WWOOF 体験談
ある WWOOFer(※1)の体験談をご紹介
農家に住むのは初めて。有機農園って何?何の手伝い?
女の子でもできる肉体労働?
(※1) ウーファーと発音。WWOOF の参加者を指す言葉
貧乏旅行も後半に入り、お金がなくなってきたし、でも宿泊場所が必要だし・・・。
そんな頃、別の旅行者からWWOOFについて偶然教わった。農園に住んだこともなければ、そんな肉体労働さえしたことのない20才。まして女の子でもできるのだろうか?
メンバー代を払い、小さな小冊子をもらったのは昨日。冊子には数百件の農園がリストされている。場所、規模、連絡先、短い説明、利用できる時期(月)など。どれにしよーかなー。だまされて、大農場で強制労働させられるのでは?と不安がよぎり、そんならと小さな規模の有機農園を選んだ。
電話で連絡を入れてみた。なんせ、農園ってくらいだけあって、郊外にあるらしい。女の子でもいいのか?なんて聞くのが恥ずかしい。でも声から私が女の子って分かるよね。ダメならダメって言うよね。と勝手に納得した。来週の日曜日、近くの町で待ち合わせ。どきどき。
45歳くらいのお母さんがティーンの子供を2人連れてきてくれた。カントリーの人とは思えない近代的な感じ人。そのまま車に乗せてもらいお宅へ連れていってもらう。
そこの規模はかなり小さく、お父さんは別の農園で雇われファーマーとして生計を立てている。しかもお世話になる農園は「家庭農園」みたいなので、野菜は自給自足、バターやミルクは近所の有機農園から買っている、暖房は薪木の暖炉・・・と back to the nature 「自然にかえる」的な生活をしている家族。なんか、素朴でいいなー。
お部屋は下の娘と同室。上の娘は思春期なのか自室が欲しいと主張したらしい。下の子は10歳くらい。自分の「宝物」というおもちゃの宝石や、好きなぬいぐるみを見せてくれた。まったく人見知りしない子だー。この子とは夕食後にトランポリンで遊んだり、散歩に行ったりすることが多かった。
仕事は何を?という質問に、「うちは家庭農園だから、家事手伝いでいいのよ。でも鳥小屋を掃除したり、畑の手入れや野菜の取り入れをお手伝いもしてもらうわ」
今振り返ると、仕事って感じではなく、一緒に生活するなかでお母さんやお父さんのお手伝いをするって感じ。今晩食べる野菜を掘り出し、洗い、皮をむき、お料理のサポートをする。たまに、洗濯をほしたり、雑草を抜いたり、暖炉に火を起こすための松ぼっくりを、子供達と拾いに行ったり。たしかに鳥小屋のお掃除は臭いし、肉体労働だけど、そういう生活もいい。
影響を受けやすい体質なのか、有機農園とは?という本を紹介してもらい読み始めた。興味深い。殺虫剤を使用しないで自然の肥やしを利用する。殺虫剤など化学薬品がしみついた土壌を完全な有機農園にするまで10年ほどかかるという。その土壌が自然本来の姿に戻るには放っておくしかないからだ。汚いハンカチなら簡単に洗濯できるけど、土壌は洗濯のしようがないもんね。
生活スタイルが自然な人達。テレビのない生活。夕食後は家族で団欒。お父さんがギターをひいて歌う。ちょっと滑稽だったのが、思春期を迎えた頃の娘。中学生くらいで、ゴシック(ロック系)音楽にはまったいて、有機農園の娘とは思えないくらい近代的な感じ。髪を黒に染めゴシック系の風貌。話をするとカントリーの娘っぽく素朴。
そんな毎日が続き、3週間くらいで離れることにした。楽しかった3週間をありがとう。
WWOOF Canada
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