〜日記のページ〜
5月29日(金)
5月28日(木)
5月27日(水)
- 「LOVE LETTERS」@パルコ劇場
- 上杉祥三さんと長野里美さんのを観に行きました。ご夫婦キャスティングは初
めてなのだそうです。
正直言って確かに下手じゃないんだけど乗り切らないで帰ってきました。「ご
夫婦だ」っていう観客側の先入観で、淡々と乾燥した関係であるときの手紙も、
なんだかそう言う風に見られないというか、突き放していけなくなっちゃうんで
すね。あと、後半がどうしても50代に見えな買ったのが残念でした。
5月26日(火)
- 猫100℃ー「山脈」@中野ザ・ポケット
- 昼間チャットで話した友達と待ち合わせて初日に観ることになりました。
ひとことでいって『最高』です。めっちゃ面白かったー。観客の思考の裏をか
きまくるんですよ、ホントに。ただ私はこのパターンに少し慣れてきていて、つ
い「来るぞ来るぞ」と思いつつ「やったー、やっぱり来た」って感じで、こうい
う自分がちょっとイヤ(笑)
一応ストーリーは、山登りをしていて遭難した3人の女子大生を救う山岳救助
隊(これが全く頼りない)と、金さえ積めばすばらしい働きをするという山岳救
助のプロ『レスキューガイ』の話です。その山に住む山姥は1年に1人の脳味噌
を食べないと生きてゆけず、女子大生のうち1人が捕まってしまったので、山岳
救助隊はおろか遭難している2人の女子大生も友達を助けに向かう・・・という
もの。
でもストーリーなんて全然どうでもいいことなのです(という状態が観客の思
考の裏をついてますね)。ストーリーが舞台の左半分で進んでいる最中に、右半
分ではドミノ倒しの要領でドミノを並べ、それを場展とともにただ掃きかたづけ
てみたり、場展で幕を引いてその裏で人が走り回る音がしたのに幕が開いたら前
のシーンのままだったり。だいたいが、書き割りの山脈の絵の「空」の部分に何
故かウサギのシルエットが飛んでいるのも全く訳がわかりません(笑) レスキ
ューガイも子供の脳味噌を食べないと居られなくて孤児院に寄付をしているんだ
けど、そういうことを説明するのは訳の分からない格好の(白と赤の服装で足に
靴下を乗せている)大勢の人々。かごめかごめのように輪になってぼそぼそと歌
っているだけ。なんなんだこれはっ(爆笑)
そして終演後、ホールの出口でキャスト表の配布。これって普通は開演前の挟
み込みチラシと一緒に配る物なのに・・・。その上、小屋の外にはなにやら張り紙があったらしいのです。これは後日知り合いから聞いただけで私自身は見逃しちゃったのでどんな物な
のかは不明。なんてこったい。見逃したのがめっちゃ悔しいよぉ(泣)どんな物だったか知ってる方はご一報ください。お願いします。
そのあと和民で11時頃まで呑んで帰る。いい気分だ。
5月25日(月)
- ゆうべ眠れずに5時過ぎに寝してしまったらさすがに寝坊。で、午前は休んで
午後から仕事に出ました。仕事が立て込んでなくてよかったー。
5月24日(日)
- 山の手事情社「folklore"ふるさと"」@新宿パークタワーホール
- 昨年末のP4(山の手、青年団、ク・ナウカ、花組芝居)合同公演に近い雰囲
気の舞台。以前やっていたハイパーコラージュよりもこの手法の方が私の好み。
コンテンポラリーダンス的要素を含んだ身体表現に傾倒してきた感じでしょうか
。
傾いて歪んだ真っ赤な家具らしきものの間に役者が板付きのオープニング。白
い衣装は飛べない羽あるいは尖っていない棘のようなデザイン。今回も役者は『
(現代人の精神や身体を具現化する)型』と安田さんがおっしゃる動作をしてい
ました。
マッスなダンスのアンバランスさや細かくふるえている所作がいい感じで、セ
リフのシーンの『型』は普段の普通の生活における会話(本心を包み隠している
ような現代人の会話)の不自然さを表しているようでした。
後半に出てくる幾子(内藤千恵子さん)の衣装だけオーガンジーのような透け
る素材で、シンプルなワンピースの下は全裸。そのプリミティブさが、なんだか
彼岸の人みたいな幾子とシンクロしてちょっと良かったです。
- 劇団星座「小鳥の水浴」@梅ヶ丘BOX
- fringe-MLでお知り合いになった方の芝居。ほとんど二人芝居で、ほんのちょ
っと脇役が出てくる感じでした。こういう形でがんばっている人もいるってこと
を再確認してきました。
5月23日(土)
- 入江雅人W1劇場プレゼンツ「BABY,LET'S SWING」@シアターサンモール
- 入江雅人さん個人のプロデュース公演は初見、SHALALAも観たことがありませ
ん。印象としてはじてきんと似た感触の芝居でした。
前半のギャグを散りばめたあたりはそれなりに好きだったし、そういう中に入
江さんと峯村さんの演じるカップルのストーリーがそこはかとなく絡んでくるの
も嫌いじゃなかったですよ。オマリーの「六甲おろし」なんてどこから探してき
たんだってくらい爆笑で、つぼにはまってしまいましたねぇ。峯村さん、柳岡さ
んのぶっ飛び方も好きだったしピアニカ前田さんの飄々とした様子も決して上手
くないのだけれどいい頃合いで置かれていて、役者さんは良かったです。
でも、ラストがねぇ。件のカップルのハッピーエンド話で「はい、おわり」っ
ていうのはちょっと納得できません。前半をギャグで飛ばしまくったからにはエ
ンディングでも場を和ませていただかないと・・・。
- 大人計画ウーマンリブ「ニッキー・イズ・セックスハンター」@Theater Tops
- 指定席が売り切れのため自由席でしたが段差のある席だったのでよかったです
。桟敷は相当きつそうでした。
宮藤官九郎さん作演出のウーマンリブの3作目ですが、今回わりと(松尾さん
の作る)大人計画っぽい感じの作品でしたね。ただしあくまで『っぽい』だけっ
て感じで、もうちょっと突き落とすというか傷をえぐる感じが欲しかったなぁと
いう印象でした。選挙違反とか愛情に飢えながら歪んでいく人々とかいうネガテ
ィブな部分の書き込み方が物足りなかったです。
役者はさすがにみんなこなれてます。特に猫背椿さんはNODA-MAP以降、何か憑
きが落ちたかのようです。ただ私は、女優が脱ぐのは相当の必然性がいると思っ
ていて、今回も胸を露わにするのがあまり効果的とは思えなくて残念でした。男
優と違い女優が脱ぐと客席が一瞬引くんですよね、どうしても。それを逆手に取
るくらいのストーリーじゃないと女優の身体に芝居が負けちゃう気がします。