9 th page. A fascinating ammonite, 2003/8/15. 幻惑されるアンモナイト
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山口県の豊浦層で2個の興味深いアンモナイトを見つけました。2003-8-15,豊浦郡豊田町石町。 この年2003年8月に、このような軟体部を想起させる化石を見つけましたが、この日の2個だけで、その後は何日も通いましたが、普通のアンモナイトだけです。結局、山口県へはこの年は5回旅しました。 標本 A
は頁岩に吸収された有機物の波紋環のような楕円のシミを残している。表面を見た限りでは形体圧痕は認めない。 |
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標本Aとは異なり開口部あたりから複雑な圧痕が、炎のように噴出しているように見える。 | ||||
CT検査を依頼しようと考えコンピュータの負担を減らすため、周辺の突起をグラインダーで削り丸めた。 標本は撮影時の照明光源によって、色合いが変わるが、開口部から何か吐出され石が染められている様子がうかがえる。 |
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人体用CTでは、内面に植物のような板状の2片が見つかっただけ、鉱物向きのCTではないのでしかたがない。
次に見せる、拡大撮影と顕微鏡撮影をご覧ください。 |
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拡大撮影すると、ただの偶然かもしれないがイカの触腕のような圧痕が見られる。 左図で示したa,b は掌側でcは背側のようにも見える。 |
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右の吸盤に似たものは二枚貝の稚貝のようだ。中央に示すのは、菱形の尖り屋根を持つ櫓が地面に突き刺さったような穴です。左は逆さにした櫓の形を示す図です。約 0.3mm角の大きさです。 イカにある歯舌のような物かもしれない。 | ||||
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これは貝殻の方角へ伸びた鞭のような部分です。中央の二つ山の上山から左に伸びる溝の中にビーズがぎっしり詰まっていて、徐々に粒が細かくなっている。先端は一巻きしてしなやかな様子だ。山から右はまだ埋もれているのでぼんやりしているが、間隔も伸びて太くなり、桿状骨が縦列しているように見える。人間の指骨に似ていなくもない。これは想像し過ぎかもしれないが、トグロコウイカや普通のコウイカ類が体内に「骨」を作っているように、腕の内部に中心となる柱骨があるのかも知れない。表面にはこれ1本が出ているだけだが、これが鞭状の腕とすれば、強い力と安定性を提供できるだろう。なお少し上には、これとは別の2,3本の「ひげ」フィラメントが流れているようにみえる。
ご注意!これは素人の化石好きの白昼夢です。写真は本物ですからともかく、解釈は信じないようにしてください。博物館やクラブの先輩は否定的で、偶然の積み重ねという見解です。タコ、イカ、クラゲの化石もあちらこちらで出土しています。 私がここに掲載するのは、皆さんも、このような標本を見つける日が必ず来ると思います、その時には、簡単に化石をクリーニングしないよう、注意して周りも観察して欲しいのです。 誰か2個目の化石をはやく拾ってくれないかなア。 |
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