アメリカ留学日記
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7月31日 要注意
今日は、お金にまつわることの多い日だった。大学の本屋で買い物をして支払いを済ませた
ところ、何か高いな、と感じてレシートをよく見たら、値札の金額より多く払っていることが
分かった。その旨話し、差額を返還してもらって、事なきを得た。

その後、再度本屋で買わなくてはいけないものを思い出し、何品か買ったところ、また、何か
高いと感じレシートを確認したら、同じように多く支払っていた。これも返還してもらったが、
1日に二度もこんなことが起こるなんで、本当に注意しないと。金額が小さければまだいい
けど、大きくなったらマジでやばいので。それにしても、店員のセリフは、「レシートを取って
おいて良かったわね」。っておい、他人事かよ、お前が間違えたんだよ、なんて、さまーずの
ようにつっこみたくなるほど問題意識がなかったな。これがアメリカのカルチャーなのかな。
いずれにせよ、今後はちゃんとレシートをチェックするようにしよう。

夕方、大学からアパートに帰る途中、ちょっと一服していこうと思い、ベンチに座ってタバコを
吸っていたら目の前に$1札が落ちていた。とりあえず、遠慮なくちょうだいしておいたが、
何とも、お金に始まりお金に終わった日だった。

7月28日 予習
今日は一日中外出せず、導入授業のための予習に明け暮れた。News Reporting and Writingという、テキストを読んでいるのだが、何とか今日中に読み終わらせて、明日から、
再度読み込んでおきたいと思っている。英語力で劣っているのだから、何とかそれを補える
よう努力しないと。

夕方になって、今日初めて外へ出て、現在行っている唯一のエクササイズである、バット
スイングをした。単調で、決して楽しくはないが、汗をかくとやはり気持ちがいい。で、シャ
ワーを浴びた後、今、日記を書いているのだが、夕食を取ったら、また勉強。

明日は、いつものように、2、3時頃まで勉強してから、食料品の買出しに出かけよう。現在の
生活では、自分で料理した夕食を取ることが、唯一の楽しみだから…。


7月26日 やったー
今日、大学のLANにアクセスするためのモデムを設置してもらい、家でネットにアクセスで
きるようになった。便利、便利。で、大学のホームページを見ていたら、学生のサイトへの
リンク集があったので、日本人がいないか調べてみた。一人発見!とりあえずメールしてみ
たところ、すぐにメールを返信してくれ、ちょうど今夜パーティーがあるとのことで、誘ってもら
えた。やったー、ついにColumbiaで初めて日本人ゲット!!昨日の落ち込みを神様が見てい
たかのようだ。

というわけでパーティーに参加し、何人かの日本人の留学生と知り合いになることができた。
少しほっとした。何より、人と話ができたということが、本当に嬉しかった。やっぱり、人間は
一人では生きていけない。特に私のように、人とコミュニケーションを取ることが大好きな
人間には、孤独はひどく辛いものだ。パーティーに誘ってくれたIさん、私と話をしてくれた
日本人留学生の皆さん、本当にありがとう。



7月25日 孤独
今日ようやく銀行口座を開いた。UMB BANKという、大学の本屋があるビルの中に支店がある銀行だ。School of Journalismに近いので、現金引出しにも困らないだろう。あれ、てっきり、University of Missouri-Columbia BANK(UMC BANK)という名前の、大学が運営する銀行だと思い込んでいたけど、UMB BANKか…。大学と関係あるのかな?全く、相変わらず間抜けだな。

ここ最近は、午前中から2時頃まで大学で勉強して、その後買い物に行く、という生活パター
ンになっている。まだ夏休みの期間のせいか、大学にも、それほど多くの学生はいない。
8月5日にならないとクラスが始まらないので、なかなか友達をつくる機会がない。色々な
場所に出没しているので、英語を話す機会は結構あるが、親しい友達を持つ機会に恵まれ
ず、おしゃべりな私としては、ちょっと寂しい…。結果として、日本やそれ以外の国の友達に
電話をかけたりして自分を励ましてきたが、Columbiaに来て約10日。だんだん寂しさが増し
てきた。まあ、授業が始まれば、そんなこと考えている余裕もなくなるんだろうけど、誰かと
コミュニケーションを取りたいと強く感じている。ちょっとブルー入ってます。


7月24日 バスでお買い物
現在のところ車がないので、今日はバスに乗ってみた。50セントでWAL-MARTなどがあるショッピングセンターと、それとは逆の方向にあるショッピングモールに行く
ことができる。ほぼ時間どおりにバスが来て安心した。北アイルランドでは、最低10分くらい
待つのは当たり前だったので、あまり期待していなかったが、思いがけずに時間どおりで、
何か得した気分だ。

そのバスに乗ってショッピングモールに行った。夏服をあまり持ってこなかったので、ポロ
とかカルバンクラインで服を見たいなと思って大学で尋ねてみたところ、ショッピングモール
に行けば見られるとのことだったので、楽しみにしながら出かけた。紳士服の店はかなり少
なくて、かつポロショップみたいなものはなく、店の中にちょっとだけ、いわゆるブランド品が
あるだけだった。色々見てまわったが、結局、自分の趣味に合うのものは見つけられなかっ
た。ちょっと残念。やっぱりBelfastやDublinは大きな街だったんだな、と今ごろ実感。ブランド
物があったもの。

男性服とは対照的に、女性服の店は大量にあった。どこの国でも、女性の購買欲求が旺盛
だということは変わらないようだ。スポーツショップが目に付く。数もたくさんあるし、品揃えも
かなりのものだ。それ以外にも見たい店があったが、きりがないので、次の機会の楽しみに
取っておくことにした。


7月23日 Columbia
生活も大分落ち着いてきたので、今日はColumbiaのダウンタウンの散策に出かけてみた。
郊外型ショッピングセンターが買い物の中心となっているアメリカでは、やはりダウンタウン
は少し寂しい。レストランなどを中心に、本屋、家具屋などがあるが、特別魅力的な商品が
置かれているわけではない。これでは、やはり、選択肢の点でも、買い物の効率の点でも、
WAL-MARTなど大型店を選択する方が賢明のように思える。

ショッピングに関して言えばあまり魅力的ではない街だが、町並み、自然などは、何か心を
落ち着かせるものがある。少し足を伸ばしてダウンタウンの外れまで行くと、道路わきに木々
が繁っているし、野生のリスなんかも見ることができる。気温がこれほど高くない時期であれ
ば、さらに街歩きを続けたくなるところだ。

町の人達の印象は、on-campusでもoff-campusでも、今のところは、概して親切だ、と感じる。迷ってうろうろしていると、声をかけて
くれる人もいるし、差別的でもない。まあ、どんな国にも街にも、いい人間もいれば悪い人間
もいる。ちょっと嫌なことがあっても、それを一般化しないように努めたい。ジャーナリストは、
まずは客観的に物事を観察し、判断しないとね。

これからも時間を見つけて、街のあちこちを見てまわりたい。


7月22日 メジャーリーグ
今日は、再度家具屋さんを訪れ、別のソファーを購入。これもかなり満足できるものだ。明日
の配達が待ちきれない。

8月5日から、School of Journalismの導入授業が始まる。これは、ジャーナリストとしての経験がない生徒のために、
基本的なreportingとwritingを叩き込むためのクラスだ。「基本的な」ものとはいえ、ネイティブ
の学生も参加するわけだから、日本人の私にとっては、かなりきついものになるだろうと考え
られる。先週半ばから、このクラスのためのテキストを読んでいるのだが、それ自体は、簡単
に読めるし、さほど難易度は高くない。でも、実際のwritingなどが中心となるわけだから、
クラスでは、この本を読むようには簡単にいかないだろう。まあ、今不安がってもどうしようも
ないので、予習をきちんとやっておくまでだ。

話は変わるが、北アイルランド留学中は、イングランドプレミアリーグのサッカー中継をライブ
で見ることができたし、F-1グランプリも、日曜のお昼頃という絶好の観戦時間帯に見ることができた。アメリカでは、
いずれも見ることができないので、ちょっと残念に思っていた。しかし、ここではメジャーリーグ
ベースボールが毎日見られる。昨日は、イチローのプレーをライブで見たし、今日は新庄だ。
また、ジーター、ジアンビ、シリングなど超一流選手のプレーもじっくり見ることができる。
小さい頃からの野球ファンの私にとってはこたえられない。うーん、いいぞアメリカンライフ
(スポーツ観戦という点においては)。


7月20日 歓喜と失望
昨日ようやくエアコンの取り付けが完了し、涼しい部屋で過ごすことができるようになった。
ガスも使えるようになった。そのせいで食欲が復活して、今日は焼肉を食べた。ちなみに、
既述のアジア食材屋さんで、エバラ焼肉のたれを買っておいたので、日本風の味が楽しめ
る。

今日は、喜びと落胆が交錯した日だった。午前中、友達の車でショッピングセンターに連れて
行ってもらい、テレビ、ソファー、テーブル、カーペット、野球のバットなどを買うことができ、
生活が一気に文明化するように思えた。特にソファーは、色といい、大きさといい望みどおり
のものが買えた。無理を言って今日中に配達をお願いした。ここまでは全て順調だった。

夕方、運送会社の人がソファーを持って部屋を訪ねてきた。喜び勇んで、応答したが、いざ
運び込むという段になって、我が家の玄関の大きさに比べて、ソファーが大きすぎるのに
気付いた。配達員の二人が汗だくになって試してくれたが、やはりだめだ。結局、その
ソファーは、我が家に一度も入ることなく、家具屋さんへと戻っていった…。35年の人生の中
で、何度も転居してきたが、こんなことは初めてだ。予想だにしないことが起こる、それが
外国だ(って、単に私がまぬけなだけ?)。そんなわけで、テーブルはあるけどソファーがない
ので、靴を脱いでカーペットの上にあがり、テーブルを卓袱台のように使って、超日本的
スタイルで暮らしている。一日も早い、生活の近代化が望まれる。

7月17日 あ、暑い…
今日は、自分の部屋から大学のLANにアクセスできるようセットアップを依頼。近日中に
使えるようになるといいな。また、朝一でガスが使えない旨、担当セクションに連絡したが、
今日修理に来られるかどうか分からないといわれた。案の定、今日は来ず、依然ガスは使え
ないまま。偶然、アジア食材屋を発見して、ラーメンやらカレーやら買い込んできたのに調理
できない。まあ、色んな日本食材が手に入ることが分かっただけでもよしとしよう。

午後からロシア人の友達にショッピングに連れて行ってもらって、エアコン、勉強机、
カーペットなどを購入。やっと少し部屋らしくなってきた。ただ、エアコンは大学のスタッフに
工事を依頼しなくてはならない決まりなので、明日の朝一で連絡してみるけど、いつ工事
してくれるのやら。人一倍暑がりで、とにかく暑くてたまらないので、一刻も早いエアコンの
開通(?)を期待したい。


7月16日 バタバタ

昨夜Columbiaに到着して、ホテルに一泊したあと、今日、on-campusのアパートに入居。Unfurnishedとは聞いていたけど、本当に何もないのねアメリカ
では…。北アイルランドでは、通常、ベッドと勉強机だけはあったので油断していたら、全く
何にもnothing。とりあえず、街中を(2時間くらい…)歩きまわってベッドだけは購入して、あと
は知り合いに当たってみたいんだけど、着いたばっかりで知り合いも友人もいないので、
どうしたらいいのやら…。新しいのを買うにしても足がないし…。と書いたところで、アパート
のマネージャーをやっているロシアからの留学生が部屋の点検に来て、明日、買い物に
連れて行ってくれるとのこと。うーん、素晴らしいタイミング。北アイルランドでもウズベキス
タンからの友達がたくさんできたし、旧ソ連には縁があるみたい。でも喜んでばかりもいられ
ない。現在問題が2つ。まず、エアコンが部屋に付いてないので、めちゃめちゃ暑い。今、
夜の11時で、窓を全開にしているけど、30度。とにかく明日エアコンを買わなくては。もうひと
つの問題は、ガスコンロが使えない!!ガス会社には連絡してあるし、温水も出るんだけど、
コンロだけ使えず、料理ができないっす。これも明日、大学のオフィスに連絡しなくては…。
はー…。

とまあ、色々あった一日だったけど、気分は悪くない。多分、感覚的にColumbiaが気に入った
のかも。まず、外国にいる気がしないし(それほどリラックスできてます)、部屋の窓からきれい
な夕日や緑が見える。部屋は必ずしもきれいじゃないし、すごく暑いけど、窓の外からは
虫の声が聞こえてきて、田舎で暮らしていた子供時代を思い出す。そんな少しの満足感が、
色々な不満を流してくれているようだ。まあ、来たばっかりなんだから、毎日色々あるだろう
けど、イライラせず心に余裕を持って、少しずつ自分を環境に慣らしていきたい。




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