので、 ロクなことがありません。 (^^; 3曲めには、な、なーーんと! "Breakin The Law"のカバーを収録し、当然ながらこの曲が一番、という点もお約束(笑)ですが、結構ハマッっています。 この12"、アルバムからのカットと書いてありますが、アルバムなんか知りません。(笑) 本当に出ていたのでしょうか。 ほかに7"も出していますが、残念ながら未聴。

難易度:B \3800


Harder Than Steel / METAL SWORD ('85)

はたして、本当にこんな安易なバンド名があるのか? あるのだ。(笑) ツインリードを含む(当然!)ドイツのバンド。 アルバムタイトルも*固い*が、曲のほうも、"Stormrider"やら、"Dying For The Sword"など、カチカチ。 曲調は、いかにもの無骨メタルですが、 熱くさせるものはあります。 ラストは、"Disco Is Fuck"なる曲で、ディスコビートでのおちゃらけモードから、一気呵成にごり押しメタルへ突入するというもの。 ご丁寧に、Including Super-Hit "Disco Is Fuck"とステッカーが貼ってあるのですが、果たしてどれほど売れたのでしょうか? (笑) とはいうものの、もし、シングルが出ていたのなら、欲しいような欲しくないような..... (^^;;;

難易度:B \2800


I Shall Conquer / LEVITICUS ('85)

ご存知、初期スウェディッシュメタルバンドの3rd?アルバム。 クリスチャンメタルという括りからか、メリケンでもリリースされています。 このShadowなるレーベルから出ている米盤はジャケット違いなのですが(と言ってもオリジナルを持ってない。 ヨワヨワ ^^;) これがなかなかのしろもの。 まるで、STRATOVARIUS(1st)+ATTACK(ドイツの)のようなデザインで気に入っております。 あの!Pure Metal Recordsからのリリースもあります。 その後リリースした4th?アルバムでは、一転してサワヤカムードを醸し出そうとしていますが、ちょっと無理があるような。(笑) 国内盤でベストアルバムも出ています(from XERO corp.)が、このジャケットでの、フロントの2人のポーズのかっこ悪さは一見の価値がありますので、ぜひ。 (^^;;

難易度:B \2000


G.U.A.R.D.I.A.N.S. / LOUD CROWD ('88)

ストックホルム守盤活動レポートで書いたものですが、リクエストがあったので(^^;)再度書いておきましょう。 Finland出身で、かなり若そうな5人組の現在確認されている唯一のアルバム。 あの! ZERO NINEが今も在籍する、POKO RECORDSからのリリースですが、現在はカタログされていません。 アナログのみだったのかも。 若気の至りで突っ走ったり、ネオクラ系のソロをかましたりと、なかなかやってくれます。 完全なジャケ買いだったのでエラク儲けた覚えが。 (^^; イキガッてはみたものの、やはりそこはムーミンの国。 そこはかとなく優しげな人柄は隠しようもありません。 (^^; 帰国後、レポートを書いた直後に、なぜか一度だけ新宿の某店に入庫したことがありましたが、そこには、『世界的名盤』の誇らしげなタタキが。 さぁ、ハンター達よ、いまこそ立ち上がり、LOWD CROWDを探せ! 無い? あきらめるな、いざ! POKO RECORDSの本拠地Tampereへ! (^^;; その後、他のレーベルからの7" シングルのみが確認されています。
(注)Tampere: フィンランド第2の都市。 日本との共同設立らしいムーミン博物館もあるようです。 (^^;;

難易度:A \7800


State Of Rock / DOUGLAS ('87)

“ギリシャのSHY”。 そんなんばっかだな、しかし。 (^^; Douglas兄弟がやってるからDOUGLASなんでしょうが、あまりにそっくりなので双子なのかも。 奇遇にも、レーベルも同じRCAで、SHYにもこんなポーズがあったかも。 メンバー写真を見る限りでは、メタルバンドというよりも、『もしソンブレロをかぶったらペレスブラード楽団 (-_-;;』 といった雰囲気ですが、 曲のほうは、キーボードを入れたポップあり、もうちょっとハードなのもありと、なかなか聞かせてくれます。 なんとなくゴツイな雰囲気なので、ギリシャ出身と聞くとあ〜ら不思議、それなりにオリンポスの神々にも見えてきます。(笑) どーでもいいけど、真ん中のボーカル?担当氏、友達に似てるんですけど。 (-_-;;;;

難易度:A \????


Iron Beast / KRATOS ('83)

これは凶力!! トリオバンド(うち、2人は兄弟 ^^;)で、国籍不明、意味も不明なバンドの自主制作4曲入り12インチ。 しかし、これは80年代メタル界史上最笑のジャケットの1枚だろう。 これじゃIron Beastというよりも、『レオタードを着せられて、おまけに不細工なお面をかぶらされたキングコング』じゃねーか!(爆笑) 良く見ると、キングコングは、ちゃんと左手におね〜ちゃんを握りしめています。 (^^;; 中身のほうは、若毛の痛みと申しましょうか、突っ走りパワーメタルといったところで、 ジャケットから想像するよりもグッド。 地元(どこなんだろういったい.....)では、『XXXXのRAVEN』と呼ばれていたのかも。 そんなことはおいといても、とにかく笑ってやってください。ぶわはっは。

難易度:A \980


Breaks Loose / HAMMERHAWK ('84)

KRATOSで笑いをとったので(^^;)こんどはお口直し。 オランダの“幻の”(みんな好きだねぇこの枕詞 ^^;)パワーメタルバンドの4曲入りデビュー12インチ。 『鳥モノジャケットに駄作なし!』という格言(そんなの聞いたことねーぞ!)のとおり、なかなかの好盤。 FAIR WARNING(UK)のようなダミ声Vocalで、"Stairway to heaven"風のイントロで始まり、待ってました!のツインリードが来ると思いきや、直前にドラムがずっこける(笑)"One by one"は名曲。 いまや、オランダというと、"V"のつくポップ系バンド(あるいは人)を代表とした軽めのサウンドが主流のようですが、かの地では、かつてJAGUARがずっと人気を保っていたように、NWOBHMに端を発するパワーメタル然とした血脈が受け継がれているようです。 そういえば、他にも、ヴァンデンバーグ、ヴェンジャンス、ヴォーテックス、ヴォールト、ヴォポス、ヴァンデイル(読み方不明)....なぜか"V"ばっかり。(笑)

難易度:A \4800


A Sultans Ransom / CLOVEN HOOF ('89)

君は、あの!CLOVEN HOOFがこんな時期にひっそりと(^^;)こんなアルバムをリリースしていたのを知っているか? 89年というとTOKYO BLADEあたりは、すっかりとヒヨリまくったアルバムを出していたころですが、このバンドはちゃんとあいも変わらぬイギリスならではのパワーメタルをやってくれています。 ジャケットに出演してもらったおね〜ちゃんをメンバー写真にも登場してもらっちゃう点もグレイト。 これもギャラの内だし(笑)。 ちなみに、ギター担当はオジーの実の弟です。(笑2) サウンドのほうも、このバンドの最高傑作とする人も多い誉れ高い1枚。特に、"Forgotten Heroes"は、出だしの2小節でガッツポーズでしょう。途中から加入したRuss Northは、いかにもイギリス的な朗々と歌うタイプの逸材。 ここで聴かれるのは、愛も涙も別れもある青春のブリティッシュパワーメタル。(意味不明 ^^;) まさに隠れた名盤。 MARSHALL LAWの1stあたりの路線が好きな人にも必聴かも。 『行け! 黒便夫婦!!』 と言っても、もういないかも。 (^^;;;;

難易度:B (CDのみのリリース?)


From Factory To History / STEEL AGAINST STEEL ('8?)

バンド名だけから判断すると、Mausoleumあたりのコテコテずっこけバンド(MAD AXEMANとか ^^;)を想像してしまいますが、このバンドはちゃんと理性があります。(笑) 渋いジャケットにもそれが表れています。 ダッチパワーメタルの伝統を守るバンドのおそらく唯一のミニアルバムで、なにより曲が良い。 パワーメタルといっても、音圧で押しまくるタイプではなく、合間合間に一陣のそよ風が吹き込む清涼タイプ。(意味不明 ^^;) 朗々と歌う低音ボーカルも良いし、特にEddo Polのリフ・ソロのセンスは、一ローカルバンドのレベルではない。 その後、メジャーバンドに(名前を英語読みにしたり、あるいはもうちょっとカッコイイ名前に変えたりして ^^;)参加して出世したのかも。 愛聴盤。

難易度:A \????


Spell Of Iron / TAROT ('86)

3rdアルバムの "To Live Forever"が話題になり、日本デビューもしているフィンランドのバンド。 これはまだキーボード不参加時の1stアルバムなので、その後の "ユニゾり多用のRAINBOWのコピーバンド"風な感じは皆無。 その分、ハモツインがおいしいし、この路線のほうが好きな人もきっと多いはず。 ジャケットもコレが一番。"Midwinter Nights"をはじめ曲も良し。 最近では、なんとなく考えオチっぽいアルバムを発表しているのが残念。 このバンドも、フィンランドのナショナルチャートに入ったことがあるらしいけど、果たしてどのくらい凄いことなのだろうか? (^^;;;;

日本盤CD(XERO Corp.)あり


Veterans Of The Fight / SILENT LISTENER ('8?)

ニューヨークのドローカルバンドの、おそらく唯一の自主制作12インチ。 どこからみても80年代なメンバー写真もウレシイですが、曲のほうも、1曲目に決めの1発!のタイトル曲を持ってくるところはさすが......ではあるものの後が続かないのもお約束ごと.....ではあるものの1曲で充分元が取れます。 (^^; サビの部分で、♪俺たちゃ、戦いのベテランだぁ、あぁベテランだ (-_-;; と連呼していますが、いったいどうしたというのでしょうか?(笑)おまけに、メタルバンドとしては意味不明なバンド名ではあります。

難易度:A \????


City Ad Mortis / DEFENDER ('87)

『オランダのBLIND GUARDIAN』こと(と言っても、お思い付きで言ったみただけ)JEWELの前身バンドとして知られるバンド。 このバンドも、とにもかくにもジャケットでしょう。はっきり言ってジャケットだけで元が取れます。 曲調は、時代的なものかスラッシュ風味もあるパワーメタルといった感じで、JEWEL結成に至る片鱗を感じさせてくれます。 んなことより、とにかくジャケット。 (^^;; ちなみに、JEWELというバンド、MEGADETHがカバーして、いまや曰く付きの、"These Boots"を、アルバム "Revolution In Heaven"の中でカバーしています。 これ、MEGADETHよりも良い出来なので、一聴の価値ありかも。 MEGADETHのように、1曲削って出し直すハメになったのかどうかは不明。 単に自然廃盤になっただけかも。(苦笑)

難易度:A \????


Next In Line / TROLOGY ('87)

続々METALUCIFERシリーズ。 オーストラリア出身のバンドのおそらく2nd。 こんなバンドが隠れていたとわ! STYXを力強くしたようなちょっとさわやか系のボーカルに、 極上のリフ、ソロもバッチリ。 途中ちょいと中だるみがありますが、出だしの2曲と、終わりの2曲はまさに傑作! ジャケットも、ちゃんとで完結したストーリーになっており文句なし! 手元のものはドイツプレスですが、オリジナルはオーストラリアプレスだそうな。 まさに隠れた名品! 素晴らしい1枚を無言のうちに紹介してくれた(^^;ニール田中氏に深謝したいと思います。 本人は、そんなこと思っちゃいないって? (笑) とりあえず良くできました。 ポン!

難易度:A ¥不明ですが、○×を質に入れても入手しましょう。


Self Titled / MEDIEVAL STEEL ('85)

テネシー出身のいわゆるEpic Metalバンド唯一の音源のミニアルバム。 名盤として広く知られています。 バンド名だけで合格。 とは言っても、名曲と言えるのは、タイトルソングだけ。 (^^; この1曲に大枚?はたくかどうかが問題。 あえて薦めはしませんが、例のReborn Classicシリーズ(ブートCD)にもラインナップされています。 くれぐれも、間違ってMEDIEVALというバンドのアルバムを買わないでください。 ヒドい目に会います。(笑)

難易度:B ¥4800


Give Dead Man Some Water / RIFF RAFF ('8)

STORMWITCHに続き、はえ有る同一バンド複数アルバム紹介!! だって好きなんだもん。 (^^; これは3rdアルバムにあたり、そのジャケットの情けなさは、KRATOSと良い勝負。 ジャケ裏のメンバーイラストもいいアジ出してます。 このアルバムからは、キーボードも隠し味程度に導入していますが、基本的には相変わらずのオヤジ度全開のパワーメタル。 リフが決まったときのカッコ良さは保証付きです。 ジャケットを見て笑ってすませちゃう人も、プロデュースがT.T.Oksalaと知ったら、ちょっとは気が変わるかも? (^^;; おそらく 1st, 2nd よりは、容易に入手できますので、このアルバムから買ってみるのも手でしょう。

難易度:C ¥2980


The Eye Of The Dawn / STONEFIELD ('87)

『スイスのPRETTY MAIDS』のおそらく唯一の音源の4曲入り12インチ。 浜健に似てるおにぃさんもいます。 (^^; えらく地味なジャケットですが、中身はなかなか。 むしろPRETTY MAIDSよりもKeyboardの出番は多いくらいで、ネオクラ風味もあります。Key.入りメタルが好きな人にはそれなりにお勧めです。

難易度:C ¥980


Out In The Wasteland / LEADER ('88)

アムステルダムあたりのパワーメタルバンドのおそらく唯一のアルバム。 88年ということもあって、随所にスラッシーなリフも登場しますが、基本的にはメロディを重視しています。 このバンドのエライところは若毛の痛みで突っ走りながらも、ちゃんと曲の構成を考えているところ。 アルバム全体としては充分に合格点を与えられます。 にしても、メンバーがやたらと若い! 右側のギターのにーちゃんなんか高校生かも。 (^^;; しかしながら、テクもしっかりしており、グリスを多用したおかずなんかもなかなかのセンス。 まさに荒野を切り開かんとするリーダーの後ろ姿に漢を感じるジャケットも秀逸です。 ダッチパワーメタルの系譜は、このバンドにもしっかりと受け継がれています。

難易度:B ¥1980


Maestro / HENDRICKSEN ('87)

元GENOCIDEのギタリストGary Hendricksenの自主制作ソロアルバム。 GENOCIDEとは言っても、当然日本のバンド(三重県?)ではなく、 (よせばいいのに)最近復活してしまったらしい(-_-;)New Renaissanceレーベルのバンドでもありません。 シンプルなロゴジャケットのGENOCIDEです。(知らんつ〜の ^^;) マエストロと呼ばれているあの御大ですら、自らそのように名乗るようなハズカシイ真似はしませんが、 このゲイリー君、自分でイバってアルバムタイトルにしちゃってるところがまさにグレイト。 (-_-;; さすが、マエストロ! あまりのフィンガリングの凄さに黄金の左から煙が.... (輪島じゃないっての ^^;)おまけに、ドラム以外はボーカルを含め、全部自分でバンバンしちゃってます。 とは言っても、特に早弾きがスゴイわけでも何でもなく、リフ先行のパワーメタルっぽいことをやっています。 A1の出来はなかなかですが、後が続かないところはマエストロらしくもありません。 (-_-;; ちなみに、音質は(昔の)NEATレベルとなっております。

難易度:A ¥1980


Metal King / (THE) ROGERS ('87)

ベルギーのトリオバンド。アルバムタイトルもエラそうですが、それ以上に凶劣なのが、 メンバーの源氏名とパート名。 まずは一見下さい。 なかなか強そうでしょ。(笑) RAVEN長男風、目立ちたがりに〜ちゃん、バイク乗り風と、メンバーの趣味もバラバラですが、 内容もどっちつかず。 (-_-;; Metal Kingへの道は、果てしなく遠いのである。 しかしながら、それなりに由緒ある『ベルジャンおっさんメタル』の伝統を受け継いでいないと言えないこともない内容ではあります。 なお、サンダーボーカルとライトニングボーカルはどう違うんだろう? なんて考えてもあまりためにはなりません。

難易度:B ¥980


Secrets / CARRIE ('87)

ドイツの、ちょケバね〜ちゃん2人を含むEarthshakerレーベルの6人組。 おそらくPRETTY MAIDS編成だと思われます。 曲は、結構まとまっていて確かにPRETTY MAIDSっぽい展開もあるのですが、 ね〜ちゃんの片割れがとるボーカルが、なんとも”普通”としか言いようがないほど普通。 (^^;; この点が解消されれば、このバンドはメジャーデビューも夢じゃなかったかも。 意味不明のジャケットもなかなか雰囲気モノです。

難易度:C ¥2980


Self Titled / CONSPIRACY ('82)

メリケンメタル創成期のバンド。 カリフォルニアのローカルトリオバンドのおそらく唯一の自主制作アルバム。 時代がら、その後のきらびやかなL.A.メタルっぽい雰囲気はまったくなく、NWOBHMというよりも70年代のブリティッシュロックに影響大といったサウンド。 ギターは、Tony Iomiそのまんまの音色であります。 いっぽうボーカルは、ごく普通(^^;)だし、妙にドロドロしたところもないのが、メリケンバンドらしいところか。 特に"In What You Feel"は傑出した出来で、この1曲だけでも名盤と言っちゃえるのであ〜る。 ラストにはライブも1曲収録。 以前紹介したCINTRONといい、 『シンプルなロゴだけジャケに隠れた名盤あり』(しかし、いくつ格言を作ったら気が済むんだか....^^;;)の図式に見事にはまったバンドである。 メリケンの懐の深さを知らされる1枚。

難易度:A ¥3980


The Warrior / STAINLESS STEEL ('8?)

ドイツにも同名のアルバムを1枚(結構名盤と言われてたりする)出したバンドがいましたが、これはベルギー出身らしいバンド。おそらく唯一のシングルではないかと思われます。A面が"The Warrior"、B面が"The Axe"と、ベタすぎるタイトル(笑)がウレシイですが、内容のほうもてごろな鈍臭さのNWOBHM派生型メタル。 Twin Axes(^^;)のからみもうれしいジャケットもなかなかです。 アルバムを出さなかったのかと思うと残念でもあり、反面シングルのみだからこそ愛しいのかもとも思えます。 (^^;

難易度:B ¥2980


Tschingo Bingo Live / BLIND PETITION ('86)

メタル(ハードロックを含む)不毛の地、オーストリアのバンド。おそらく唯一のアルバム。 しかもなんとライブ盤!! ツインリードを含む5人組です。 バイオによると(といっても英語じゃないので判読できるのはごく一部のみ ^^;)70年代初期から活動してシングルもポロポロと出していたようです。 ライブの雰囲気を伝える裏ジャケから伝わる雰囲気も良さげです。 中身の方は、シンプルなリフが中心でモロにB級NWOBHMバンドといった風情でこれも良し。特にボーカル氏はハイトーンシャウト系なのですが、なかなか骨のある逸材です。 『シンプルなロゴだけジャケに隠れた名盤あり』の格言は、このバンドの場合についてもあてはまります。 あ”この場合は正確に言うと、ロゴだけじゃないけど、まぁいっか。(笑)

難易度:A ¥不明



果たして現在、遺志を継ぐものはいないのか?

こっちもボチボチ.....

Reborn In Steel / SACRED STEEL ('97)

しかしまた、ややこしい名前のバンドが出て来たものであります。 しかも、いまどきこんなカッコしちゃって。 (^^; 志はなかなか高そうですが、よりによってボーカルが、いかにもOLに受け狙いで、『タッチぃ!』 とやっては大顰蹙を買っている、となりの部署の部長さん(仮定)』風に、前方からイッちゃっているのはまずい。 (-_-;; まぁ、OZみたいに頂上からくるよりはマシかも。 (^^; Rob Halfordのようになりたいのはミエミエだが、かなりヘナヘナで、気張ってハイトーンかますと、サカリのついたオス猫(-_-;;)のようになってしまいます。 一方、曲のほうは、なかなか本格的で、タイトル曲のほか、"Sword of King", "Metal Reigns Supreme"ほか、お約束のバンド名ソングもやってます。 歌詞も、Metal, Steel, Warrior の3単語で全体の50%を占め(笑)、その出現頻度は、おそらくMETALUCIFERに、負けるとも劣らないでしょう。 (^^; バックの実力はなかなかなので、とにかくこのバンドの浮沈は、セクハラ部長の精進にかかっていると言って過言ではないでしょう。 ドイツ盤はSPVのようですが、Metal Bladeからも出ています。

Angel Juice / DAMIEN ('95)

80年代から活躍(暗躍? ^^;)しているメリケンパワーメタルバンド、久しぶりのおそらく3rdアルバム。 あいかわらずのむさ苦しい容貌ではあるがこれはこれで心意気が伝わってくる。 このバンドの売りの1つは、Gr.担当(おそらくリーダー兼)のChuck Stohlが、Thanks ListにIommi, Schenker, Malmsteenを揃って挙げていること。 期待に違わず、とかく無機的になりがちなメリケンパワーメタルに、アコースティックギターやメロディアスなソロを添えたりして、一服の清涼剤としている。 曲もなかなか。 特に、ラストの"The Legend Of Trotis"では、欲求不満解消の様式美とさえ言えるインスト大爆発。 (^^; また、Vocalも、もう二歩で故Carl Albertにも肉薄可能な逸材で、この手のパワーメタルにもってこい。 VICIOUS RUMORSがいまひとつ吹っ切れず、METAL CHURCHも解散した今となっては、このDAMIENが、正統派メリケンパワーメタルの血脈を受け継ぐのかもしれません。(結構本気 ^^;) はっきり言って好きですこのバンド。 OMENとDAMIENが共演したらそれはそれでスゴイよなぁ。(苦笑)

Self Titled / VELVET VIPER ('91)

ex.ZED YAGOのスーパーパワフル女性ボーカル Jutta Weinholdを擁するドイツ産5人組。 ボーカルスタイルは、Leather(ex.CHASTAIN)のワイルドさと、赤尾かずえ(ex.TERRA ROSA)のこぶし(^^;)を併せ持ち、ハイトーンの切れも抜群。 まさに『女ロニージェイムズディオ』とは、実はこのJuttaのためのものなのである。脇を固めるツインリード部隊も実力伯仲で、 非常にドラマチック。 曲のテーマも実に古風で、所々に出てくるネオクラ路線のリードもいい味を出している。 "Milestone Of Rage", "HM rebels", "World Behind The World" などは名曲と呼んでいいであろう。 "Icebreaker"のサビが、なんとなくPat Benatarの"Heartbreaker"に似ているのは御愛敬。 (^^; なお、Addtional GuitaristとしてZeno Roth、Backing VocalでMichael Voss(CASANOVA etc.)が参加。 本アルバムは、近い将来必ず『隠れた名盤』として珍重されることは確実なので、入手可能なうちに保護しておいたほうが良いだろう。 なお、B!誌上では、78点という中途半端な得点(^^;のため、あまり注目を集めなかったかもしれないが、さすが、膨大なレビュー量を誇るCastle Of Pagan氏のサイト (しかし、みなさん、デザインのセンスいいよなぁ。とてもマネでけん。^^;)では、96点という高得点をマーク。 筆者も、『鋼鉄の掟(^^;』どおりにアタマに突っ走り系の曲が入ってたら、90点は固かったところ。 まさに、B!頼みの他力本願リスナーには発掘困難な、隠れた名盤というにふさわしい。 :-) その後、2ndアルバムを出すも、なんとなく消化不良だったのが残念。 ところで、このジャケットに見覚えがある人は多いとは思いますが、入道雲が、女王さま(^^;)のムキムキ護衛隊になってるの知ってました? (^^;;

Self Titled / MADD HUNTER ('97)

なぜか最近マタゾロ出てくる古臭系バンド。 あの!USメタルのカルトバンド、STEEL ASSASSIN!.....し、知らんぞ (-_-;; の元メンバーが結成したプロジェクトらしい。 どうやらメンバーは2人しかいないようですが、やる気はまんまん。 ヘタウマヘタ(東南東みたいなもんね ^^;)の極み的ボーカルに、古臭いオヤジリフが乗るパワーメタルスタイル。 なかでも、"Modern Times"は名曲と言えるでしょう。 他の曲も、とても現在のバンドとは思えない古臭さ。イモ臭いのが好きな人はきっといけます。 このウルトラ警備隊の制服を着ているメンバー(笑)が首謀者のようです。 STEEL ASSASSIN名義の音源のアーカイブCDもリリースされています。これも買わなくちゃだわ。

バンドのWeb Siteは、http://www.tiac.net/users/joegold/Madd_Hunter.htmlです。


Firing First / WYVERN ('94)

本邦初公開、”火竜”という名のトルコバンド! そこのおとーさん、変なこと考えないよーに。 そこらへんをウロウロしているうちにたどり着きました。 ブートCDメーカで同名の国内業者がいるようですが、当然無関係のようです。 まずジャケットで呼ばれ、バンドロゴも良さそうということで試聴。 をを! なんだこの『カッパドキアでケバブ食った後に、あやしいパイプをくゆらせながら聴くのにぴったりなサウンドは!』(=ありったけのトルコのボキャブラリ:笑)ということで、CDを送ってもらいました。実際にはCD-Rだったけど。 (^^; Special thanx to Berke and Orkun.....ってこんなところで書いても何もならんような気もするなぁ。 (^^; Vocalは、Brian Ross から『ひょえ〜』を取り除いて思いっきりやぼったくしたような感じ。 ギターは、Yngwieっぽいところもありますが、早弾きをGibsonでやっちゃいかんような気もする。 (^^; とにかく、曲にはフックがあり、"Bringer", "Trial By Fire"あたりは名曲たる輝きを持っています。 猛烈にやぼったいけど。 このバンドのもう1つの特徴は、”見てくれ”。 ドラマーの鼻ヒゲとあごヒゲがつながって一周している.......!! ではなくて、(^^; な、な、なーんと!ラーズウルリッヒ(わざとカタカナで書いている)が、お忍びでしかもパート違いでゲスト参加!!していること。
バンドのオフィシャルページは、ターキッシュメタルバンドのリンク集から辿れます。 WYVERNは音源もあります。 やぼったいけど。(そればっか:笑) ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争へ巻き込まれて命を落とした人々への鎮魂歌なんかもあったりして、考えされたりします。 しかし、どこの国にもメタルバンドっているもんだよなぁ。 痛そうなのが多いけど。 (^^;

In Danger / DOUBLE DIAMOND ('9?)

制作年月が一切書かれていませんが、おそらく最近のベルギー出身のツインリード5人組(当然!)バンド。 この路線のジャケットで、イタリアあたりの出身だったらもう絶対パスするところですが、ベルギーだから買い。(まったく意味不明 ^^;) レーベル名もなく、CD番号が、DD001(笑)なので、間違いなく自主制作でしょう。 ひとことでいえば、パワーメタルですが、ベルギーということで、それほどジャーマン臭もしないところが良し。 Vocalは、横丁の保安官という感じで焦りますが、これが見てくれに似合わずうれしい誤算の、下から上まで結構力強い掘り出しモノ。 Guitaristは、片方はZZ TOPしてますし、もう一人は、OBSESSIONのマネしてます。 (^^;;
ラストに、ボーナストラックを収録していますが、曲名もなし。 う〜んと、思って良く聴いたら、曲の最初で、『ボーナストラック!』と叫んでいます。 どうやら、"Bonus Track"という曲名のようです。(笑)
にしても、NIGHT RANGERの新譜が出たのか? と勘違いされた人はご愁傷さま。 :-p


Self Titled / ANGELO PERLEPES MYSTERY ('91)

今後続々と登場予定の、『METALUCIFERの壁面ジャケ自慢シリーズ』に登場の1枚。 通称、『ギリシャのRATA BLANCA』 (-_-;; 1曲目の"Do Me Love"から、好き好き弾きまくり大爆発! いやぁ、ギリシャにもいたんですね〜。 ギタリストの名前+その他ひゃっぱひとからげ(笑)なバンド名からしてイカニモ。 しかし、これが良い。 (^^; 仕上げには、"Angelo's Capriccio"(奇想曲)と来たもんだ!(笑) とりあえずその路線好きにはマストかも? アナログのみのリリース?


Kingdom Of The Kings / CRUSH ('9?)

続METALUCIFERシリーズ。 これもギリシャ出身。 やはりギリシャは深い。 80年代から活動しており、やっとのことでアルバムを出したらしい苦労人バンド。 いわゆる”様式美”路線を標榜しており、バックはそれなりの技術を持っているようです。 ユニーク(というより問題児と言ったほうが正確か? ^^;)なのがボーカルで、例えるならば『調子っぱずれの宮史郎』。 (わからん? ^^;) オゴソカなイントロに続いての一声で、たいがいの人は椅子から転げ落ちること必定なので要注意。 しかし、曲のほうはなかなかで、"Back to back"(PRETTY MAIDS)系の曲もあり、(あくまで”系”ですよ ^^;)ジャケットも満点。 むむむ、良く見たら、ボーカルは、昔近所に住んでいたガキ大将の熊田君(実名)じゃないですか! いつもまにか引越しちゃったと思ったら、ギリシャに渡っていたとは!! ありゃりゃ、いったいどうしたことでしょう。 なんとドラムは、○×工場製造課の鈴木課長!! あの節は、とんでもないバグを出して大変ご迷惑をおかけいたしました。 ここに謹んでお詫び申し上げます。(意味不明) これもアナログのみのリリース(らしい)

果たしてパート3はあるのかっ? (^^;

Going Home