文学雑誌 「メランジュ」 web日本語版 英語ページトップ | 日本語ページトップ

「メランジュ」,地元紙「ガーディアン」に紹介される

2002年4月,ニュージーランドの首都ウェリントンでジャーナリズムを専攻している大学生,ビーバン・ハーリー君からの依頼を受け,メンバーからたかみねあかりとShrr Tzyy(シー・ツー)が彼とのインタビューに応じました(取材時他のメンバーは現地不在)。その1か月後に5人全員での写真も撮影され,現在住んでいるパーマストン・ノース付近で読まれている新聞「ガーディアン」誌にそのインタビューが掲載されました。


ガーディアン 2002年5月16日

国際色溢れる文学 ──最新刊を眺める文学グループ「The 8th Continent」(=「8番目の大陸」の意)のメンバーたち。(左後方から時計回りに)衣通香・パークス(日本出身),夫ダニエル・パークス(ニュージーランド南島オーマル町),Shyr Tzyy(シー・ツー,台湾),蟹江恵貢観(日本),山本絵美里(日本)。撮影:Guardian M-0


文学は言葉の壁を越えて

ビーバン・ハーリー

英語で文章を書くことは,それが自分の母国語である場合でも充分大変なものだ。

パーマストン・ノースの若い作家たちのグループ,The 8th Continent(=「8番目の大陸」)にとって,それは更に大変なことである。

日本,台湾,ニュージーランド出身者で創立されたグループの殆どのメンバーにとって,英語は第2言語である。

しかし,それにも関わらず彼らは文学雑誌「メランジュ」(フランス語で「寄せ集め,ごちゃ混ぜ」の意)で作品を書き,編集・発行している。

メンバーの1人でインターナショナル・パシフィック大学で環境学を勉強しているたかみねあかりは,パーマストン・ノースに住む人たちと交流を持つには雑誌という形で自分たちの芸術を発表するのが1番の方法だと考えたからだと説明する。

「英語は私たちの母国語ではありませんが,私たちは自分自身を英語で表現したかったのです──なぜなら私たちは英語が話されている国に住んでいるからです。」

「メランジュ」は詩,エッセイ,メンバー間で書き継ぐリレー小説を掲載し,異文化交流を推進している。最新号には中国語とそれを学ぶ様々な人々の体験談を特集した言語コーナーもある。

マッセイ大学でコンピュータ・サイエンスを学ぶShrr Tzyy(シー・ツー)は台湾での高校時代に雑誌制作の経験を持つ。彼はまだ勉強中に過ぎない言葉で文章を書くのは難しいと語る。

「まず初めに中国語で書いてから英語に訳しますが,(中国語と英語では)意味が必ずしも同じではないこともあります。」

最新号の編集者からの言葉にはこれからの「メランジュ」に作品を寄せるゲスト・ライターへの参加を呼びかけている。

ただし衣通香・パークス(旧姓山崎)は「芸術のための芸術」を強調し,ショックを与えるための芸術には惹かれないと語る。

彼女は言う:「私がThe 8th Continentを立ち上げた当初の動機は,言葉で「簡潔な芸術」を表現することができると知って貰うためでした。ですから私たちは人に不快感を与えたり,不適切なテーマや語句を含む作品は受け付けていません。 なぜならそういった作品は私たちの心を動かさないからです。」

1年前の誕生からThe 8th Continentは通算4号を出版し,昨年末にメンバーの2人が結婚したこともあり,現在は筆を休めている。

この雑誌は市立図書館で通常手に入り,インターネット上でもwww.oocities.org/melange8cからアクセス可能。

(日本語訳:蟹江 恵貢観)

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