SUMMER 2004
夢見る魔女のニッポン滞在記-3
8月8日(日) 少年オヤジ? 親父少年?

私には都立共学高校時代からの仲良し5人組があり、当時から芸能界の仕事をしていて
学校も欠席・早退・遅刻が多かった私を差別せず、仲間としていつも暖かく迎え入れ、
そういう真の付き合いがもう三十数年になるが、本当に有り難いことだ。その5人組+
同級生の仲良しだった男の子達(っていうか世間的にはもうオジサンだけどね。)が
集まって会うことになった。毎回私が帰国すると、それがきっかけで会おうという話に
なるのだった。私は一番家が近いA子と一緒に行くことになって、最寄駅近くのショッ
ピングビルの入口で待っていると、どこからか私を呼ぶ声が・・・・。「どこ?」と
思って見渡すと、ちょっと離れた路上に停まった車からA子が呼んでいる。お休みだと
いうのでA子の夫・A男さんが車で送ってくれるとの事。アラ、すいませんねぇ、A男
さん。というわけで待ち合わせ場所へ行き、私、A子、B子、C子、D子5人集まった
ところで近くのファミレスへ。
そこへXくん、Zくんが来て「やぁ、久しぶりー」。それぞれ近況報告やら、健康の話
やら、共通の友達の話やら・・・・。そうこうするうちB子が仕事の打ち合わせ(?)か
何かの用事で帰らなければならなくなり、入れ違いにOくんがやって来た。Oくんは、
今年になって大手術をしたとか・・・。そしてなんと再婚するというので一同ビックリ。
高校時代からOくんファンのマジョリーは、ちょっぴりヤキモチな気分がなきにしもあら
ず。それにしても人生ってホントにどういう展開になるか油断もスキもありゃしない。
結局場所も変えずにそのファミレスで食事をし、しゃべりまくり、お開きになったのは
午後3時ごろだったかな。私はその足で池袋のメトロポリタン・プラザというところまで
昨日下ろせなかったお金を下ろしに行き、一度家に戻ってから夜出直して、A子、A男さ
ん、C子と一緒に小岩のライブハウス「ジョニーエンジェル」へ。実は、C子の夫・スー
さんが、
サイドワインダースというアマチュアバンド(ベンチャーズ中心)をやっていて
そのバンドでドラムスを担当してくれているのが、GSのステージも多くつとめている、
スギヤンというプロのギタリストなのだ。で、このスギヤンは、たまたま元ティーンズ
リーダー・カリちゃんの息子の先生だったり、スギヤン所属のレイアウトというバンドは
昔、クーコのバックバンドだったこともあり・・・と偶然なつながりが色々あって、不思
議な縁を感じる。私はベンチャーズというと中学1〜2年の頃の昼食時間を思い出す。
校内放送でいつも♪テケテケテケテケ・・・♪が流れていた。
サイドワインダースがどういう音楽をやるかということよりも、とにかくスーさんがステ
ージで演奏するということに意義(?)があるので、これが演歌だろうが、民謡だろうが
パンクだろうが、クラシックだろうが、私達は見に行ったたことだろう。
この日はスーさん、スギヤンのサイドワインダースと、もうひとつ、やはりベンチャーズ
専門のバンドが対バンだった。サイドワインダースの1回目のステージが終わった休憩時
間に「スーさん、少年みたいで、可愛かったわよー」などとオシャベリしていると、背中
をチョンチョンと突付かれ、振り向くとスギヤンが・・・。で、その隣りに見かけぬ男性
が居て「シンです。」とニコニコ。え? シン?信?真?誰だっけ、昔の知り合い・・?
と戸惑っている私に「時々書き込みしている・・・」とかなんとか。あ、あ〜わかった!
「Shinさん」ね。トンボのアイコンのShinさんね〜。とわかって、「トンボね、トンボで
しょ、トンボの人でしょっ」っと、えらく興奮するマジョリーに、今度はShinさんが戸惑
っていらっしゃるようでした。アラ〜Shinさん、ステキね〜と、若くてハンサムな男性に
は目がないマジョリーは、すぐにShinさんのお隣りに席を移すのでした。だって、わざわ
ざ、会いに来て下さったなんて感激〜。次の対バンのときに、曲の合間の静かになる一瞬
に、「あ、やっぱりさすが元芸能人ですね」「きれいですね」などと褒められて、内心
「あーここ、暗くて良かったー」とか思いつつ冷や汗をかき、それをごまかすために
ニコニコ笑い、笑っては「あ、いけない、いけない、笑いジワを見られてしまう」と思っ
て顔を引き伸ばしてみたり・・・。かと思うと「ジャズ喫茶の音量はこんな感じでしたか
?」「タイガースとこのバンドどっちが上手ですか?」などと質問が飛んできて、満足に
答えられない私は本当に申し訳なく、Shinさんの「マジョリー像」が崩れなければいいナ
と、案じるのでした。
タイコを叩くスギヤンもかっこ良く、演奏中に指がつってしまうジジィなスーさんも、か
っこ良く可愛く、Shinさんというサプライズ・ゲストもあり、たくさんベンチャーズの曲
を聴き、ベンチャース以外に演奏された「夕日赤く」のときは思わず歌い、ハッピーな夜
でした。
8月9日(月)

今日は、娘、母と一緒に鎌倉の叔母の家に行くことになっていた。ところが午後になって
急に某元GS(ドラムス)から今晩なら会えるとの連絡があり、仕方なく母一人で鎌倉へ
行き、娘は今晩はお留守番、鎌倉へは翌日私と一緒に行くことになった。バァバ(母)と
行くより私と一緒に行きたいと言うのだ。
で、少々気がとがめながらも娘を残し、待ち合わせの六本木へ向う途中、元モデル〜ドレ
ミファン(モデル出身の女の子4人のグループ)〜現在は再婚して再び人妻になったMち
ゃん(
レコードジャケット右下)から携帯に連絡が来て、私がこうこうしかじかで六本木
に行くというと、「じゃあ、アタシもアンタに会いに行くわよ。」ってことで、今回は会
えないかも・・・と半分諦めていたMちゃんとも思いがけず会えることになり、大喜び。
六本木「STB」の前まで坂を下りて行くと・・・居ました、約30年ぶりに会うYさん
が。思えばYさん自身とは当時もそれほどの交流もなく、今回は、やはりインターネット
を通じて現在Yさんが
加藤伸吾という歌手のプロデュースをしていることを知り、メール
で連絡し合って再会の運びとなったのでした。とりあえずYさん行きつけのお店へ行き、
まず私の日記に書いてあった当時のYさんがらみのエピソードなど振ってみるが、Yさん
はほとんど記憶にないらしい。思い出すのは私の「八重歯」ぐらいだそうで・・・。で、
私はYさんの居たGSに関係がある1997〜8年の嫌な体験をグチグチ聞いてもらい、
Yさんはチビチビ飲みながらフム、フムと・・・・。そのうち例のMちゃんが六本木に
到着する頃になり、私は、携帯を持っていないMちゃんを迎えに「アマンド」前まで。
でも全然来る気配もなく、またYさんの居るお店に戻り電話がかかってくるのを待つこと
にしたのだが、Yさんに言われてこの辺には公衆電話などないということに気付き、再び
「アマンド」へ引き返し待つこと数分。「ごめ〜ん」と現れたMちゃんは、相変わらず
美しく華やかで現役モデルさんのよう。「Mちゃん、きれいね〜。やつれたどころじゃな
いじゃな〜い。」「何言ってんの、やつれてるわよ、アンタじゃない、いつまでも若いし
きれいだし・・・」などなど・・・。私達はいつもこうやってお互い褒めあって、しかも
本気で相手をホレボレと見つめるのだ。Mちゃんはホントに魅力的、自分のダンナや恋人
に紹介するのは勇気が要る。同じ理由で、Mちゃんは自分のダンナに絶対会わせてくれな
い。買いかぶりなのか、信用がないのか、どちらでしょう。私もMちゃんも恋愛体質?な
ところ、知り合ったハタチの頃から恋愛に関して“純”なところ、そのくせ気が多いとこ
ろなど共通点が多いので話していてもお互い分かり合える。
Mちゃんと二人、Yさんの待つお店へ引き返し、軽く紹介。だが、YさんもMちゃんも
なんか昔見たことあるというので、色々話してみると、昔、Yさんがプロデュース(?)
していたハリマオというバンドのメンバー・ニャロメとMちゃんは、ちょこっと付き合っ
ていたそうで・・・。で、Mちゃん「ニャロメ、どうしてるの? 逢いたい!」と聞くと
もうずいぶん前に亡くなったとのことで・・・・・。その後、色々な話が出て3人でしゃ
べりまくり(というか、一番しゃべってたのは私?)・・・、オフレコの話ばかりで書け
ませんが・・・・。途中、Yさんが、現在も名前を変えてソロ・シンガーで活躍中の
「ともや」に電話をし、私も電話に出てしゃべったり・・・。私はYさんがいたGSの
元メンバー・Sに電話してYさんも出てしゃべったり・・・。そろそろお開きという頃、
私に対しての感想をYさんが「いいキャラしてるよ。」と。どういう意味ですかっ?