このページはこの HP を運営していて感じたこと、Red Sox のことなどその時書きたいなと思ったことを不定期に書いて行く Column です。matsudy が気が向けば書くということなのであまり期待しない下さい。 "Upcoming Sox Dynasty" というTitle はただそうなればいいなと思ってつけました。


Upcoming Sox Dynasty(1/27/98-2/28/99)
Upcoming Sox Dynasty(3/8/98-4/23/99)


Best Pitching Prospect(6/27/99 Update)

 大家投手が Boston の Best Pitching Prospect であると GM が発言している。現在 AAA に昇格している大家選手だが、AA で 8-0, AA で 2-0 と 10 勝して負けなしの成績を残している。日本のマスコミは日本人の活躍に過剰反応しがちなのでできるだけ冷静に見ていこうと思っている。
 しかし、この冷静さが逆に大家投手を自分の中で過小評価してしまうのではないかと思うようになった。 AA を 8 勝 0 敗。Season 途中に AAA に昇格して 2 連勝。これまで 10 勝 0 敗。この成績はすごい。Cho, Rose, Pena が Boston に昇格して活躍している今、他の Minor の P と比較しても大家選手が Boston の Best Pitching Prospect であることは明確である。それを素直に理解して大家投手をこれから応援していきたい。



1B Morgan Burkhardt(Switch hitter)(6/27/99 Update)

 Cleveland の Minor Leaguer 3B Russell Branyan などが Minor で 40 HR とか打ったりしている記事を読んで、そういう選手がうちの Minor System にいたら楽しいだろうなぁといつも思っていた。つい先日 Baseball Weekly で Minor の Stats を見て驚いた。今の時期(6 月末)で 20 HR も打っている選手がいる。.350, 60 RBI を超えている。SaraSox(A, Sarasota Red Sox) の 1B Morgan Burkhardt という選手だった。今まで聞いたこともない名前。すぐに過去 3 年間の Sox Draftee を見てみる。名前がない。昨年の BoSox Minor の試合にもでていない。FA で来たか、Trade で獲得した選手かと思い Red Sox HP の Daily Annoucement を見てみたが、載っていない。どんな選手なんだろうかと不思議に思っていた。
 昨日たまたま友人宅から彼に貸していた Baseball America 1998 Oct. 12-25 号がでてきた。何気なくパラパラめくっていたら、気になる名前がでてきた。1B Morgan Burkhardt。 彼だった。しかし、その記事は Independent League に関する記事だった。そう、彼は Independent League(Frontier) に 1998 年は在籍していたのである。280 At Bat で .404, 36 HR, 98 RBI。Frontier League の Triple Crown。.861 Slugging %, .557 On Base %, 85 Walks。 そして Baseball America で Independent League Player of the Year に輝いていた。通常 MLB で一年間毎日出場する選手では 500-600 At Bat はある。280 At Bat でこれだけの数字を残せるのはすばらしいと思う。.992 Fielding % と守備も悪くない。
 これだけの選手にどこの球団からも声が今までかからなかったようだ。Baseball America の記事には 5-10(178 cm), 215 lb.(98 kg) の体が小さすぎるからだと書いてある。彼は Crowder(Mo.) Junior College を卒業後、Southern Texas State に編入、4 年次には Central Missouri State に転入し 1994 年に卒業している。Draft に 1 度もされずに Coach として一年残り 1995 年には Frontier League の Richmond Rooters の Tryout に合格して 4 年 Frontier League で Play した。4 回 All-Star Team に選ばれ、3 年連続 League MVP に選ばれている。しかし、どの MLB の球団も興味を示さなかったらしい。Burkhardt 本人は MLB の Scout に関する話について "Not a word" とこたえているし、"I'd like to play a full season somewhere. hopefully in Taiwan." と言っている。彼は今年 27 才でもう Frontier League の年齢制限があるために 1999 年の Season は働けないので Colombia での Winter League に参加してなんとか National Association の球団と契約したい方向で考えていると書いてあった。
 Baseball America の HP では毎日 Minor の Stats が更新される。ちょっと今の彼の Stats を見てみようと思って行ってみると、彼の名前が SaraSox にはなかった。つい 1 週間前にはあったのに不思議だなと思った。考えられることは AA Trenton に昇格したのではないかということだった。彼の名前がそこにはあった。DH としての登録されていた。早速 Trenton の Official HP を見ることにした。6/21 の Press Release には彼が昇格したことが書いてあった。SaraSox では 68 試合に出場して .363, 23 HR, 67 RBI, .718 Slugging % で 1B として 4 Error だったと書いてあった。昨年 Off に FA で契約したとも書いてあった。
 彼の年、27 才を考えると残された時間はあまりない。できるだけ早く結果を出して上に上がらなければいけない。とりあえず A レベルは彼のいるところではないことだけは分かった。AA, AAA でも同じ様な成績を残せば Boston 昇格も夢物語ではないだろう。Burkhardt は今年初めて MLB の傘下の球団で Full Season を戦っている。彼の待ち望んだ Chance をしっかり生かしているように思える。どこまで彼がやれるのかを今年は見ていきたいと思う。

 Baseball America の同じ号の AAA の所を見ていたら見慣れた名前が目に付いた。Triple AAA Player Of The Year:Drian Daubach。Florida Marlins AAA で .316, 45 Double, 35 HR, 124 RBI という記録がでていた。これだけ打っても彼は Marlins からは契約の話はなく日本行きがほぼ決まっていたが BoSox の Camp に招待されて今では 3 番を打っている。9 年の Minor 生活の後に花開いた Daubach もすごいが、Morgan Burkhardt はもっと数奇な人生を送っているようだ。



SB(6/27/99 Update)

 現時点(6/26/99)で BoSox の中での盗塁王は予想通り Jose Offerman である。

Offerman:12 SB(7 Caught Stealing)
Nomar:10 SB(2 CS)
Lewis:8 SB(4 CS)

 Offerman の方が足は速いと思うし、技術はあると思う。しかし Nomar と 2 つしか変わらないのは問題かもしれない。もう少し差があってもいいような気がする。Nomar の On Base Parcentage が .407, Offerman が .372。打席に立つ回数は Offerman の方が多いためにほぼ同じくらいの回数で 1 塁にいると考えてもいいかもしれない。Nixon や Lewis の後を打つ Offerman の方が 2 塁に誰もいない状態で 1 塁にいく可能性が高いと思う。Offerman に走るなというサインがでているとは考えくい。これはやはり次の打者が右か左の要因が効いてきているような気がする。2 番の Valentin は右打ち、Nomar の後を打つ O'Leary は左打ち、Lewis の後を打つNixon は左だ。やはり左打者が打席にいるときは C は見にくいし投げにくい。盗塁はしやすいはずだ。調子を落としてきた Offerman だけれどもできるだけ足を使った攻撃をして欲しい。そのために FA でとって来たのだから。

 盗塁をするときは打席には Mo がいて欲しい。いつも C が 1B を見づらそうにしていたのを思い出す。ふと Mo がいないことが残念に思えた。



タッチその後(6/27/99 Update)

 昨年末にアニメ「タッチ」の卒業後を描いた2時間スペシャルが放映された。そのビデオが最近手に入ったので見てみることにした。朝倉南の発言にちょっとむかついたのはいいとして、一番最後に上杉達也がアメリカで Tryout を受けようとするシーンがでてきた。受け付けで座っている男の胸には Red Sox の文字があった。そう Boston Red Sox の Tryout をこれから受けるという設定になっていた。
 2 年前Gulf Coast Red Sox(Rookie)にいる川畑健一郎外野手と契約したという News があったために Boston Red Sox が選ばれたのだろう。実際 Red Sox は極東のスカウトに力を注いでいる。今は日本よりもどちらかというと韓国の選手と契約する数が多い。しかし、才能があると見込めば充分契約はしてくるはずだ。それが GM Dan Duquette だからだ。

 丁度今は Draft が終わり、それに漏れた人たちを対象に Tryout が行われる時期だ。 16-25 才までの年齢制限がある。

 今年の BoSox の Tryout は以下の通り。
6/23 -Kansas Newman College, Wichita, KS
6/26 -Connors State College, Warner, OK
6/28 -Mansfield Complex, Bangor, ME
6/29 -Waterfront Park, Trenton, NJ
6/30 -McCoy Stadium, Pawtucket, RI
6/30 -Metamora High School, Metamora, IL
7/7 -Szot Park, Chicopee, MA
8/4 -Le Lacheur Park, Lowell, MA

 上杉達也は卒業後2年たっているので 20 才。高校3年次には甲子園優勝投手。肩を痛めてなければ Draft #1 になっていたぐらいの才能はある。2 年のブランクがあるとしても投手であればそれほど大きなマイナスにはならない。Tryout で合格する可能性は充分ある。Rookie, Low A, High A, AA, AAA に各一年かかって Boston に昇格するのは 25 才の 9 月(Roster 拡大後)というのが一般的かもしれない。もちろん成績が良ければ Season 途中でもA から AA, AA から AAA に昇格はある。Low A を飛ばすことも考えられる。最短で 2 年以内というのも考えられる。
 などとくだらない妄想にふけってみた。



Cutter(6/27/99 Update)

 2 Seamer の一種で最後の最後で横滑りする球。Slider 程変化は大きくない。RHP が左打者によく使う球。右手から放たれた球が左打者が Fastball だと思って振った Bat の直前で内側に食い込む(Cutting In)ことから Cutting Fatstball 通称Cutter と呼ばれている。 Fastball のため球速と威力が Slider よりある。真にあたったと思った球が Ball 1-2 個分内側(左打者の場合)に当たるのでぼてぼての Grounder になる。Bat が根本からおれることもよくある。一番効果的なのは左打者の手元に投げることだ。
 AL では NL に比べて左打者の割合が多いために RHP にとっては重要な球になる。Pedro が最近になってCutter を覚えて投球の幅が広がった。Pedro の 88 mph の Cutter が Bat の根本にあたるとやはり折れると思う。



Baseball Cap(6/27/99 Update)

 昔から New York Yanks の Ball Cap をかぶっている人を見かけるたびに嫌な思いをしていた。実際どれくらいの割合の人が NYY Cap をかぶっているのだろうと思っていた。自分の職業柄実際に自分で調べてみないと気が済まないので昨年の 11 月から MLB Team の Cap をかぶっている人を見つけるたびにチェックをしていた。結果(100 人)を下に示す。

AL East
NYY:30
Boston:6
Baltimore:3
Toronto:1
Tampa Bay:1

AL Central
ChiSox:7
Cleveland:5
Detroit:4
Kansas City:2
Minnesota:0

AL West
Texas:10
Seattle:4
Anaheim:2
Oakland:0

NL East
Montreal:1
Atlanta:11
NYM:0
Philadelphia:0
Florida:0

NL Central
St.Louis:4
Houston:2
Chicago:2
Pittsburg:1
Cincinati:0
Milwaukee:0

NL West
Colorado:2
SF:1
LA:1
SD:0
Arizona:0

 Stillwater, OK という大学の町。4万人のうち学生が2万人。Arlignton, Texas(Rangers の本拠地) まで車で4時間、KC まで車で5時間。Tex の AAA Oklahoma まで車で1時間、AA Tulsa までも1時間。KC の AA Wichita まで車で 2 時間。Tex、KC の参下にある町での結果である。

 NYY はやっぱり強かった。30 人。これはどうしようもない。NYY にはお金が入り宣伝になる。いい循環になっている。
 Atlanta 11 人は最近の強さを反映してると思う。
 Texas 10 人は地元の力だろう。
 ChiSox の 7 人 はやはりファッションのなせるワザだと思う。
 そして BoSox は 6 %。Oklahoma の田舎町で Boston の帽子かぶるのはやはり気合いが入っている Fan だろう。この町で Boston の帽子を見るたびに嬉しくなる。


Pedro's 30th Win?(6/26/99 Update)

60 HR for Canseco:43.8%
30 Win for Pedro:30.1%
100 SB for Roger Cedeno:19.3%
.400 for Tony Fenrnandez: 6.7%
Total Votes:29,236

 これが ESPN.com の 6/23 の Vote だった。
 これから Season 終了まで Pedro には 18 回の先発(All Star は除く)しか残っていなくて現在 13 勝 2 敗。全部勝ったとして 31 勝。2 ND(No Decision)でも 30 勝は行かない。確かに今の勝率で行けば 30 勝は夢ではない。しかし、ちょっと現実離れしている。

 30%以上の人が Pedro の 30 th Win の可能性を指示している。というよりも見てみたいと思っているのだろう。僕も見てみたい。5-man Rotation で Closer 制がしかっかりしている今、一年で 33-35 回の先発しかない。Boston の場合はできるだけきっちり 5 人でまわし、中 5 日にできるなら投手陣を休ませる方針で特に Pedro に疲れを蓄積しないようにしているために 33 回となるはずだ。それで 30 勝ができるのならそれは異常としかいいようがない。今年の Pedro はすごい。それだけに 30 勝を見てみたい気がする。


Boston's Pitching Staff(6/26/99 Update)

 現在 AAA で活躍中の大家投手の記事を日本の新聞のHPでも見かけるようになった。そこには Boston の Pitching Staff は貧弱なために All Star あけに昇格するのではないかと書いていた。確かに Saberhagen は DL 入りしてた。Closer Gordon は 8 月まで DL で Wakefield は Rotation から抜けて Bullpen にいった。Rapp は Walk が多いし、Rotation からはずれた。しかし、AL No.1 Team ERA BoSox 投手陣を貧弱というのはひどすぎる。

6/25/99 の時点で
Team ERA: 3.93 (AL 1 位, 2 位は NYY の 4.26)
Shout out: 7 (AL 1 位, 2 位は Bal & Tor の 5)
Save: 25 (AL 2 位, 1 位は Tex の 27)
*Hits Allowed: 610 (AL 2 位, 1 位は NYY の 599)
*Runs Allowed: 298 (AL 1 位, 2 位は NYY の 327)
*Earned Runs Allowed: 282 (AL 1 位, 2 位は NYY の 297)
*HRs Allowed: 67 (AL 2 位, 1 位は NYY の 63)
*Walks: 232 (AL 2 位, 1 位は Texas の 222)
Strike Out: 507 (AL 1 位, 2 位は TB の 484)
*Hitting Batters: 26 (AL 6 位, 1 位は Minn の 14)
*Wild pitches:11 (AL 1 位, 2 位は Det の 20)
*Balks Allowed: 0 (AL 1 位, 同じく1 位は Cle の 0)
*Opposion Batting Average: .248(AL 2 位, 1 位は NYY の .247)

*のついている Stats が数字が小さいほどいい。

 Rotation は Pedro(13-2, ERA 2.10), Saberhagen(3-2, 2.36), Rose(4-0, 1.80),Cho(2-0, 3.50), Portugal(4-6, 5.17)。 これに Rapp(2-5, 5.26)、Pena(2-0, 0.69, 現 DL)が何かあったときには Rotation 入りできる。そして Ramon が7 月末には復帰する予定だ。
 Bullpen には Lowe(0-2, 4S, 3.66), Wasdin(7-0, 1S, 3.45), Cormier(1-0, 4.70), Guthrie(0-1, 2S, 5.79), Wolcott(0-0, 3.00)がいる。Closer としては Wakefield(3-6, 7S, 4.86) がいて完璧ではないが悪くはない。

 今、大家投手は先発として投げている。All Star 後に Rotation の枠が開くとは思えない。Boston に昇格させて Bullpen で行くなら AAA で中 4 日で投げた方が彼のためだと思うし GM もそうすると思う。AAA の Season が終わり 9/1 で Roster が拡大してからでも昇格は遅くないはずだ。昨年の Cho の早期昇格で懲りていると思えるからだ 。
 そんなに急がせなくてもいいと思う。今は AAA で Inning をたくさん投げることが彼には必要だと思う。



Crowded Rotation(6/26/99 Update)

 Pedro, Saberhagen, Rose, Cho , Portugal が現在の Rotation だ。もし 7 月末に Ramon が復帰したら 1)Pedro, 2)Ramon, 3)Sabes, 4)Rose, 5)Cho となるだろう。
 そのころには Pena が DL から復帰しているはずだ。彼と Bullpen で 6-man Rotation が組める。1)Wakefield, 2)Pena, 3)Portugal, 4)Rapp, 5)Lowe, 6)Wasdin。Wolcott も先発は可能だ。多分今の守備を考えると 5 割はこの Rotation で勝てると思う。もし Gordon が元気なら、彼も先発できる。他の Team はうらやましいと思う。どこも P が足らなくて困っているはずだから。



Nickname(5/6/99 Update)

Pedro:RHP Pedro Martinez
Sabes:RHP Bret Saberhagen
Wake:RHP Tim Wakefield
Flash:RHP Tom Gordon
Hattie:C Scott Hatteberg
Val:3B John Valentin
Nomar, Nomie:SS Nomar Garciaparra
Stanno:DH/1B Mike Stanley
Lou:UT Lou Merloni
Jimy:Manager Jimy Williams

 代表的なのは上に挙げたものです。これらは新聞、コメントでよく見たり聞いたりしたものです。First Name でも完全に新聞等で市民権を得ています。「Boston の Martinez 」って言われてもそれがすぐ Pedro とは結びつかないです。Pedro は Pedro ですし、Nomar は Nomar です。他の人は First Name で呼ばれたり、Family Name で呼ばれたりしてます。


Setupper に求められるもの(5/3/99 Update)

 Bullpen が壊滅するといろいろな弊害が出てくる。Starter への「押さえなくちゃいけない」というPressure や打線にかかる「得点をできるだけとっておかないといけない」というPressure などである。Closer は今回考えないで、Setupper に求められるものについて述べる。

 通常 P 11人の場合は 6 人が Bullpen に入ることになる。Closer を除外すると 5 人となる。このうち 1 人は Starter が早々と KO された場合の Long Reliever となる。もう1人は One Point LHP となる。この 2 人を除くと 3 人となる。この 3 人がSetupper と呼ばれる人達である。

Boston の開幕時の Bullpen で考えると以下の様になる。

Long Reliever:RHP Gross

One Point LHP:LHP Cormier

Setupper:
RHP Lowe
RHP Corsi
LHP Guthrie

 (Guthrie)-Corsi-Gordon、(Guthrie)-Lowe-Gordon が勝ちパターンとなる。そのために狭義の Setupper として考えられるのは Corsi と Lowe である。彼ら 2 人に必要なものとはなんだろうか?

 その条件とは
1)肩をつくるのが早いこと。
2)連投に耐えられる腕を持つこと(Rubber Arm という)。
3)左打ちの選手に強い。
4)落ちる球を持っている。

 1)2)は当たり前と言われるかもしれない。しかし選手によってはそれができない人がいる。1998 年 RHP Pete Shourek は Boston に移籍した時に Setupper として働くか、5th Starter として働くか扱いに困ったことがあった。結局は 1 Inning 以上肩をつくるのに時間がかかり、連投に耐えられないため(肩の手術をしていた)結局 5 th Starter に落ちついた。Lowe は No.3-5 Starter として充分働ける。だからStarter として通用しないから Setupper しかできないという考え方は通用しない。Corsi, Guthrie は勿論無理だが。

 3)は AL では特に重要だ。左打ちの選手が多い AL ではいつも One Point LHP を出すことはできない。たった 1 人しか One Point LHP は使えないからだ。ここぞというときにとっておかなくてはいけない。たとえ RHP でも左打ちの選手には強くなくてはならない。LHP Guthrie は当然だが、RHP Corsi と RHP Lowe ともに左打ちの選手には強い。Corsi は LHP より左打ちを押さえることができる。そういう選手はものすごく貴重だ。

 4)これは非常に重要だ。Pitch Count が Inning の終わりでくることはあるが、7 回, 8 回になって打たれて Starter が降板することが多い。このとき重要になってくるのが Double Play に取れる球をもっているかどうかである。Corsi の Palm Ball、Lowe の Sinker がそれにあたる。Ball の上を叩いて Grounder を打ってくれれば Double Play で切り抜けられる。三振をいつでも取れる P は Setupper ではなく Closer になっているはず。Closer になれる P が Setupper をしている場合も見かけるが、それはそれほど多くはない。

 Setupper は誰もがなれるわけではない。勝ち試合にもしくは同点の時に出てきてCloserにしっかり繋げなければいけない。NYY が 5th Starter に Mendoza か Irabu かで結局 Mendoza となった。Mendoza が Bullpen にいた方が NYY は強いはずだった。Sinker を中心に投げる Mendoza は Setupper だが、Irabu は Long Reliever の方に向いているからだ。人それぞれ特徴があり、向いている役割がある。
 ただ Inning を投げるだけならそれほど困らない、しかし同点や勝ち試合でそれを維持して Closer に繋げるのは大変な仕事だ。それだけに Major では Setupper の評価は比較的高い。


Heathcliff Slocumb を想う(5/1/99 Update)

Heathcliff Slocumb 解雇。
 Baltimore は彼を諦めた。もうちょっと辛抱してくれたら復活の可能性など全くなったのにと思うと残念である。Baltimore はさすがに 4/29/99 の試合で決めたようだ。一回に 7 点とられた彼の試合で。

 KC 戦、5-8 で迎えた 9 回。ここをきっちり押さえれば反撃の可能性がないことはない。

そこで Slocumb 登場。
まずは Randa を K。
Damon が Single & Steal、 Sutton が Walk、Dye が Walk で満塁。Pose が Single で2失点。 Sanchez が Single で 3 点目。Spehr 3 Run HR で 6 点目。
Beltran を K。
Febles HR で7点目。
Randa Single。
Damon Pop Fly。
6 H, 7R(7ER), 2 Walk。

 まあ彼にはたまにあることでしょう。そんなに珍しくもない。そんなに目くじらたてなくてもいいでしょう。僕はそう思った。
 本人は冷静なコメントをしてました。"I felt like I had a bad game (Thursday) night, other than that I thought I was throwing fine. It's definitely a surprise to me." だそうだ。さすがに解雇されたのは驚いたようだが、別にちょっと打たれたかなって感じのコメント。

 そりゃ、ERA は 12.46 とひどいよ。10試合(8 1/3 IP)に登板して15 H, 12 R(12 ER), 2 HR, 9 BB, 1 WP だよ。でも 12 K。そりゃたまには試合ぶちこわすよ。 でもそれを承知で契約したんじゃないのかと思う。
春先は調子悪いのだからもっと監督も GM も寛容になってくれなくちゃ困る。あのふてぶてしさが他の球団でも見れることを祈りたい。8 月、9 月はいい仕事をするのだが、春はダメだ。

 今はどこかに拾われて欲しいと願うだけである。
 がんばれ Slocumb。僕はできるだけ長くあなたを見ていたい。